US大人気テレビ番組『アメリカン・アイドル』のシーズン6(FOXチャンネル/日本でも2007年にOA)の準優勝者。ワシントン、レッドモンド出身の26歳。
子供の頃から、世の中に溢れているすべての“ノイズ音”に異常なほど興味と執着心があり、生活の中で耳にする音を何でも声に出して真似をしていたという。特にテレビから流れてくるアニメの声や音を真似するのが大好きで、本人曰く「一人っ子だったせいもあったかもしれない」が、それが子供の頃の一番の遊びだったらしい。そんな子供時代、常に怪音を発するこの落ち着きのない子供を “注意欠陥障害”(A.D.D=attention deficiency disorder 常に気が散って落ち着きがなく、集中力が欠損している)だと周りの大人に言われたこともあったが、“とんでもない。気が散っていたどころか、音に真剣に集中していたんだよ。リズミカルな音なら何だってビートボックスで音楽に出来るのさ”と本人は語っている。
そんな“ノイズ愛好家”ブレイクが、本気で音楽の道に進むことを考えたのは17歳の頃。スティービー・ワンダーにスティング、U2、デュラン・デュラン、マイケル・ジャクソン、プリンス等子供の頃から聴いていた「偉大なるポップ・ミュージック」に影響を受けていると語るルイスだが、17歳の時にシアトル・ベースのアカペラ・グループM-Pactにインスピレーションを受け、ビートボクサーになる決意をし、ありとあらゆるCDを聴き漁り、“耳”だけを頼りにビートボックスのワザを磨いていった。
またビートボックスだけでなく、ピアノもサックスも習得したブレイクは、ミュージカルやアカペラ・ループでの活動も同時に行っていった。ハイスクールを卒業してすぐに結成したアカペラ・グループKickshawでは、Bshortyという名前で音楽活動をしていた。

そんな音楽博愛者であり、生の楽器“ビートボックス”を最強の武器に持つブレイク・ルイスが2007年『アメリカン・アイドル』に挑む。決勝大会での毎週出される課題曲は、オールディーズからハード・ロック、ブラック・ミュージックと幅広いが、果敢にもすべてのジャンルの音楽をブレイク・ルイス流にアレンジし、彼の多才多芸ぶりを大胆に披露。ダイアナ・ロスの「You Keep Me Hanging On」では審査員に“オリジナル曲をもっと大切にすべきでは”と辛口なコメントを頂戴するも、毎回落選を恐れず個性溢れるパフォーマンスで挑むブレイクのその大胆さとガッツ溢れるまっすぐな姿勢を全米視聴者は大いに支持、最終的には準優勝を手にする。番組のパフォーマンスの中でも、彼の奇才ぶりに審査員をも唸らせたのはボン・ジョヴィの「You Give Love A Bad Name」。このパフォーマンスは番組のHPでデジタル配信され20万ダウンロードを記録、シーズン6最大のデジタル・ヒットとなった。また、彼の人気ぶりはすさまじく、MySpaceでは47000人もの人が集まり、、またYouTubeでは彼の2つのパフォーマンス映像は100万Viewを突破する勢いとなった。

そして2007年12月4日、アルバム『Audio Day Dream』(奇しくも頭文字はA.D.D.)でデビューし、全米チャート初登場10位を記録。ブレイク自身が4年も前から書き溜めていた歌詞やコンセプト、音デモを基に作られたこのアルバムには、ティンバランド、レオナ・ルイス、ジェニファー・ロペス等を手掛ける超売れっ子プロデューサーのライアン・テッダー(ファースト・シングル「ブレイク・アナザ」他)や、リアーナ(全米No.1シングル「SOS」)やショーン・キングストンを手掛けたジョナサン・JR.ロテムがプロデューサーとして参加。またほぼ全曲でブレイクが共同作曲者としてクレジットされているこのアルバムでは、前述のテッダーのほかにも、元カラー・ミーバッドのメンバーで現在プロデューサーとして活躍しているサム・ワッターズ、フィオナ・アップルの『エクストライオーディナリー・マシーン』をプロデュースしたマイク・エリゾンドー、2007年に大ヒットしたジム・クラス・ヒーローズやボーズ・ライク・ガールズなど幅広いジャンルを手掛けるSAM & Sluggo、またルイスがこれまで多大なる影響を受けたと語るBT(ブライアン・トランソー)等錚々たるプロデューサー/コ・ライターが名を連ねている。ポップスにR&B、オルタナ・ファンク、オールド・スクールなヒップ・ホップに80’sのフレイヴァーがプラスされ、さらには多彩なビート・ボクシングが随所で堪能できる、そんな完全なるブレイク流ニュー・スタイル・ポップスが、今ここに誕生した。