ディジー・ミズ・リジー待望の再結成、そして19年振りの新曲本日発売。
「ラウドパーク15」で日本のフェス初参戦!
哀愁のメロディーと捻りの効いたアレンジに抜群のテクニックを誇るデンマーク史上最も成功したハードロック・トリオ、ディジー・ミズ・リジー。90年代半ばに大ブレイクを果たしながらわずか2枚のアルバムで解散してしまった彼らだが、今年1月に突如として再結成の発表と、実に19年振りとなるニュー・シングルを母国デンマークで発売、見事iTunesシングル・チャートで初登場1位という劇的なカムバックを飾った。その新曲『アイ・ウッド・イフ・アイ・クッド』が、ここ日本でも10月2日にソニー・ミュージックより発売された。また、来週末に開催される「ラウドパーク15」の出演も控えており、これが日本のフェス初参戦ということもあり、ファンにとってはまさに待望の再結成と新曲お披露目の場となりそうだ。
88年にコペンハーゲンで結成し、94年に弱冠20歳でディジー・ミズ・リジー(ビートルズがカヴァーしたことで知られるラリー・ウィリアムズの曲「ディジー・ミス・リジー」から)としてメジャー・デビュー。バンド名を冠した1stアルバムは、デンマーク・アルバム・チャートで4週連続1位、25万枚のセールス(日本の人口換算でなんと約580万枚に相当)を記録する鮮烈なデビューを飾り、あの90年代ロック・アルバムの金字塔であるメタリカの『メタリカ』(通称“ブラック・アルバム”)の売り上げを超えるというデンマーク音楽史に残る快挙を成し遂げ、一躍デンマークのトップ・バンドとなった。日本でも95年にデビューするや、ロック・メディアを中心に大絶賛され、1st、2ndアルバム共に10万枚以上のセールスを記録するなど絶大な人気を誇っていた。そんな順風満帆の彼らだったが、音楽的方向性の違いから98年に惜しまれつつも解散、フロントマンであるティム・クリステンセン(Vo&G)はその後ソロ活動に邁進し、これまで5枚のアルバム(ライヴ盤含む)を発表している。これまで彼らは、2010年にツアーだけの再結成は行なったことがあるものの、新曲の発表は96年発売の2ndアルバム以降は一度もなく、ファンは長年新曲を待ち望んでいた。
今回の再結成は本格的な再始動と言えるもので、デンマークでは4月に2ndシングル『メイド・トゥ・ビリーヴ』(日本未発売)も発売しており、こちらもiTunesシングル・チャートで1位を獲得。5月からスタートしているデンマーク・ツアーはフェス出演含め30本を超え、単独公演に関してはわずか数時間で各会場ソールド・アウトという盛況ぶりだ。なお、このツアーはデンマーク・アーティストによる国内ツアーとしては史上最多の30万人の動員を記録しているという。母国でのこの上ない好スタートを切った彼らが、満を持して日本での新曲発売とフェス初参戦というわけだ。そして、気になるニュー・アルバムだが、まだ正式なアナウンスはされていないものの、引き続き新曲のレコーディングは行なっている模様で、それがいつ頃どういう形で発表になるのか、また単独来日公演はあるのかなど、期待は膨らむばかりだ。今後の彼らの動向には要注目だ。
【商品情報】
シングル
『アイ・ウッド・イフ・アイ・クッド』(I Would If I Could But I Can’t)