シモーヌ・ディナースタイン
シモーネ・ディナースタイン

「ワンダ・ランドフスカやマイラ・ヘスのような偉大な女流ピアニストの後継者」――「Slate」(インターネット・マガジン)
「特筆すべき新鮮さと繊細さ」――「TIME」誌

マンハッタン音楽学校でソロモン・ミコウスキーに、ジュリアード音楽院でピーター・ゼルキンに学ぶ。またロンドンでは名ピアニストアルトゥール・シュナーベルの弟子、マリア・クリチオに学ぶ。アストラル・アーティスト・ナショナル・オーディションで優勝し、クラシカル・レコーディング・ファウンデーション・アワードを二度受賞。1996年からピアティゴルスキー財団の主催によって介護施設や学校などで演奏会を行い、ルイジアナ国立刑務所内のアヴォイレス矯正センターで演奏した初のクラシカル・アーティストとなる。2005年、ニューヨーク、カーネギー・ホール・ワイル・リサイタル・ホールにおけるセルフ・プロデュースによるソロ・リサイタルでバッハ「ゴルトベルク変奏曲」を弾いて大きな注目を集める。同年に自主制作した「ゴルトベルク変奏曲」のアルバムが2007年にテラークより発売され、発売後1週間でビルボード・クラシカル・チャートで第1位を獲得。同盤はニューヨーク・タイムズ紙、ロサンジェルズ・タイムズ紙、ニューヨーカー紙で「2007年のベスト・アルバム」に選定された。2007年、ベルリン・フィルハーモニー・カンマームジークザールでベルリン・デビュー・リサイタルを行ない、バッハのフランス組曲第5番、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第32番に加えて、フィリップ・ラッサーの新作を披露。その模様を収めた2008年発売のセカンド・アルバム「ベルリン・コンサート」も2008年にテラークより発売され、クラシカル・アルバム・チャートで第1位を獲得。
世界各地のコンサートホールや音楽祭でリサイタルを開くほか、多様なオーケストラとも共演を重ねている。現在ブルックリン在住のディナースタインは、地元の公立小学校でクラシック音楽のコンサートを開催する「Neighborhod Classics 近所のクラシック」シリーズを主催するほか、ニューヨークでは、リンカーン・センターのモーストリー・モーツァルト音楽祭、グレート・パーフォーマーズ・シリーズの常連であり、またメトロポリタン美術館やライヴハウス「ル・ポワゾン・ルージュ」での演奏会にも出演している。
2010年、ソニー・クラシカルと専属契約を結び、6月、第1弾のバッハ・アルバムをベルリンで録音。9月、初来日を果たし、東京でバッハの「ゴルトベルク変奏曲」とクラヴィーア協奏曲第1番を演奏している。