ピーター・ゼルキン
 1947年、父がピアニストのルドルフ・ゼルキン、母がヴァイオリニストのアドルフ・ブッシュの娘という恵まれた家系に生まれる。1958年カーティス音楽院に入学し、ホルショフスキー、父ゼルキンらに師事。12歳でマールボロ音楽祭にシュナイダー指揮でデビューし、ニューヨーク・デビューも飾った。10代のうちから世界各地で一流オーケストラとの協奏曲やリサイタルに活躍、さらに自ら結成したユニークな室内楽グループ「タッシ」の活動で注目を集める。バッハ、モーツァルトから現代作品まで幅広いレパートリーを持ち、武満徹が彼のために7つの作品を書いたのをはじめ、多くの重要な作品を世界初演している。2001/02年シーズンはシェーンベルクのピアノ独奏と室内楽の全作品によるシリーズをタングルウッド、ニューヨークのリンカーン・センター、ベルリン芸術週間などで展開している。