早速ですが、本プロジェクトが始まったきっかけを教えていただけますか。
確か、京條さんと横山さんが言い出しっぺと聞きましたが・・・
はい。そもそもは、僕が横山さんと、雑談がてら「オーディションで新しい形のガールズ・バンドを作れると面白いよねー」って話をしてたら、それがやたら盛り上がったんですよ。
それで、僕が日本テレビの前田さんと以前から仕事の付き合いがあったので、前田さんに軽く相談してみたのがきっかけですね。「オーディションで原石を見つけて、今の時代に合ったやり方で発掘したいね」みたいな話をして。
昔もあったじゃないですか、いわゆるオーディション番組。そういうものをもう一回やってみたいねって話をしていたときに、真っ先に思い浮かんだ顔が日本テレビの前田さんなんです。その時は、ここまで大掛かりなプロジェクトになるとは思いませんでしたけど。
おお、それ、どれくらい前ですか?
2年半前くらいかなあ?
そこから、ここには書けない紆余曲折があって今に至るわけですが(笑)。
察します(笑)。オーディション番組というと、アイドルを育てていく企画が
ありがちですが、この「Story by Story SHIBUYA」は相当、趣が違いますよね。
京條さんは、「アイドルはもうレッドオーシャンだから、ガールズ・アーティストでいこう」ということは最初からずっと言ってました。だから、アイドルに捉われない広義でのアーティストを募る、という骨子は最初からブレてないです。
前田さんは、京條さんから最初に話を聞いたとき、
どのような印象を持たれましたか?
京條さんとは仕事の付き合いが前々からあったので、ご飯を食べに行きましょうってなりまして、その時「1人紹介してもいいですか」って、ご紹介されたのが横山さんなんです。
結果的に、この3人でご飯を食べたんですよ。たしか、その話が目的じゃなかったと思うんですけど、何でもない会話の中から、なんかいろいろハマったんですよね。
僕は日本テレビの中でも新規事業系というか、放送じゃないこともいろいろとやっていたので、京條さんの、渋谷を舞台にしたガールズ・アーティストを仕掛けていきたい、という話や、東急さんの願いとして渋谷をIP化、ブランディングしていく話は、僕がそれまでぼんやり考えていた企画にとても近いものを感じて。
そう。確か、前田さんはすでに似たようなことを考えられてましたよね。
前田さんが温めていた企画が僕たちが考えていたものと似ていて「じゃあ3社で検討する会を定期的にやりますか」ってなった。
そして、いよいよ、音楽のプロとして長谷川さんが参加されるという流れですね。
いや、それがまだ先なんですよ(笑)。
1年間ぐらい、どういうものに仕上げていくかとかオーディションのやり方とかを3人で考えつつ、なんか先が見えなくて、あーっ!て煮詰まってきたときに、長谷川さんの顔が思い浮かんだんです。
長谷川さんに相談の連絡をして、一度お会いして、来てもらえないですかっていうところから始まりました。これが1年ぐらい前になるのかな。
2019年春、ですね。
そこからいろんなことが明確になっていった気がします。
長谷川さんが入ったあたりで、点と点が線になった感じですね。