鬼才ダニー・マッキャスリン、最新アルバムから3曲公開
2016年1月に発売されたデヴィッド・ボウイの遺作『★』で鮮烈なプレイを聴かせた鬼才サックス奏者、ダニー・マッキャスリン。ボウイに受けた影響をすべて表現した最新アルバム『ブロウ(Blow.)』国内盤が10月24日発売となる。新たにアルバムから「クラブ・キッド」「グレート・デストロイヤー」「オープナー feat.サン・キル・ムーン」の3曲が公開された。
▼クラブ・キッド/Club Kidd
https://www.youtube.com/watch?v=aYPlyD_sxkk
▼グレート・デストロイヤー/Great Destroyer
https://www.youtube.com/watch?v=rrq5mCJhJW8
▼オープナー/The Opener
https://www.youtube.com/watch?v=SK70wtZpjYs
アルバムのタイトル『ブロウ』(原題:Blow.)ついてダニーは次のようにコメントしている。「Blow=吹く、というのは自分がやっていること。音楽のスタイルやジャンルに関係なく、僕がやっていることであり、生まれてからずっと少しでも上手くなろうと懸命に頑張ってきたこと。その瞬間起きていることに気持ちを集中させながら、感じたままに表現することを目指してやってきた。タイトルはそれを断言したような形なんだ」
マッキャスリンは90年代からジャズ・シーンで活躍を続け、マリア・シュナイダー・オーケストラに参加。その人脈でボウイとの共演を果たした。ボウイから受けた影響はアーティストとしての可能性を広げ、その四半世紀を超すキャリアの中でも本作は大胆な進化を遂げたアルバムとして重要な意味を持つ。すでに第1弾シングル「ワット・アバウト・ザ・ボディ」(動画リンク)が公開中だが、従来の彼のスタイルにはなかったヴォーカル・ナンバーで見事なコラボレーションを披露している。アート・ロックに始まりエレクトロニカまで曲毎に異なる幅広い音楽的なスタイルを自在にプレイしているのは、ボウイからレコーディング中に「その時聴こえているものを求めて進めばいい、どう思われるか、どうジャンル分けされるかは心配しないで。音楽を作ろう」と言われたその哲学が深く心に刻まれているからなのだという。
▼Donny McCaslin - What About the Body (Official Video)
https://www.youtube.com/watch?v=aMCKTdsfRxI
ボウイ逝去から2年が過ぎ、『★』のセッションでのインパクトを消化し表現した本作で共演するのは盟友『★』バンドのマーク・ジュリアナ(ドラム)、ジェイソン・リンドナー(キーボード)、ティム・ルフェーブル(ベース)他世界屈指の精鋭たち。ボウイとの長きにわたる共演で知られるゲイル・アン・ドーシーやインディ界重鎮サン・キル・ムーンも参加。日本盤のみボーナス・トラックして7分半超えの「TOKYO」が収録される。
|商品情報|
ダニー・マッキャスリン『ブロウ』
Donny McCaslin / Blow
2018年10月24日発売 SICX30061 (高品質BSCD2) ¥2500+税
日本盤ボーナス・トラック1曲収録
●収録曲
01.What About the Body ワット・アバウト・ザ・ボディ*公開中
02.Club Kidd クラブ・キッド *公開中
03.Break the Bond ブレイク・ザ・ボンド
04.New Kindness ニュー・カインドネス
05.Exactlyfourminutesofimprovisedmusic
06.Tiny Kingdom タイニー・キングダム
07.Great Destroyer グレート・デストロイヤー *公開中
08.The Opener feat. Sun Kill Moon オープナー feat.サン・キル・ムーン *公開中
09. Beast ビースト
10.Tempest テンペスト
11.Eye of the Beholder (Gail Ann Dorsey:vocal)アイ・オブ・ザ・ビホルダー(ゲイル・アン・ドーシー:vo)
<日本盤ボーナス・トラック>
12 TOKYO
●パーソネル:
ダニー・マッキャスリン(ts、fl,cl),ジェイソン・リンドナー(key) ティム・ルフェーブル(b),マーク・ジュリアナ(d)
ネイト・ウッド(b)ベン・モンダー(g)、スティーヴ・ウォール(key,g)、ジョナサン・マロン(b)
ヴォーカル:ライアン・デール(1,2,4,7),ジェフ・テイラー(6.9),ゲイル・アン・ドーシー(11),サン・キル・ムーン(8)
artist photo by Jimmy Fontaine