ロシアン・レッド

1986年スペイン・マドリッド生まれのルルデス・エルナンデス(Lourdes Hernández)によるソロ・プロジェクト。ある女性がつけていた口紅の色に一目惚れし、同じ色のルージュを好んで使うようになったが、その色「ロシアン・レッド」をアーティスト名とした。幼少期より英語圏の音楽に親しんだことから全ての作詞を英語で手掛け、作曲も行う。マドリッドの小さなクラブで歌い始めたところ瞬く間にその才能は知られるところとなり、2008年のスペインでのデビュー・アルバム『I Love Your Glasses』は、若い世代を中心に絶大な支持を受けスペイン国内でゴールドディスクを獲得。2009年のベスト・女性ヴォーカリストやベスト・デビュー・アルバムに選ばれたり、スペイン国際音楽賞3部門にノミネートされるなど、テレビ/広告/ファッション誌/映画など様々なシーンに登場するスペインを代表する女性シンガー・ソング・ライターとして大きく飛躍した。ベル&セバスチャンのメンバーらとグラスゴーにて制作された世界デビューとなる新作「フエルテベントゥーラ」は、スペイン総合チャート2位を記録し数々の賞を受賞。日本でもアルバムからのシングル「ザ・サン・ザ・トゥリーズ~木漏れ日の下で」が全国のラジオ局28局でパワープレイを獲得し、単独公演とサマーソニックで二度の来日も果たしている。また、BBK Liveフェスティヴァルでは、コールドプレイのクリス・マーティンがロシアン・レッドのウワサを聞き、ショウにかけつけた、という逸話も。そして、2011年度MTVヨーロッパ・アウォードでは「ベスト・スパニッシュ・アーティスト」を受賞し、Spotifyスペインではアルバム(本作)全曲がトップ100入りしたソニー・スペイン唯一のアーティストになるという快挙を成し遂げている。

4月30日にリリースされる3年振りのニュー・アルバム『エージェント・クーパー』は、新しい活動拠点としているロスアンゼルスで制作され、プロデューサーにジョー・チッカレリ(ザ・ストロークス、ザ・ホワイト・ストライプス、U2など)を起用した進化の作品。“真実の愛を探す旅”をテーマに、収録曲全曲が、今までルルデスがインスピレーションを受けたことのある、実在する男性の名前がタイトルとなっており、アーティストとしてのみならず、女性としても大きくステップアップした待望の新作となる。過去に単独公演とサマーソニックでの来日も果たしている。