2016年秋。パーヴォが日本を駆け抜ける!来日記念連続リリース第1弾は絶好調・N響とのR.シュトラウス第2弾!!8月31日発売!!!

2016.08.24

俊敏かつ精密を極めたタクトが描き出す、前代未聞のシュトラウス。

パーヴォ・ヤルヴィ&N響
R.シュトラウス:交響詩チクルス[2]
NHK交響楽団創立90周年記念リリース

ドン・キホーテ

ティル・オイレンシュピーゲル|ばらの騎士

パーヴォ・ヤルヴィ(指揮)NHK交響楽団
トゥルルス・モルク(チェロ)・佐々木亮(ヴィオラ)

Richard Strauss: Don Quixote Op. 35 |Till Eulenspiegels lustige Streiche Op. 28 | Der Rosenkavalier Suite
Paavo Järvi | NHK Symphony Orchestra, Tokyo

■2016年8月31日発売■
■品番:SICC19020 ■仕様:SA-CDハイブリッドディスク 2ch + 5ch Multi
■DSDレコーディング ■定価¥3,000+税

 2016年9月、NHK交響楽団首席奏者としての2シーズン目をスタートさせるパーヴォ・ヤルヴィ。9月8日のN響創立90周年記念演奏会のマーラー「一千人の交響曲」に始まり、10月6日のサントリーホール創立30周年を記念するマーラー「交響曲第3番」まで、5つのプログラムによる10回の演奏会が予定され、深い絆で結ばれたこのコンビの本領を存分に発揮することになるでしょう。また11月25日~12月5日にかけては、ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメンとの2年ぶりの日本ツアーが実現し、樫本大進との共演をはじめ、彼らがこれまで世界的な評価を得てきたベートーヴェンとシューマン、そして現在世界各地で取り上げているブラームスの交響曲を引っ提げて日本を駆け廻ります。
 いわば『パーヴォ・ヤルヴィ・フェスティヴァル』ともいうべきこの来日公演に合わせ、彼の最新録音3タイトルを連続リリースいたします。
 その第1弾となるのが、パーヴォ・ヤルヴィ&NHK交響楽団の録音プロジェクト「R.シュトラウス:交響詩チクルス」第2弾。2015年10月、首席指揮者就任記念演奏会でライヴ録音した3曲で、シュトラウスが作曲技法の粋を凝らして精緻に活写する「個性的な人物」(パーヴォ言)の音楽をフィーチャーしています。「ドン・キホーテ」でのチェロは、ノルウェーの大チェリストにしてパーヴォが全幅の信頼を寄せる盟友、トゥルルス・モルク。初録音とはいえ、長年弾き込んできた十八番のレパートリーであり、ドラマティックな起伏と堂々たる貫録です。N響がパーヴォの指揮にくらいつき、物語が圧倒的な俊敏さで蘇る「ティル」、しなやかで引き締まった「ばらの騎士」の鮮烈な名演も聴きもの。3曲ともパーヴォ・ヤルヴィにとっての初録音です。

  1. パーヴォ&N響第2弾首席指揮者就任記念演奏会でのライヴ。
  2. シュトラウスが作曲技法の粋を凝らして活写する「一風変わった人物たち」(パーヴォ言)の音楽をフィーチャー。
  3. ノルウェーの大チェリストにしてパーヴォの盟友(すでにシューマン、ブロッホ、 プロコフィエフ、ミヤスコフスキー、ペルト作品での共演録音あり)、トゥルルス・モルク待望の初の「ドン・キホーテ」レコーディング。
  4. サンチョ・パンサ役(ヴィオラ独奏)はN響首席奏者・佐々木亮。
  5. N響がパーヴォの俊敏な棒にくらいついていく「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」、しなやかで引き 締まった「ばらの騎士」の鮮烈な名演を合わせてDSDレコーディング。
  6. 贅沢にSA-CDマルチ(5ch)も収録、立体感ある再生音を堪能。
  7. 3曲ともパーヴォ・ヤルヴィにとっての初レコーディング
  8. 日本で最も長い歴史を誇る名門N響の創立90周年記念リリース
  9. パーヴォのコメント、気鋭のシュトラウス研究者・広瀬大介氏による渾身の書き下ろし曲目解説など、50ページにわたるライナーノーツを掲載。

Photo: NHK Symphony Orchestra

■トラックリスト

各トラックの45秒のハイライトをお聴きいただけます

https://www.sonymusic.co.jp/artist/PaavoJarvi/discography/SICC-19020

リヒャルト・シュトラウス (1864-1949)
交響詩 「ドン・キホーテ」作品35* [41:44]

  1. 序奏:中庸の速度で [6:07]
    「騎士小説を読み耽ったドン・キホーテは正気を失い、騎士になると決心する」
  2. 主題:中庸に [1:07]
    「ドン・キホーテ、悲しげな姿をした騎士」
  3. マッジョーレ [1:09]
    「サンチョ・パンサ」
  4. 第1変奏:気楽に [2:37]
    「風車の冒険」
  5. 第2変奏:勇敢に [1:39]
    「羊の群れとの戦い」
  6. 第3変奏:中庸の速度で(さまざまな主題の基本的な性格に従って、豊かに変化していく) [7:43]
    「騎士と従者の対話」
  7. 第4変奏:いくぶん幅広く [1:50]
    「懺悔者たちの行列への冒険」
  8. 第5変奏:きわめてゆっくりと [4:24]
    「ドン・キホーテの見張りと心情の吐露」
  9. 第6変奏:速く [1:19]
    「魔法にかけられたドゥルシネア」
  10. 第7変奏:前よりもやや静かに [1:04]
    「空中騎行」
  11. 第8変奏:気楽に [1:49]
    「魔法の舟での航行」
  12. 第9変奏:速く、嵐のように [1:14]
    「魔術師との戦い」
  13. 第10変奏:きわめて幅広く [4:05]
    「光り輝く月の騎士との決闘。ドン・キホーテの帰郷」
  14. 終曲:きわめて静かに [5:32]
    「やがて正気に戻るドン・キホーテ。ドン・キホーテの死」
  15. 交響詩 「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」 作品28 [15:10]
  16. 「ばらの騎士」組曲 [22:25]

Total Playing Time  [79:40]

トゥルルス・モルク(チェロ)* 佐々木亮(ヴィオラ)*

NHK交響楽団

指揮:パーヴォ・ヤルヴィ

[録音]2015年10月14日&15日、サントリーホールでの定期公演 Bプログラムでのライヴ・レコーディング/DSDレコーディング

パーヴォ・ヤルヴィ、「ドン・キホーテ」「ティル」「ばらの騎士」を語る

この「ドン・キホーテ」、「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」、そして「ばらの騎士」組曲は、私とNHK交響楽団とリヒャルト・シュトラウス・チクルスの第2弾となるアルバムです。
   セルバンテスが見事に描き上げた「ドン・キホーテ」のストーリーは広く知られたものですが、それをシュトラウスは信じ難いほどの技量で音に移し替えてみせました。この交響詩は、彼が書き上げた管弦楽曲でも抜きん出て優れたスコアの1つといってよいでしょう。私が思うに、シュトラウスは管弦楽曲において(オペラでは必ずしもそうではないかもしれませんが)、何かしら滑稽で馬鹿げた面を持つ、哲学性の薄いストーリーに出会ったとき、最も輝かしい成果を収める類の作曲家でした。「ドン・ファン」や「ティル・オイレンシュピーゲル」や「ドン・キホーテ」、そして「ばらの騎士」を例にとってみれば、そのストーリーはいずれも心そそる内容と、どこかウィーン風とも呼べる退廃的な空気を備えています。そうした題材を扱う機会を得てこそ、シュトラウスは持ち前の音楽的創造性を存分に発揮できたのです。
   「ドン・キホーテ」は精巧に仕立てられた交響的絵画であると同時に、チェロと管弦楽のための協奏的作品にも他なりません。チェロに委ねられた技巧的なパッセージが音楽の核をなす部分も多々見られます。チェリストとオーケストラが交わす対話が非常に重要となり、その点で私はNHK交響楽団と収めた成果に心から満足感を抱いています。サンチョ・パンサ役を受け持つ佐々木亮さんの独奏ヴィオラをはじめとして、演奏は疑いもなく第一級のものです。世界屈指のチェリストであるトルルス・モルクの素晴らしさは改めて指摘するまでもありませんが、その彼にして、これが「ドン・キホーテ」の初録音にあたるとは少々意外でした! トルルスは深い思索性と共に自らのレパートリーを掘り下げ、強い性格表現と楽器を操る上での名技的側面を、常に正しいバランス感覚で両立させていく。それは「ドン・キホーテ」の主人公を演じる上でも、非常に説得力豊かな解釈をもたらすものです。
   「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」も、この場合は伝承説話に基づくものですが、やはり滑稽なストーリーを伴っています。シュトラウスの創作活動ではより初期に位置する作品ですが、哲学的な意味をまったく掘り下げる必要のない題材を得た彼は、独創的かつ大胆な着想を駆使して音でストーリーを語り、それを鮮やかな手さばきでオーケストラのキャンバスに繰り広げてみせました。そしてその作品の中で、ロンド形式という構造の枠組にヴィルトゥオーソ的な管弦楽書法が完璧なまでの一体化を遂げています。私見によれば、「ドン・ファン」と「ティル・オイレンシュピーゲル」こそは、シュトラウスの最高傑作と呼べる存在なのです。
   「ばらの騎士」組曲は本当に素敵な作品です。実際の編曲者であるアルトゥール・ロジンスキは、原作のオペラから幸福感に満ちた場面を選び、巧みな手さばきで1つの統一体にまとめあげました。指揮していてこれほど楽しい作品もありませんが、しかし演奏は難しい。矛盾する言い方になりますが、原作のオペラでもウィーン風を極めて書かれたた部分がスコアを彩っているからです。ウィーン風の要素が、つまりその魅惑的な物腰やルバートの感覚が正しく表現できず、不首尾に終わる演奏にはしばしばお目にかかります。表面的な次元でそれを見出すのは易しいようでも、しかし裏切られるだけの結果に終わるでしょう。スタイルを深く理解した上で高度の技術的達成を見ることにより、音楽は初めて自然かつ伸びやかに響く。我々の演奏が、それを実現できていると感じとっていただければ望外の喜びです。   シュトラウスの曲を演奏する上での本質的な問題は、スコアがとにかく複雑に書かれていること。非常に多くの要素が同時進行していき、なおかつそれは、精緻に仕立てられた和声的推移をはじめとして、音楽的な美観を保たねばなりません。ありとあらゆるディテールに対して自己耽溺的なこだわりを示すことによって、演奏が悪影響をこうむり、大きな音楽の形が失われがちになるという事態も往々にして起こりえます。全体の構造を把握することがまずもって重要だというのが私の考えであり、幾分速めのテンポを好んでとる理由もそこにあります。(訳:木幡一誠)

パーヴォ・ヤルヴィ 2016年9月~10月来日公演

◎NHK交響楽団 

http://www.nhkso.or.jp/concert/search_concert.php?part_list=&hall_list=0%2C1%2C2%2C49%2C36&composer_list=&conductor_list=0%2C3&solist_list=&concert_year_st=2016&concert_month_st=09&concert_year_ed=2016&concert_month_ed=10&concert_sb=&chiho=&pageNo=1

N響90周年記念特別演奏会|マーラー「一千人の交響曲」
2016年9月8日(木) 開場 6:00pm  開演 7:00pm NHKホール  


第1841回 定期公演 Bプログラム
2016年9月14日(水)7:00pmサントリーホール
2016年9月15日(木) 7:00pm サントリーホール
ムソルグスキー/交響詩「はげ山の一夜」(原典版)
武満 徹/ア・ウェイ・ア・ローンII(1981)
武満 徹/ハウ・スロー・ザ・ウィンド(1991)
ムソルグスキー(リムスキー・コルサコフ編)/歌劇「ホヴァンシチナ」─ 第4幕 第2場への間奏曲「ゴリツィン公の流刑」
ムソルグスキー(ラヴェル編)/組曲「展覧会の絵」


2016年9月17日(土) 2:00pm 東京芸術劇場 コンサートホール
2016年9月18日(日) 6:00pm 福井県立音楽堂 ハーモニーホールふくい
9月14日・15日と同一プロ


第1842回 定期公演 Aプログラム
2016年9月24日(土) 6:00pm  NHKホール
2016年9月25日(日) 3:00pm  NHKホール
ピアノ:ラルス・フォークト
モーツァルト/ピアノ協奏曲 第27番 変ロ長調 K.595
ブルックナー/交響曲 第2番 ハ短調


第1843回 定期公演 Cプログラム
2016年9月30日(金)7:00pm NHKホール
2016年10月1日(土)3:00pm NHKホール
ピアノ:デニス・マツーエフ
プロコフィエフ/ピアノ協奏曲 第2番 ト短調 作品16
ラフマニノフ/交響曲 第3番 イ短調 作品44  

N響90周年&サントリーホール30周年
パーヴォ・ヤルヴィ指揮NHK交響楽団特別公演
2016年10月6日(木) 7:00pm サントリーホール
メゾ・ソプラノ:ミシェル・デ・ヤング
女声合唱:東京音楽大学合唱団
児童合唱:NHK東京児童合唱団
マーラー/交響曲 第3番 ニ短調


rss