私は理想の世界を追い求めています。そこでは人種や国の差はなく、武器もない。肉体的なものと精神的なものが結びつき、芸術によって永遠に触れることのできる道を求めているのです。~テオドール・クルレンツィス、「レコード芸術」誌2016年3月号で表紙+カラー5ページの巻頭「今月のアーディスト」インタビューで、その音楽的信条を激白!
”I am constantly searching the world for the ideal place, where you will find no differentiation between people or countries, where the physical and the spiritual elements are combined. I am looking for the path where you can touch the eternity through art.” (Teodor Currentzis is featured in the cover article/Artist of the Month on RECORD GEIJUTS
2016.02.22
INFO
◎「レコード芸術」誌2016年3月号「今月のアーディスト」にヨーロッパ・ツアー中にベルリンで城所孝吉さんに取材していただいたクルレンツィスのロング・インタビューが掲載されています。モダニズム、バロック音楽、ロマン主義、古楽奏法など「謎の指揮者」でもあったクルレンツィスが拠って立つさまざまな音楽的信条を明らかにしています。
「古楽界には、バロック音楽だけを弾くベジタリアンがいます。ノン・ヴィブラートでしか演奏しない、という人々です。私はそれはよくないと思います。音楽作品は宝であり、われわれはそのすべてを味わい、楽しむ努力をすべきです。」
「ロマン主義は革命です。ボードレールは明確に言っています。ロマン主義とは精神的なものが肉体的なものを超えようとする試みです。(・・・)ロマン主義とは現実を超えて精神に到達する道です。例えばサド侯爵はロマン主義の始まりです。彼は、精神の料理のために肉体を苦しめる実験をしたのですから」
など、個性的な言葉が続々。今後のリリース、レコーディング予定についても触れています。
クルレンツィスによる全ディスコグラフィも掲載されています。ぜひお読みください。