梁 邦彦


作曲家/ピアニスト/プロデューサー


 1960年1月1日生まれ、東京都出身、在日韓国人2世。5歳の頃からピアノを習い、中学時代ロックバンドでキーボードやギターを担当するなど、幼少期から多様な文化&音楽に親しみながら成長する。医科大学に進学する一方バンド活動に熱中、卒業後麻酔医として1年勤務するも、音楽の道を選択。80年代半ばに浜田省吾のツアーメンバーとしてキーボードを担当し、その後作曲家、プロデューサーとして幅広い音楽活動を続けている。

 クラシック、ロック、ジャズ、ワールドミュージックといったジャンルにとらわれないその音楽は、「ニューエイジ」や「クロスオーバー」という枠組みでは括りきれない守備範囲を持ち、ソロ作品のみならず映像音楽においても繊細さと力強さが交錯する壮大なハーモニーを紡ぎ出す。


 96年にアルバム『The Gate Of Dreams』で日本ソロ・デビュー、現在まで7枚のソロアルバム、2枚のコンピレーション、数多くのサントラアルバムをリリース。また、映画『デッドヒート』(96/ジャッキー・チェン主演)、『千年鶴』(07/イム・グォンテク監督)、『十二国記』(02/NHKBSアニメ)、『英國戀物語エマ』(05/TVアニメ)、『AION』(08/大作RPGゲーム)ほか、数多くの映画やアニメ、ゲーム、ドキュメンタリーのサントラ制作も手がけてきた。


 2001年4枚目のソロアルバム『Pan-O-Rama』が韓国でもリリース、収録曲の「FRONTIER」が釜山アジア大会のメインテーマ曲に選ばれたのを機に、韓国での活動も本格化。2013年韓国大統領の就任祝賀公演で作曲演奏、2014年ソチオリンピック閉会式では平昌オリンピックPRセレモニーの音楽監督と演奏を手がけた。その他毎年国立劇場が1ヶ月間主催するフェスティバルの芸術監督、ユネスコ韓国委員会「芸術平和広報大使」、2014年最優秀芸術家賞(音楽部門)受賞など。
2015年、日本では映画「アゲイン」、アニメ「暁のヨナ」サウンドトラックを担当、OSTリリース。