NY発! これが驚異の高速バイオリン・ユニット

クラシックの名門、ジュリアード音楽院を卒業し、自分たちのルーツであるHIPHOP、ソウルミュージックをクロスオーバーさせた斬新なスタイルで大陸を席捲中。youtubeを始め、全米メディアが驚きをもって伝えるブラック・ミュージックのニューウェーブ、日本上陸。



全米ではインディペンデント・レーベルのKOCH RECORDSから2006年10月にリリースされたデビュー・アルバム。HIPHOPスタイルのヴォーカルに加え、激しくバイオリンをかき鳴らしていく斬新な音楽とライブ映像が、youtubeで流れ始めると、短期間で記録的なヒット数となり、その存在はあっという間に全米中に知れ渡り、全米ネットのメジャーTV局がこぞって取り上げるほどの熱狂ぶりに発展。果てはホワイトハウスに招かれ、ブッシュ大統領の前でパフォーマンスも行っている。

ダミアン・エスコバー   21歳
トーリー・エスコバー   22歳

ニューヨークはクイーンズ出身のエスコバー兄弟。兄トーリーは9歳から、弟のダミアンは8歳からバイオリンを弾き始める。お互いがお互いを刺激し始めることで、バイオリンに対する熱意が高じ、兄弟はクラシックの名門、ニューヨーク・ジュリアード音楽院でクラシックとヴァイオリンの基礎を徹底的に学ぶ。そして11歳と12歳の時にはすでに地下鉄の中やプラットフォームでの演奏を始める。地下鉄での演奏は10代後半まで続けられ、そんな中、現在のマネージャーの目にとまり、兄弟は地下鉄での演奏を卒業、プロのアーティストとしての道を進み始める。

兄弟がリスペクトするコンポーザーはヘンデル、ビバルディ、バッハ、そしてベートーベン。
一方、80年代のHIPHOP、ソウル・ミュージック、レゲエにも影響を受け、サウンド面ではそういった要素をふんだんに取り入れている。現在のお気に入りはJAY-Z。HIPHOPカルチャーをライフスタイルとしつつも、ジャズからクラシックまで何でも取り入れ独自の世界を築き上げている。

ニューヨーク・クイーンズ地区では彼らのようなクラシックを勉強する若者は稀有だと言い、彼ら曰く、「家の周辺は友達が殺されたりして治安がよくないので、バイオリン・ケースを持って歩いているだけでも恰好の標的になる」と。だからと言って裕福な家庭に生まれ育ったわけでもなく、「母親が一生懸命働いて、俺たちに音楽を勉強させるための環境を作ってくれたんだ。そうでなかったら悪い道に走ってたかもしれない」と語る。

オープニングを飾る”BROKEN SORROW”は殺された幼馴染のために書いた感傷あふれるインスト・ナンバー。このナンバーはデビュー・シングルとしてリリースされている。またyoutubeなどでそのパフォーマンス映像が全米中を駆け巡ったアルバム中のハイライト・ソング”THUNDER”は全米の学生バスケットボール選手権のテーマソングとなりスマッシュヒットを記録。

アルバムは1曲をのぞき全て兄弟2人の手による作品。バイオリンだけでなく、ピアノ、チェロ、ベースなど、あらゆる楽器を自分たちで演奏し、作り上げたまさにセルフプロデュース作品。”DANCE WITH MY FATHER”はルーザー・ヴァンドロスのカバー。ここではインスト・ナンバーに仕上げている。