【初来日公演がソールドアウトに!】グラミー賞ノミネート&注目度急上昇中!究極のメロウ・ソウル・バンド=ジ・インターネット、熱狂のライヴレポート到着!
ニューヨーク・タイムズ紙より “大傑作”と絶賛され、第58回グラミー賞最優秀アーバン・コンテンポラリー・アルバム賞にノミネートされるなど、“2015年No.1ソウル・R&Bアルバム”との呼び声が高いアルバム『エゴ・デス』をリリースし、今最も注目を浴びている極上の新世代メロウ・ソウル・バンド=ジ・インターネットが待望の初来日公演を果たしました!昨年の『エゴ・デス』発売後から敢行されているリリース・ツアーでは本国のみならず、世界各国においても軒並みチケットをソールドアウトさせ、続々と追加公演が発表されるなど空前の大盛況ぶりを見せていましたが、その波は日本にも押し寄せ、東京での公演チケットはのうちに既に完売。ネットではチケットを求めるファンが続出するなど、来日前から話題騒然となりました。そんな騒動を経てプレミアムな一夜となった1月27日(水)恵比寿リキッド・ルームでの来日公演の興奮さめやらぬライヴレポートをお届けします!
シド・ザ・キッド(Vo)とマット・マーシャンズ(Key)によって結成されたR&Bバンド、ジ・インターネット。前売り券は全てソールドアウトと報じられていた通り、場内は彼らの来日を待ちわびていたファンで満員状態。定刻を少し過ぎたころ、マットをはじめ、最新作『エゴ・デス』から正式メンバーとなったパトリック・ペイジ(Bs)、クリストファー・スミス(Ds)、ジャミール・ブルーナー(Key)らが登壇。そして「ゲット・アウェイ」のイントロが鳴り響くと同時に、主役のシドがステージに現れた。『エゴ・デス』をなぞるように「ギャビー」「アンダー・コントロール」と順に演奏していく。まず、何より印象深く響くのはシドの美しい歌声だ。ファルセットに近い高音と、地声のような低音をクルクルと変化させながら歌い紡いでいく。そして、細い体躯ながらバンド・メンバーを率いて歌う姿は最高にハンサム&クール!少女のような繊細なヴァーカルと、ときに過激で衝動性の強い歌詞とのアンビバレンスさがシドの魅力であるが、実際にその世界観がステージで具現化されたときのインパクトの強さは見事。彼女の中性的なパーソナリティ(余談ではあるが、彼女は同性愛者であることを公にしている)ともあいまって、ロマンティックさとタフさが同居するパフォーマンスで観客を魅了していった。なかでも「ラヴソング-1」や「ガール」をパフォームした際のエモーショナルな雰囲気は特筆モノ。かと思えば、現代社会を憂いた「ペントハウス・クラウド」では力強いスピット風の歌声を聴かせ、「スペシャル・アフェア」や「カース」ではソウルフルなアドリブも飛び出す。もちろんバンド・メンバーとの相性も抜群で、なかでも、しばしばステージ全景を見渡すマットの目つきはまさにプロデューサーのそれといった感じだし、天才ベーシストと名高いサンダーキャットを実兄に持つジャミールも、終始笑顔で超絶鍵盤プレイを披露。リラックスした雰囲気でメンバーとやり取りしているシドの姿も印象的だった。終盤は前作『フィール・グッド』からのシングルとしてもお馴染みの「ドンチャ」でオーディエンスを最高潮に沸かせ、ラストはデビュー・アルバム『パープル・ネイキッド・レディース』からの「ザ・ガーデン」をパフォーム。シドがステージから去ったあともバンド・メンバーがしばらく演奏を続け、多幸感溢れるグルーヴで公演を締めた。時間にして約60分、アンコール無しのタイトなショウ。瑞々しさ、そして、いい意味で青臭い青春のようなヴァイブスが溢れる彼らの演奏。これから、彼らのソウルと音楽性がどのように熟していくのか非常に楽しみだ。
・ライブ・レポート: 渡辺志保
・ライブ写真: Masanori Naruse
●「ゲット・アウェイ」MV試聴
【リリース情報】
ジ・インターネット
『エゴ・デス』
<日本盤CD>
2,200円+税
SICP- 4508
日本盤ボーナス・トラック 2曲収録 歌詞・対訳・解説付き
発売中
トラックリスト
1. Get Away/ゲット・アウェイ
2. Gabby feat. Janelle Monáe/ギャビー feat. ジャネール・モネイ
3. Under Control/アンダー・コントロール
4. Go with It feat. Vic Mensa/ゴー・ウィズ・イット feat. ヴィック・メンサ
5. Just Sayin/I Tried/ジャスト・セイン/アイ・トライド
6. For the World feat. James Fauntleroy /フォー・ザ・ワールド feat. ジェイムス・フォントルロイ
7. Girl feat. Kaytranada/ガール feat. ケイトラナダ
8. Special Affair/スペシャル・アフェア
9. Something's Missing/サムシングズ・ミッシング
10. Partners in Crime Part Three/パートナーズ・イン・クライム・パート・スリー
11. Penthouse Cloud /ペントハウス・クラウド
12. Palace/Curse feat. Tyler, the Creator & Steve Lacy/パレス/カース feat. タイラー・ザ・クリエイター & スティーヴ・レイシー
日本盤ボーナス・トラック
13. Famous/フェイマス
14. Missing You/ミッシング・ユー
<配信>
『エゴ・デス』iTunes購入リンク
https://itunes.apple.com/jp/album/id1027253491?app=itunes&ls=1
*iTunes、iTunes Storeは、Apple Inc.の商標です。
【バイオグラフィー】
ジ・インターネット(The Internet)はLAのヒップホップ集団オッド・フューチャー唯一の女性メンバーであるシンガー/プロデューサー/DJのシド・ザ・キッド(Syd Tha Kid、23歳)と、スーパー3(Super3)名義での活動などでも知られるプロデューサー/イラストレーターのマット・マーシャン(Matt Martian、26歳)の二人を中心としたソウル・R&Bバンド。幼少期から作詞作曲を行ってきたシドは、15歳の時にレコーディングのノウハウを学び、その後レコーディングエンジニア/プロデューサーとして数多くのオッド・フューチャー作品を手掛けた。シドは当時アトランタに住んでいたマットとMyspaceを通じて2008年に知り合い、3年後の2011年にマットをLAに呼び寄せジ・インターネットを結成。バンド名はオッド・フューチャーの仲間達が“インターネット”を通じて集まったことから付けられた。同年にデビューアルバム『パープル・ネイキッド・レディース』をオッド・フューチャー・レコードよりリリース。新人とは到底思えない、その洗練された極上のメロウ・ソウル・サウンドと類まれなるセンス、そしてなんといってもシドのソウルフルでセクシーな素晴らしい歌声に全世界の音楽リスナーから高い評価を受ける。その後ライブ~リリース・ツアーを経て、2012年に2ndアルバム『フィール・グッド』の制作に着手。「『パープル・ネイキッド・レディース』をライブで演奏しているようなアルバムにしたかった」とシドが語っているように、前作とは打って変わってバンド・サウンドを全面に押し出し、音の厚みが増したバラエティに富んだ作品に仕上がった。特にネプチューンズのチャド・ヒューゴをプロデューサーに迎え制作されたシングル”doncha”は、YouTubeで270万以上の再生を記録し、更なる人気と評価を高めた。レコーディングを行った同じメンバーでアルバムのリリース・ツアーも行われ“バンド”としての体制も固めた後に待望のニューアルバム『エゴ・デス』の制作が地元LAで行われ、完成した。