ボブ・ディラン未発表曲などナッシュヴィル重要録音を収めた歴史的コンピレーション発売!
ジョニー・キャッシュ、ポール・マッカートニー&ウイングス、リンゴ・スター、ジョージ・ハリスン、ザ・バーズ、レナード・コーエン、サイモン&ガーファンクルらの楽曲を収録
ボブ・ディラン、ジョニー・キャッシュ、レナード・コーエン、ザ・バーズ、サイモン&ガーファンクル、ポール・マッカートニーらをはじめ数多くのアーティストのゆかりの地である「ナッシュヴィル」をテーマにした歴史的なコンピレーションCD『ディラン、キャッシュ・アンド・ザ・ナッシュヴィル・キャッツ:ア・ニュー・ミュージック・シティ』が7月22日に発売される。米国テネシー州のナッシュヴィルは、50年代からカントリー・ミュージック、60年代から70年代のロック/フォーク/ポップスなどの重要なアーティスト・録音物・文化を輩出してきた “音楽の街”。本コンピレーションCDは、ナッシュヴィルのカントリー・ミュージック殿堂博物館®で今年3月より開催されているエキシビジョン『ディラン、キャッシュ、アンド・ザ・ナッシュヴィル・キャッツ:ア・ニュー・ミュージック・シティ』と連動した内容となり、ボブ・ディランの未発表音源「イフ・ナット・フォー・ユー」をはじめとして、1960年代と1970年代にナッシュヴィルで録音された36の極めて重要な楽曲が2枚組CDに収録される。他には、ジョニー・キャッシュ、ポール・マッカートニー&ウイングス、リンゴ・スター、ジョージ・ハリスン、ザ・バーズ、レナード・コーエン、サイモン&ガーファンクルらの楽曲が収録される。
ナッシュヴィルは1960年代まではポピュラー・ミュージックの最新トレンドから取り残されて保守的な街と評されてきたが、ボブ・ディランが1966年にこの地で名盤『ブロンド・オン・ブロンド』をレコーディングしたことで転機が訪れた。ディランはNYで行われた前作『追憶のハイウェイ』のレコーディングの際に、プロデューサー:ボブ・ジョンストンの下でナッシュヴィル出身の凄腕ミュージシャン達に出会い、次作をナッシュヴィルでレコーディングすることを決意したのだ。その後、レナード・コーエン、ザ・バーズ、サイモン&ガーファンクル、ニール・ヤング、ポール・マッカートニー、リンダ・ロンシュタット、ザ・モンキーズといった当時ミュージック・シーンに多大な影響を与えたミュージシャンたちも、1960年代終わりから1970年代初めにかけてナッシュヴィルを訪れ、この地の多才なセッション・ミュージシャン、いわゆる「ナッシュヴィル・キャッツ」とレコーディングを行った。
カントリー・ミュージック殿堂博物館®にて現在開催中のエキシビション『ディラン、キャッシュ、アンド・ザ・ナッシュヴィル・キャッツ:ア・ニュー・ミュージック・シティ』では、ナッシュヴィル・サウンドのクロスオーヴァーの可能性を初めて引き出した画期的な2アーティスト、ボブ・ディランとジョニー・キャッシュ、そしてナッシュヴィル・キャッツの歴史を紹介し、ディランをこのミュージック・シティに導いた出来事もまとめられている。同博物館ではアルバムの発売を記念して、2015年7月7日午後6時より、5番街のデモンブルーン通りとコリアン・ヴェテランズ・ブルヴァードの間(注:同博物館の所在地)にてコンサートを行う。出演者は近日発表予定。エキシビジョンは2016年12月31日まで行われる。
エキシビジョン、そしてその魅力を凝縮したコンピレーションCDを通じ、ナッシュヴィルのセッション・プレイヤーや永遠に残る録音にロック、ポップス、カントリー・ミュージックを称えながら、境界線やカテゴリにとらわれない音楽の普遍的なスピリットを体現することができるのだ。
<以下メディア評>
ニューヨーク・タイムズ紙
「1960年代終わりと1970年代初めには、何十ものロックやフォークのアーティストたちがテネシー州を訪れ、思いがけない提携の連続により、驚くほどの大ヒットや名録音を携えて現れた。そんな時代が記録されているのが、『ディラン、キャッシュ、アンド・ザ・ナッシュヴィル・キャッツ:ア・ミュージック・シティ』。この野心的な展示では、ミュージック・ロウ(注:音楽業界のオフィスや施設が集まる、ナッシュヴィルの地域)のスタジオへの移動に最も重要な役割を果たした3つの力を取り上げている。ボブ・ディランが1966年にアルバム『ブロンド・オン・ブロンド』をこの地で録音するに至った経緯。1969年から1971年までライマン公会堂で収録されていたABCテレビのシリーズ『ザ・ジョニー・キャッシュ・ショー』。そして、非公式に“ナッシュヴィル・キャッツ”という名前で知られ、ニール・ヤング、レナード・コーエン、リンダ・ロンシュタット、サイモン&ガーファンクル、そしてビートルズのメンバー4人中3人のアルバムをはじめ、これらの録音のほぼすべてに何らかの形で参加していた、たぐいまれなセッション・ミュージシャンのグループである」。
タイム誌
「ナッシュヴィルが名声を博しているのは当然のことである。テネシー州のこの都市はカントリー・ミュージックのふるさとなのだから。しかし、カントリー・ミュージックの殿堂の新しい展示が示唆するように、その当然の名声は、ナッシュヴィルの音楽的視野がひとつのジャンルに留まることを意味する訳ではないのだ」。
【商品情報】
『ディラン、キャッシュ・アンド・ザ・ナッシュヴィル・キャッツ:ア・ニュー・ミュージック・シティ』
輸入盤:2015年6月19日発売
日本盤:2015年7月22日発売
【CD】
Disc-1
01.アブソリュートリー・スイート・マリー/ボブ・ディラン
02.ハープーン・マン/チャーリー・マッコイ&ザ・エスコーツ
03.悲しきベイブ/ジョニー・キャッシュ
04.ダウン・イン・ザ・フラッド/フラット&スクラッグス
05.ザ・ウェイ・アイ・フィール/ゴードン・ライトフット
06.アイル・ビー・ユア・ベイビー・トゥナイト/ボブ・ディラン
07.ゴーイング・ノーホエア/ザ・バーズ
08.火の車/イアン&シルヴィア
09.ジェントル・オン・マイ・マインド/ジョン・ハートフォード
10.サム・オブ・シェリーズ・ブルース/ザ・モンキーズ
11.ターン・アラウンド/ザ・ボー・ブランメルズ
12.アイム・ソー・ロンサム・アイ・クッド・クライ/トレイシー・ネルソン
13.ハンク・ウィリアムスが嫌いなら (1968デモ)/クリス・クリストファーソン
14.電線の鳥/レナード・コーエン
15.ヒッコリーウィンド/ザ・バーズ
16.ブローイング・ダウン・ザッツ・ダスティ・ロード/カントリー・ジョー・マクドナルド
17.ボクサー/サイモン&ガーファンクル
18.ストーン・フォックス・チェイス/エリアコード615
ボーナス・トラック
19.『ロデオの恋人/ザ・バーズ』 ラジオ広告
Disc-2
01.北国の少女/ボブ・ディラン&ジョニー・キャッシュ
02.ドリフティン・ウェイ・オブ・ライフ/ジェリー・ジェフ・ウォーカー
03.ビハインド・ザット・ロックト・ドア/ジョージ・ハリスン
04.クレイジー・ママ/J.J.ケイル
05.ボークー・オブ・ブルース/リンゴ・スター
06.ゴーイング・トゥ・ザ・カントリー/スティーブ・ミラー・バンド
07.孤独の旅路/ニール・ヤング
08.イフ・ナット・フォー・ユー(未発表ヴァージョン)/ボブ・ディラン with ロイド・グリーン
09.シティ・オブ・ニューオリンズ/スティーヴ・グッドマン
10.オールド・デキシー・タウン/ジョーン・バエズ
11.ブルー・リヴァー/エリック・アンダースン
12.セヴン・ブリッジズ・ロード(1972 ナッシュヴィル・ヴァージョン)/スティーヴ・ヤング
13.永遠の絆/ニッティ・グリッティ・ダート・バンド
14.サリー・G/ポール・マッカートニー&ウイングス
15.シルヴァー・ウィングス/アール・スクラッグス with リンダ・ロンシュタット
16.ア・シックス・パック・トゥ・ゴー/レオン・ラッセル
17.マッチボックス(ジョニー・キャッシュ・ショウのライヴ)/デレク&ドミノス with ジョニー・キャッシュ&カール・パーキンス