ニーコ・ケース
NYのキャット・パワーとは、女性アメリカン・フォーク・シーンにおいて双璧とも言われるニーコ・ケース。かつて組んでいたバンドの名前も“ミャオ”。ホントはニーコ。でも「ネコ・ケース」のほうがしっくりくる?!

ヴァージニア州アレクサンドリア生まれ。10代のころはパンク・バンドでドラムを叩いていたニーコは1994年、留学先のヴァンクーヴァーでミャオというガレージ・パンク・バンドを結成し、猫のコスプレでパフォーマンスしていたという。1996年にヴァンクーヴァーのインディペンデント・レーベルよりミャオのアルバム『The Unforgiving Sounds Of…Maow』をリリース。その後ヴァンクーヴァーのインディ人脈らと数々のバンドで活躍し続け、1997年にはヴァンクーヴァーのミュージシャン勢のバック・アップで実現したニーコ・ケース&ハー・ボーイフレンズ名義のアルバム『The Virginian』をリリース。1998年にはボブ・ウィリスのトリビュート盤『Pine Valley Cosmonauts Salute The Majesty Of Bob Willis』に参加し、その評価を高めて行く。2000年、ロン・セクスミスやケリー・ホーガンらが参加し、ライアン・アダムスとの共作曲が収録されたニーコ・ケース&ハー・ボーイフレンズのセカンド・アルバム『Furnace Room Lullaby』をリリース。2001年、初のソロ名義アルバム『CANADIAN AMP』をLady Pilotよりリリース。2002年にはMint Records/Bloodshot Recordsから『BLACKLISTED』を、2004年にはAnti-Recordings/Mint Recordsよりライヴ・アルバム『THE TIGERS HAVE SPOKEN』をリリースしている。2006年ANTI RECORDSより『FOX CONFESSOR BRINGS THE FLOOD/キツネにつままれたニーコ』リリース。


<賞賛の声>
★「大好きさ。彼女の歩いたところにキスしたっていいくらいだ。ニーコは40,000発の美しい弾丸でオレの魂を撃ち抜いたカントリー・ロックのショットガンなのさ」(ライアン・アダムス)

★「ポップス界随一の美声の持ち主」(米GQ誌)

★「汽笛のように耳に残る歌声。文句無くキャッチーで忘れられない声」(米タイム誌)

★「ニーコの高貴な声は、ポップス界の頂点に立つ・・・優雅でユング調のカントリー音楽だ」(米スピン誌)

★「彼女のこの世を超越した声には鳥肌がたつ」(米ワシントン・ポスト誌)


<文:松山晋也>
キャット・パワーと並ぶ“音響系オルタナ・フォーク・カントリーのプリンセス”。
音楽業界にも多くのファンを抱え、メディアでの評価も高い彼女だが、その最大の魅力はやはり、米タイム誌で「汽笛のように耳に残る歌声」と評された、ヴォーカルそのものだろう。
盟友キャレキシコをはじめ、ハウ・ゲルブ(ジャイアント・サンド)やガース・ハドソン(ザ・バンド)など、名うてのイリュージョニストたちがバックを固めた、アンタイ移籍後初のスタジオ録音オリジナル・アルバム『キツネにつままれたニーコ』でも、エコーの効いたイノセント&キュートな歌声が、アメリカのノスタルジーと夢をこれでもかと呼び起こす。フリー・フォークのスティーヴィ・ニックス?