ヴィットリオ・グリゴーロ

2010年に『マノン』のデ・グリューで英国ロイヤル・オペラにデビューした。以来、『ファウスト』のタイトルロール、『椿姫』のアルフレード、『リゴレット』のマントヴァ公爵、『ボエーム』のロドルフォ、『愛の妙薬』のネモリーノ、『ホフマン物語』のタイトルロールを歌っている。

 

アレッツォで生まれ、ローマで育った。ローマのシスティーナ教会合唱団ではソリストを務めた。オペラ・デビューはローマ歌劇場での『トスカ』の羊飼いだった。

23歳のとき、ミラノ・スカラ座に最年少テノールとして登場。以来、『ホフマン物語』と『ウェルテル』のタイトルロール、『ランメルモールのルチア』のエドガルド、『ロメオとジュリエット』のロメオなどを歌い、チューリヒ歌劇場、メトロポリタン歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ、ローマ歌劇場、シドニー・オペラハウスなど世界中の名門歌劇場で活躍している。これまでに共演した指揮者には、リッカルド・シャイー、ズービン・メータ、リッカルド・ムーティ、チョン・ミョンフン、グスターヴォ・ドゥダメル、アントニオ・パッパーノ、ロリン・マゼールなどがいる。

 

録音も多く、デビュー・アルバムのビルボード・クラシック部門第1位を獲得ほか、『ウエスト・サイド・ストーリー』のCD はグラミー賞にノミネートされた。テレビへの出演も多く、チューリッヒ中央駅で上演された『椿姫』や、マントヴァの『リゴレット』は世界中にライヴ中継された。この『リゴレット』では、タイトルロールのプラシド・ドミンゴとの共演だった。