はじめてあう、懐かしさ、嵐のような美しさ。第二のビリー・ミリガンか? 世紀末のポリス・ヴィアンか? 脅威のマジカル・オーディオ・ムービー!
CM作曲家として名高い三宅純、ハル・ウィルナー共同プロデュースの93年作品がDSDの魔術師オノ セイゲンの手になる高音質ハイブリッドディスクで再登場。イベントも開催!
CM音楽の作家として有名な三宅純の「星ノ玉ノ緒」は、もともと1993年にソニーミュージックからリリースされました。ジャンルを超えた顔ぶれのミュージシャンを集めたトリビュート・アルバムの製作で知られるハル・ウィルナーがプロデュースして当時大きな話題となった作品です。「三宅 純のテープを受け取った私はその場でノックアウトされた。1時間にも満たない間に、地球上を行き交うほとんど全てのタイプの音楽が、実に調和のとれた形で、たった一人のアーティストによって演じられていたのだ!彼は私が出会った誰よりもあらゆる音楽言語に通じ、それを操る才能を持ち、さらには狂気をも介在させていた。この男と仕事がしてみたい!このアルバムはひとつの組曲として結晶したマジカル・オーディオ・ムービーであり、聴く者をシュールな音楽史の世界へ誘ってくれる傑作なのである(ハル・ウィルナー)」。この名作が三宅の盟友オノ セイゲンのエンジニアリングによって、初めてDSDマスタリングが施され、SA-CDハイブリッドで発売となることが決定しました。ボーナストラックも収録され、さらに魅力を増した1枚となっています。もちろん、ハイレゾでの配信(DSD2.8/5.6、PCM24bit/96kHz&192kHz)も同時にスタートします。
また、この発売を記念して、トークイベントも行われるほか、三宅純が音楽監督をつとめる舞台作品「No.9-不滅の旋律-」も開催されます。この秋は三宅純にぜひご注目ください!
【作品情報】
タイトル:星ノ玉ノ緒 ENTROPATHY
アーティスト名:三宅 純
発売日:2015年9 月16日
品番:SICL10008
価格:定価3,000円+税
配信サイト:
・mora http://mora.jp/
・Victor Studio HD MUSIC http://hd-music.info/
配信形態:
・PCM 24bit/96kHz, 24bit/192kHz (Stereo)
・DSD 2.8, DSD5.6 (Stereo)
【トークショー情報】
2015/10/5(mon)
Jun Miyake~Talk Session 『 星ノ玉ノ緒 - ENTROPATHY』
@代官山「山羊に、聞く?」
出演)三宅純/寺門孝之
■open/start:19:00/20:00
■fee:adv/door ¥2500/¥3000+1D(¥600)
*学割:adv/door ¥1500/¥2000+1D(¥600)
当日は、帰国中の三宅氏、三宅氏と交遊の深い 画家 寺門孝之氏(アルバムジャケットも氏の作品)を迎え、作品を聞きながら、ハル・ウィルナーとの出会いやその後、楽曲を巡るエピソード、ここでしか聞けない裏話、様々な角度から作品の魅力に迫ります。
更に最新の未発表音源、それにまつわるエピソードトークなども予定。
内容もさることながら、パリ在住の三宅氏のTalkをLiveで堪能できる希少な機会となります。
http://yagiii.com/wp/schedule-new
【舞台公演情報】
●演目:No.9-不滅の旋律-
たとえ耳が聞こえなくなっても、
私の頭の中には音楽が鳴り響いている……
作曲家として人間として、劇的な人生を送ったベートーヴェン。
最後の交響曲「第九番」まで、彼はどんな時間を生きたのか。
●出演者:稲垣吾郎、大島優子ほか
●音楽監督:三宅 純
●日程:10月10日~25日 赤坂ACTシアター
10月31日~11月3日 オリックス劇場
11月13日~15日 北九州芸術劇場大ホール
●公式サイトhttp://www.no9-stage.jp
【ショートバイオグラフィー】
<三宅 純 Jun Miyake>
1958年1月7日京都府に生まれ、鎌倉で育つ。神奈川県立光陵高等学校出身。高校時代より新宿ピットイン等でプロとしてライヴ活動をしていたところ、尊敬する日野皓正に見出され、日野氏の推薦で高校卒業後の1976年にバークリー音楽大学へ入学する。在米中は自己のグループを率いて、ボストン、ニューヨークで演奏活動、1981年にはマサチューセッツ州アーティスト・ファウンデーション主催の作曲コンクール・ジャズ部門で優勝する。
1981年に帰国、ジャズミュージシャンとしてライヴ、スタジオワーク、作・編曲活動を開始する(演奏楽器:トランペット、フリューゲルホルン、ピアニカ、ピアノ、キーボード、フェンダー・ローズ、プログラミング等)。 時代の盲点を突いたアーティスト活動の傍ら作曲家としても頭角を現し、CM、映画、ドキュメンタリー、コンテンポラリー・ダンス等多くの作品に関わる。
1983年にデビューアルバム『JUNE NIGHT LOVE』をリリースする。このアルバムに収められた2曲がアンディー・ウォーホル出演のTDKのCMで起用されたことがきっかけでCM音楽制作を始め、後に「CM王」との異名をとるほどCM音楽界では有名になる。3,000作を越えるという担当CMの中には、カンヌ国際映画祭などでの受賞作も多数ある。
1996年にはオリバー・ストーンの推薦によりクリエイティヴ・アーティスツ・エージェンシー(CAA)と作曲家として正式契約。異種交配を多用した個性的なサウンドは、ピナ・バウシュ、ヴィム・ヴェンダース、パトリス・ルコント、ロバート・ウィルソン、ジャン・ポール・グード、大友克洋等から絶賛されている。 ジャンルを超越した活動を通じてハル・ウィルナー、ピーター・シェラー、アート・リンゼイ、エヴァン・ルーリー、アルチュール・H、ヴィニシウス・カントゥアリア等海外アーティストとの交流も深く、、パリ・シャイヨー宮におけるフィリップ・ドゥクフレとの即興セッション(2000年)、ロバート・ウィルソンの『The White Town』の音楽監督(2002年)、北京での京劇俳優との即興セッション(2002年)、ベルリン・ジャズ・フェスティバルへの参加(2003年)、ピナ・バウシュ、フィリップ・ドゥクフレ、カトリーヌ・ウィードマン等ダンス作品への楽曲提供(2005年-2010年)、ヴィム・ヴェンダース監督作品『ピナ』への楽曲提供(2011年)等で 国際的な評価を受けている。
2005年秋よりパリにも拠点を設け、精力的に活動中である。2007年のオリジナルアルバム『Stolen from strangers』、および2013年のオリジナルアルバム『Lost Memory Theatre act-1』(DSD5.6配信もあり)は、欧米の音楽誌で「年間ベストアルバム」「音楽批評家大賞」などを連続受賞。ギャラリーラファイエット・オムの「2009年の男」に選出され、同年の5月にはパリの街を三宅 純のポスターが埋め尽くした。
主要楽曲を提供したヴィム・ヴェンダース監督作品『ピナ/踊り続けるいのち』はEuropean Film Award 2011ベストドキュメンタリー賞 受賞、 またアカデミー賞2012年ドキュメンタリー部門、英国アカデミー賞2012年外国語映画部門にノミネートされた。
<オノ セイゲン Seigen Ono>
コンポーザー、レコーディング・エンジニア、音響空間デザイナーとしての活動のかたわら、ミュージシャンとして1984年にJVCよりデビュー。1987年に日本人として初めてヴァージンUKと契約。Seigen Ono Ensembleは1993年にスイス、モントルー・ジャズ・フェスティヴァルほかに出演。1987年に川久保玲から「誰も聞いたことがない音楽、かつ洋服が奇麗に見えるような音楽を」という依頼により作曲、制作した『COMME des GARÇONS SEIGEN ONO』『Bar del Mattatoio』ほか多数のアルバムを発表。ジャン・クリストフ・マイヨーの「モンテカルロ・バレエ団」、フィリップ・デュクレの「DCA」ほか、国内外のダンスカンパニーなどにも委嘱作品を提供。録音エンジニアとしては、1982年の『坂本龍一/戦場のメリークリスマス』にはじまり、ジョン・ゾーン、アート・リンゼイ、マンハッタン・トランスファー、オスカー・ピーターソン、マイルス・デイビスなど多数のアーティストのプロジェクトに参加。1996年サイデラ・マスタリング開設。レコーディング(ハイレゾ、1ビットDSD、高さ方向含む3D立体サラウンドなど)の専門家として名高い。音響空間デザイナーとして多数のプロジェクトをサポート。東京都現代美術館、シャルジャビエンナーレ11にて「Silent Spin」(坂本龍一+高谷史郎)を出展するなど、活躍の場を広げている。この8月にはコントラバス奏者パール・アレキサンダーと組んだニュー・アルバム『Memories of Primitive Man』をソニー・ミュージックよりリリース。