INTERVIEW
SUMMER SONIC
Creepy Nuts
SUMMER SONIC 2017 出演
共演者にも「ヒップホップは格好良かったんや」って、一泡吹かせたい
ラップシーンの異端児として2017年の『サマソニ』で現場叩き上げのスキルを見せつけたCreepy Nuts。
生身のパフォーマンスにこだわり続けた彼らが闘ってきたフェスの現場とは!?
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Creepy NutsがLIVEでいちばん大切にしていること
R-指定
上手いラップをすること。上手いラップというのは、ヒップホップとかラップに詳しくない人が生で聞いても、歌詞が聞き取れて、面白い内容だということ。「上手いこと言ってんな」とか「なるほど、そういう意味か」とか、「格好良い!」って直感的に思えるようなラップをするよう心掛けてます。
松永
僕が大切にしているのは、「パソコンよ、固まらないで!」って願うこと。固まると僕の場合、終わるんで。
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あなたにとってLIVEとは?
松永
常日頃の音楽活動の結論の場。曲作りとか普段の練習とか、積み上げてきたものを吐き出す場なので、終着地点っぽいところがあります。
R-指定
どんな格好良い曲がつくれても、どんな格好良いフリースタイルができても、お客さんが面と向かって生で聴いたときに「こいつのラップ、上手いな」って思わせられないと、俺は良いラッパーじゃないと思うんで。生で観て、格好良いラップ、格好良いDJ、格好良い演奏ができるのが格好良いヒップホップグループだと思うので、僕にとってLIVEはコアです。いちばん大事な核ですね。
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サマソニに初出演したときの気持ち
松永
自分みたいなもんが出ていいんすか? みたいな。でも、どんな異物が来ても受け入れる度量の広さを感じました。すげえ楽しかった記憶があります。
R-指定
逆にその異物感でどんだけお客さんを巻き込んでいけるか?みたいな楽しみも最初に出たときはありましたから。出たのはビーチステージだったんですけど、結果、真っ昼間から俺らのスタイルで上がってもらえたのは嬉しいかったし、楽しかったです。
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あなたにとって夏フェスとは?
松永
品評会みたいなものかな。俺たちのことを知らないお客さんにお試しで聴いてもらって、俺たちのことを好きになってくれる人を増やすための場だと思います。なんとなく見てみようかなっていうお客さんの心をガッと持って行けるのがフェスの楽しみでもあるし、それにやり甲斐を感じるし、それができたときは達成感もひとしおです。
R-指定
あと、共演者にも「ヒップホップは格好良かったんや」って、一泡吹かせたい気持ちで出てるところもあります。夏フェスはジャンル対抗戦。壁はないと言ってもヒップホップということで、どっか壁はあるんです。言うたら、楽器も弾かれへん奴らが出ていくわけですから。「ヒップホップ、ナメんなよ」というか、ミュージシャンならざる者がミュージシャンに勝ったるぞ、みたいな気概はいつも持ってます。ヒップホップはこんだけ格好良いんだぞ、ラッパーとDJでこんだけ格好良いんだぞって。それをお客さんにも共演者にも見せつける気持ちで臨む場。それが夏フェスですね。