エルダー(本名:エルダー・ジャンギロフ)、旧ソ連のキルギス共和国出身のジャズ・ピアニスト。
父の影響でピアノを始め、幼い頃から天分を発揮。5歳半の時からキルギスタンの音楽大学で教鞭をとっていた母親の元で音楽を学び始める。
1996年の夏、ロシアのノボシビルスクのジャズ・フェスティヴァルで演奏していたエルダーにニューヨークのジャズ愛好家が目を留め、彼の尽力でエルダーはミシガンのインターロッケン・アート・センターで夏の間学ぶことになる。その後、1998年には一家でカンザス・シティに移住する。
若き天才ピアニストということで次第に注目を集めたエルダーは、第42回グラミー賞授賞式での演奏に抜擢されて一躍脚光を浴びる。2001年にはライオネル・ハンプトン・ジャズ・フェスティヴァルのピアノ部門では1位を獲得、翌2002年にはピーター・ネロ・ピアノ・コンペティションで1位を獲得している。
マリアン・マクパートランドが主催して、人気を博しているアメリカのラジオ番組「ピアノ・ジャズ」にも史上最年少で抜擢され、イーストマン音楽院で行われた彼女自身のコンサートに彼を招いている。
インディーズで2枚のアルバムを発表して次第にその評価を高めていったエルダーは、ソニー・クラシカルと専属契約を結び、2005年春に第一弾アルバム『エルダー』をリリースする。ジョン・パティトゥッチ、マイケル・ブレッカーなどといった大御所たちをゲストに迎えたこの希代のデビュー作では、圧倒的なテクニックと、年齢からは想像も付かないほど豊かな音楽性が話題を呼び、アメリカはもちろん、世界各国のメディアが惜しみない賛辞を送った。
待望のセカンド・アルバムは2005年10月にニューヨークの名門ジャズ・クラブ、<ブルーノート>で行われたライヴ録音。自身のトリオに加え、ゲストにロイ・ハーグローヴ、クリス・ボッティという実力派トランペッター二人を加え、スタンダード・ナンバーから自作曲にいたるまで幅広いレパートリーでその非凡な才能を存分に披露している。
最新作「リ・イマジネーション」がグラミーのコンテンポラリー・ジャズ部門にノミネートされた。