本日セカンド・ソロ・アルバム『ラザレット』発売のジャック・ホワイト、最新ライヴリポート!フェスでの圧巻のステージでニューヨークが大熱狂
ザ・ホワイト・ストライプスでの活動をはじめ、様々なアーティストとの競演なども経て、20世紀のロックンロール・リヴァイヴァル・ムーヴメントを牽引するミュージシャンの一人と称されてきたジャック・ホワイト。2011年にザ・ホワイト・ストライプスの解散を突如発表した後、翌年には初のソロ名義アルバム『ブランダーバス』をリリースし、自身初の全米1位を獲得。それ以来約2年振りとなる新作『ラザレット』が、いよいよ本日6月11日にリリースとなる。先日公開されたリード・シングル「ラザレット」の衝撃的なミュージック・ビデオも話題沸騰中の中、発売直前の6月6日~8日にニューヨークのランデール島で開催されたガバナーズ・ボール・フェスティバルで、二日目のヘッドライナーを堂々と務め、圧巻のパフォーマンスを披露した。
(以下松永尚久氏によるライヴレポート)
摩天楼をバックにしたステージ上が青の照明に照らされるなか、花柄のシャツにサスペンダーを付けた黒のパンツという衣装であらわれたジャック。ショーをおこなうごとに、個性的なバンド・メンバーを従え話題となっている彼だが、今回は女性ストリングス、黒人の男性ドラマーとキーボーディスト、白人の男性ベーシストに、テルミンなどさまざまなアナログ楽器を担当する男性という6人編成。彼らと冒頭からこれまで以上にキレ味の鋭い10分にわたる白熱のセッションを繰り広げ、会場を埋め尽くした観客を魅了させていた。そんななか、2曲目に早くも最新アルバムのタイトル・トラックである「ラザレット」をパフォーマンス。すでにそのエモーショナルなサウンドが話題になっているナンバーゆえに、イントロの重低音ギター・リフが流れた瞬間から熱狂の渦が巻き起こる。ニューヨーカーの間ではアンセムになっている印象だ。それに呼応するように、ジャックのシャウトもキレが増していて、ライヴという空間だからこそ巻き起こる刺激を改めて噛み締めることができた。以降も、最新作からの楽曲を多数披露。どの楽曲も、ライヴ映えのするスリリングな展開で、アルバムをじっくり聴いてステージを体感したら、さらなる興奮が味わえるような気がした。
また最新の楽曲ばかりでなく、ザ・ホワイト・ストライプスやラカンターズの楽曲もアレンジを変更してパフォーマンス(ピアノの弾き語りや、女性ストリングス奏者とのデュエットも)。どの曲も、よりブルースなどアメリカン・ルーツ音楽に根ざしたサウンドに進化していて、今の彼の音楽性をうかがわせるものになっていた。
アンコールで「セヴン・ネーション・アーミー」を披露すると、観客があのギター・リフを熱唱、それをバックにジャックが歌うというユニークな展開もあった90分に及ぶステージ。日々さまざまな文化が行き交うNYの街が、この瞬間だけロック一色に染まった気がする。
photo by Erina Uemura
■リリース情報■
ジャック・ホワイト
セカンド・ソロ・アルバム 『ラザレット』
2014年6月11日発売
SICP-4141 ¥2,200+税
国内盤 初回仕様のみロゴ・ステッカー封入
■デジタル配信情報■
iTunesにてアルバム『ラザレット』配信中
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