吉本ばななが絶賛する天才ピアニスト:アファナシエフがベートーヴェン・アルバムをリリース
6月来日公演!タワーレコード・インストア・イベント決定!
現代クラシック・ピアノ界の鬼才、ヴァレリー・アファナシエフ。1947年モスクワ生まれ、ソ連の英才教育システムの中で巨匠エミール・ギレリスに師事し、ロシア・ピアニズムの伝統を受け継ぎつつ、独自の個性を発揮してきたピアニストが、クラシックのピアノ曲の中でも最も有名なベートーヴェンのピアノ・ソナタ「悲愴」「月光」「熱情」の3曲をソニー・クラシカルにて録音し、5月27日にCD『ベートーヴェン:悲愴・月光・熱情/ヴァレリー・アファナシエフ』として発売。
アファナシエフはピアニストのみならず、すでに29編の小説や16冊の単行本をヨーロッパやロシアで発表するほどの小説家・文学者としての顔も併せ持つ。ベルギーの自宅には何万冊もの蔵書を持ち、自分のCDには必ず文学的なエッセイを寄せるほど。日本文学にも造詣が深く、源氏物語や俳句の世界に深く傾倒し、その個性的な芸術とのかかわりはNHKでもドキュメンタリー化され、繰り返し放映されているほど。
昨年の日本公演に際しては、日本語訳された短編小説集「妙なるテンポ」を発表し、それを機にアファナシエフは作家の吉本ばななさんと対談、二人が目指しているものに共通性を感じ意気投合した。吉本さんもアファナシエフの演奏を聴き、その演奏に「特別さ」を感じるという。「私はベートーヴェンのことを知らない。難聴であったとか、癇癪持ちであったとか、ワインを好んだとか、残されたたくさんのエピソードから細かなことを知ることはできるが、その時代の風の匂いやウィーンの空の色は感じられない。しかしアファナシエフさんがその、ピアノの鍵盤を最大限に敬う不思議に柔らかな手の動きでひとたび演奏を始めると、なぜか私には作曲者の息づかいや曇り空からかすかに射す光などが感じられる。どういう気持ちで彼がこの曲を創ったのかがわかる気さえしてくる」とその演奏を絶賛している。
音楽的な面からも今回のソニー・クラシカルのCDは実にユニークだ。通常の演奏なら3曲で60分ほどのところを、何とトータルで75分58秒もかけて演奏しており、録音史上最も長いのではないかと思われる。その遅いテンポから紡ぎだされる音楽の静止したような美しさは独特で、音楽評論家の鈴木淳史氏も「鋭さと示唆を含む、現代における究極の1枚」と称賛の言葉を惜しまない。また、初回生産限定盤、通常盤ともにSuper Audio CDのハイブリッド ディスクが採用されており、SACDプレーヤーでも、既存のCDプレーヤーでも、どちらでも再生可能な音にもこだわった作品となっている。
アファナシエフは6月に来日し、日本各地で演奏会を行ない、ベートーヴェンのソナタを披露する。タワーレコード渋谷店ではインストア・イベントも開催する。CDとともに孤高の境地にある名ピアニストの個性を味わう絶好の機会であり、見逃せない。
【映像リンク】
ヴァレリー・アファナシエフ「アファナシエフのベートーヴェン悲愴・月光・熱情」
【CD情報】
「ベートーヴェン:悲愴・月光・熱情/ヴァレリー・アファナシエフ」
初回生産限定盤:1ハイブリッドディスク+DVD SICC-10221~22 ¥3,300+税
通常盤:1ハイブリッドディスク SICC-10223 ¥3,000+税
【来日公演情報】
会場によっては完売のところもあり
6/13(土)14:00高崎市文化会館問:027-325-0681
6/21(日)15:00秋篠音楽堂 問:0742-35-7070
6/25(木)19:00トッパンホール 問:03-5840-2222
6/27(土)14:00紀尾井ホール 問:03-3401-9760
http://www.imc-music.net/afanassiev-2015
【ヴァレリー・アファナシエフ トーク&ミニライブ&サイン会】
6/14(日)15:00 タワーレコード渋谷店 7Fイベントスペース
http://tower.jp/store/event/2015/06/003029