ロジャー・ウォーターズ、ドレス・リハーサル映像を公開。25年振り新作『イズ・ディス・ザ・ライフ・ウィ・リアリー・ウォント』6/7発売。
6月7日に発売となったロジャー・ウォーターズの25年ぶりの新作『イズ・ディス・ザ・ライフ・ウィ・リアリー・ウォント?』。新作発売に合わせて5月26日から「US+THEM」と題された大規模ワールド・ツアーがスタートしたが、そのツアーの直前にニュージャージーのメドゥランド・アリーナで行なわれた、貴重なドレス・リハーサル映像が公開された。
巨大LEDスクリーンを使用した壮大なスケールのショウでは、PINK FLOYDの『狂気』『炎~あなたがここにいてほしい~』『アニマルズ』『ザ・ウォール』などの名作からの曲と共に新曲もプレイされる。またロジャー・ウォーターズの公式twitterでは本ツアーの写真や動画も公開されている。
6月7日(水)にリリースとなった新作『イズ・ディス・ザ・ライフ・ウィ・リアリー・ウォント?』はナイジェル・ゴッドリッチ(レディオヘッド、ポール・マッカートニー、ベック、U2他)がプロデュースとミキシングを担当。スタジオ・アルバムとしては1992年発表『死滅遊戯』以来25年振りとなるもので、不安感、絶望感が渦巻くこの世界の紛争、危機、差別、環境、政治などへの怒りを込めた、この不穏な時代への断固たる意見表明であり、全世界へ激しく警鐘を鳴らすものになっている。『これは我々が本当に望んだ人生なのか?』と問いかける、『アニマルズ』や『ザ・ウォール』といったピンク・フロイドの往年の名作のテーマを受け継ぐものとなっている。また、アルバムのサウンドは、随所にピンク・フロイドやロジャーの過去のソロ作品を彷彿させるものになっており、SEやストリングスもふんだんに取り入れたコンセプト作的なサウンド・コラージュ、まさに“ロジャー・ウォーターズらしい”作品といえるもの。
アルバムから「ザ・ラスト・レフジー」のビデオが公開されている(ビデオの詳細はこちら)
ロジャー・ウォーターズは最新インタビューでこう語っている。
「音楽は人間にとってとても大切なものだ。曲も歌詞も大切だ。音楽は個人の生き方に影響を及ぼす。しかし、社会、政治にまで影響を与えられるか、それはわからない。でも、こう信じたい。音楽、特にポピュラー・ミュージックは、良くないことに抗議するまっとうな手段であり、ミュージシャンは声を上げる権利を持つ、と。いや、権利どころか義務だとさえ言える。自分の思うところをきちんと主張しなければいけない。いいから黙って音楽だけやってろと言われることがあるが、自分にはそれはできない」
今年はピンク・フロイドのデビュー50周年となる記念すべき年。5月13日から、英国V&A(ヴィクトリア&アルバート博物館)でピンク・フロイド大回顧展「The Pink Floyd Exhibition: Their Mortal Remains」がスタートしており、連日チケットがソールドアウトとなり大絶賛されている。現地レポートはこちら。
http://www.pinkfloyd.jp/artist/PinkFloyd/info/482277
●ピンク・フロイド大回顧展「The Pink Floyd Exhibition: Their Mortal Remains」トレイラー映像
■ピンク・フロイド大回顧展「The Pink Floyd Exhibition: Their Mortal Remains」
会場:英ロンドン、ヴィクトリア&アルバート博物館
会期:2017年5月13日〜10月1日
公式サイト:http://pinkfloydexhibition.com/