ショーン・コルヴィン

プロフィール

1958年サウスダコタ州生まれ。10歳の頃からビートルズやストーンズ、フーなどに親しみ、ギターを独学でマスターし、音楽への興味を深めていく。80年も終わるころに単身NYへ向かい、様々なクラブで演奏を始める。新鮮なアコースティック・サウンズと楚々としていながら張りがある力強いヴォーカル、そしてディラン的とも評される深淵な詩の世界で、ファンの口伝えにより静かな評判を呼ぶ。そんな中東海岸のカレッジ・ラジオ、フォークソング・クラブなどの熱心なバックアップを受け、89年、遂に当時の米国コロンビアよりデビュー・アルバム「ステディ・オン」をリリース。このアルバムがデビュー作でありながらいきなりグラミー賞を獲得。その後も93年「ファット・シティ」、94年に「カヴァー・ガール」といったアルバムをリリースし、そのどの作品もグラミー賞でノミネートを受けている。

そしてついにオリジナルとしては前作となる4枚目『ア・フュー・スモール・リペアーズ』収録の「サニー・ケイム・ホーム」で97年度グラミー賞の主要部門であるRecord Of The YearとSong Of The Yearを見事ダブル受賞する。

98年には出産を経験し一児の母となったショーンだが、その活動はとどまることなく、ベラ・フレック、ジェイムズ・テイラ−、ショーン・マリンズなどの様々なミュージシャンとのコラボレート、フリート・ウッドマック、ジョニ・ミッチェルのトリビュートやドン・ヘンリーなど色々なアルバムへのゲスト参加を経験しアーティストとしてさらに成長していく。またこの年には素晴らしい歌声を堪能できるトラディショナル・ソングのカヴァーを集めたアルバム『クリスマス・ララバイ/Holiday Songs And Lullabies』もリリース。サントラへの楽曲提供も多く、『アルマゲドン』『あなたに降る夢』『ティン・カップ』『The Emperor's New Groove(邦題:ラマになった王様、スティングとのコラヴォレーション)』等々、話題の作品で彼女の歌声を聴くことが出来る。あの「シンプソンズ」に教会のシンガー役でゲスト出演しているのもご愛敬(今後、再出演の予定もあるとか)。

99年にはボニー・レイット、ジャクソン・ブラウン、そしてブルース・ホーンスビーなどと共に全米ツアーを行い、またスティングのツアーのオープニング・アクトなども努めている。

最近は数々の慈善事業・団体への寄付など社会活動にも積極的で、一人のアーティスト、一人の母・妻、そして女性として、年齢を重ねながらもますますその輝きを増している。