ピアニスト:小菅優、平成25年度文部科学大臣新人賞受賞
「ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全曲演奏会シリーズ」ほかの成果にて
photo:Marco Borggreve |
高度なテクニックと美しい音色、若々しい感性と深い楽曲理解で最も注目を浴びている若手ピアニストの一人、小菅優が、この度、平成25年度(第64回)芸術選奨音楽部門 文部科学大臣新人賞を受賞することが決定いたしました。
2010年10月から東京 紀尾井ホールと大阪いずみホールでスタートさせた、全8回にわたる《ベートーヴェン・ピアノ・ソナタ全曲演奏会シリーズ》と、2011年から着手した「音楽の新約聖書」といわれるベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集録音(ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル)が、「優れた造形力と豊かで強靱(きょうじん)な表現力を示し、一連の作品に日本人として清新な局面を切り開いている。連動して行われている録音も優れた成果として評価できる」とされ、主な受賞理由となっています。
また、2013年10月 東京フィルハーモニー交響楽団 第82回東京オペラシティ定期シリーズでの演奏も「ヘンツェのピアノ協奏曲のような現代作品に挑むなど、新たな活動への意欲も見せており、今後への期待も大きい」と評価されました。
4月23日には最新盤のベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集録音の第3弾にあたる『ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集第3巻「自然」』がソニー・ミュージックジャパンインターナショナルよりリリースされ、《ベートーヴェン・ピアノ・ソナタ全曲演奏会シリーズ》の第7回が6月18日に大阪 いずみホール、20日に東京紀尾井ホールで行われます。
2020年のベートーヴェン生誕250年に向け、ベートーヴェンの室内楽、歌曲を含むピアノ曲全曲演奏にも挑むという新たな目標も掲げる、小菅優の今後の演奏活動にどうぞご注目ください。
【最新CD情報】
小菅優『ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集第3巻「自然」』
(ピアノ・ソナタ第4番、第15番、第19番、第20番、第21番、第25番、第26番)
YU KOSUGE / BEETHOVEN:KLAVIERSONATEN III Leben
■品番:SICC10211‐2 (2枚組) ■価格: ¥3,800+税
■レーベル:SONY MUSIC JAPAN INTERNATIONAL
■発売日:2014年4月23日
■形態: ハイブリッド・ディスク(ステレオ/2ch)/DSD RECORDING
■(P) 2014 SONY MUSIC JAPAN INTERNATIONAL
【演奏会情報】
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 全曲演奏会シリーズ第7回
<曲目>
ピアノ・ソナタ第5番 ハ短調 Op.10-1
ピアノ・ソナタ第11番 変ロ長調 Op.22
ピアノ・ソナタ第29番 変ロ長調 Op.106 「ハンマークラヴィア」
◆2014年6月18日(水) 19:00 開演大阪 いずみホール
主催:いずみホール
◆2014年6月20日(金) 19:00 開演東京 紀尾井ホール
主催:KAJIMOTO
【小菅優 プロフィール】
9歳より演奏活動を開始し、05年カーネギー・ホールで、翌06年には、ザルツブルク音楽祭でそれぞれリサイタル・デビュー。
ドミトリエフ、デュトワ、小澤、大植、ノリントン、オラモ等の指揮でベルリン響、フランクフルト放送響、シュトゥットガルト放送響、ハノーファー北ドイツ放送フィル、サンクトペテルブルク響、フィンランド放送響等と共演。10年ザルツブルク音楽祭で、ポゴレリッチの代役としてヘレヴェッヘ指揮カメラータ・ザルツブルクと共演。12年4~5月、紀尾井シンフォニエッタ(指揮:T.フィッシャー)の米国ツアーに参加。 13年2月、服部譲二指揮ウィーン室内管と共演、ウィーン・デビュー。同年12月、ロンドン ウィグモア・ホールにて初リサイタルを行う。10年より、東京、大阪でベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏会(全8回)を行っている。
録音は、最新盤の「ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集第2巻『愛』」を含む12枚のCDをソニーよりリリース。
第13回新日鉄音楽賞、04年アメリカ・ワシントン賞、第8回ホテルオークラ音楽賞、第17回出光音楽賞を受賞。14年平成25年度 文部科学大臣新人賞受賞。