sisters
振り返ると1本とデモテープが始まりだった。

生まれて初めて組んだバンドで音楽の知識なんて何1つ知らないままレコード会社

に送ったデモテープ。



バンドを結成した当初はただただ楽しくて仕方なかった。

同じ学校の「友だち」という枠を越えて何か「特別な仲間」としてバンドを組むこ

と、楽器に触れること、みんなでうたうこと、音を出し合うこと。

何もかもが初めてで新鮮で言いようのない嬉しさや楽しさでいっぱいだった。



そんななか送ったデモテープ。

これも今思うと、「デビューしたい」とか「プロになりたい」という動機はあった

が、それよりも「デモテープを送ることに挑戦する」ということをただ純粋に楽し

んでいただけなのかもしれない。

しかし後にそのデモテープが「sisters」と「sistersの音楽」にとって大切な出会

いを与えてくれた。



現プロデューサー川上シゲ氏との出会い。

当時の私たちはライブの経験もオリジナル曲さえも無いに等しく、地元での知名度

やファン、バンドとしてのバックグラウンドと呼ばれるものは何も持っていなかっ

た。

『函館の街でのんびり育った普通の10代の女の子』であり、

『音楽に魅力を感じ憧れていただけ』 の私たち。

そのありのままをシゲさんは受け入れてくれた。

私たちは「何もない」ことに不安を抱きながらスタートしたけれど、

『「何も知らない」「何にも染まっていない」ということに「魅力」と「可能性」

があるのだ』とシゲさんは言ってくれた。

その言葉が私たちの背中を押してくれたんだ。



1998年のこの出会いによって、私たちは「音楽の世界」に少しずつ足を踏み入れ、

多くの人たちと出会い、その人たちの才能を肌で感じ、

以前では想像も出来なかった様々な経験や刺激を受け、手探りながらも自分たちの

音、自分たちの声、自分たちの歌詞、そしてメロディーを探し始めた。



その後、2001年に『失えないもの』でメジャーデビュー。

続けて『イコール』、『カモフラージュ』と、計3枚のMaxi Singleを発表。



2003年現在も、多くの人たちに支えられて、私たちの希望でもある「函館在住のま

ま音楽活動をする」という恵まれた環境のなか、この函館の街で音楽活動に励んで

いる。



2003年夏にはシゲさん新設レーベル『high numbers records』よりミニアルバム

をリリース予定。



私たちが作り出す音楽を全ての人たちに伝えたい-----。





sisters



伊藤千恵(Vocal,Keyboard)

松谷美沙(Vocal,Guitar)







※江崎誠子は一身上の都合により、脱退致しました。

 応援して下さった皆様、本当にありがとうございました。