ステレオマッドはデビューアルバム”Perfect Self”のリリースに先駆けて、まずノンポイント、続いてクレイジー・タウンとサリヴァとツアーに出る。ステレオマッドの13曲入りデビュー作は、ロサンゼルス、シアトル、アトランタ、ニューヨークで録音され、プロデューサー陣はドン・ギルモア(リット、リンキン・パーク)、リック・パラシャー(パール・ジャム、アリス・イン・チェインズ、ブラインド・メロン)、ハウイー・ビーノ(ミニストリー、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、シスター・ソレイユ)。ミックスはジェイ・バームガードナー(パパ・ローチ、オージー)が手がけている。



ステレオマッドの原点は、ベーシストのコーリー・ロワリーがスタック・モジョのメンバーとして、ライフ・オブ・アゴニーのメンバーだったダン・リチャードソンやジョーイー・Zとツアーしていた頃に遡る。どちらのグループもかなり売れており、音楽媒体でも好評で、オジー(・オズボーン)やセヴンダスト、ツール、デフトーンズなどと大規模なツアーの遊山旅行を楽しんでいた。しかしどちらのバンドも様々な制約があり、頭打ちの状態になっていたのだ。コーリー、ダン、ジョーイーの3人はステレオマッドを結成するに至った。ギターにジョン・ファトルーソを加え、彼らはぴったりのヴォーカリストを探し始めたのだが、まもなくコーリーが1000マイル近くも離れたアトランタに完全な適役を探し出す。エリック・ロジャースはジョージア州じゅうに名声を轟かせるヴォーカリストだったが、地元では有名な医師一家の中で鬱積したフラストレーションを持て余していた。そんな彼はぴったりの逸材だったのだ。



ファーストシングルの「ペイン」や「ステッピン・アウェイ」などの曲は、平凡なギミックに終わらないキャッチーなメロディが間違いなくフックとなっており、ステレオマッドの粗削りな気骨に合っている。同じように「ドント・ビー・アフレイド」「ロスト・ユア・フェイス」「リーヴ(バック・アップ)」などの曲は、ヴォーカルが激しさと滑らかさの間で揺れ動いている。