ニコラウス・アーノンクール追悼リリース。「魔笛」解釈の頂点となった2012年ザルツブルク音楽祭の名演が登場。
2016.04.22
INFO
【ニコラウス・アーノンクール追悼企画】
モーツァルト:歌劇「魔笛」(2012年ザルツブルク音楽祭ライヴ)
ニコラウス・アーノンクール
Mozart:Die Zauberflote | Nikolaus Harnoncourt
■品番 ブルーレイディスク:SIXC-13
■発売日: 2016年6月22日予定■ ¥5,700+税 ■Blulay Video
■2012年のザルツブルク音楽祭でJ.D.ヘルツォークの新演出で上演された「魔笛」は、アーノンクールにとっては1986年のチューリヒ歌劇場での新演出に始まる約30年にわたる「魔笛」解釈の頂点となったものです。アーノンクールは1985年のチューリヒ以降、ウィーン国立歌劇場(1988年)、チューリヒ歌劇場(2007年)と舞台上演を重ね、1987年にはチューリヒのアンサンブルでテルデック・レーベルにレコーディングも行なっているこだわりのある作品です。
■2012年のザルツブルクでは、手兵ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスをピットに入れ(ザルツブルク音楽祭史上、ピリオド楽器のオーケストラが「魔笛」のピットに入ったのはこの時が初めて)、クライター、ツェッペンフェルト、リヒターなど歌手たちも新進気鋭を揃えています。この時すでに押しも押されぬ巨匠となっていたアーノンクールでしたが、「魔笛」については、「いつもやり足りていない思いにかられていました。私はだまだこの作品を理解する途上にいると思いますが、今回のザルツブルクの上演が、少しでも前に進んでいることを願うばかりです」と謙虚に語っています。
■ヘルツォークの演出は、最近の流行に沿った「読み替え」タイプ。演出は、ザラストロと夜の女王の双方を「偽善」と解釈することで、「魔笛」台本の抱える矛盾を解決しようとしたもの。半野外のフェルゼンライトシューレの広い舞台をダイナミックに使用し、斬新で新鮮さいっぱいのモーツァルトが現代に甦っています。
■2012年のザルツブルクでは、手兵ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスをピットに入れ(ザルツブルク音楽祭史上、ピリオド楽器のオーケストラが「魔笛」のピットに入ったのはこの時が初めて)、クライター、ツェッペンフェルト、リヒターなど歌手たちも新進気鋭を揃えています。この時すでに押しも押されぬ巨匠となっていたアーノンクールでしたが、「魔笛」については、「いつもやり足りていない思いにかられていました。私はだまだこの作品を理解する途上にいると思いますが、今回のザルツブルクの上演が、少しでも前に進んでいることを願うばかりです」と謙虚に語っています。
■ヘルツォークの演出は、最近の流行に沿った「読み替え」タイプ。演出は、ザラストロと夜の女王の双方を「偽善」と解釈することで、「魔笛」台本の抱える矛盾を解決しようとしたもの。半野外のフェルゼンライトシューレの広い舞台をダイナミックに使用し、斬新で新鮮さいっぱいのモーツァルトが現代に甦っています。
[収録曲]
モーツァルト
歌劇「魔笛」K.620
[2幕のジングシュピール/台本:エマヌエル・シカネーダー]
ベルナルト・リヒター(タミーノ/テノール)
ユリア・クライター(パミーナ/ソプラノ)
ゲオルク・ツェッペンフェルト(ザラストロ/バス)
マンディ・フレドリヒ(夜の女王/ソプラノ)
マルクス・ヴェルバ(パパゲーノ/バリトン)
エリーザベト・シュヴァルツ(パパゲーナ/ソプラノ)
ルドルフ・シャシンク(マノスタトス/テノール)
サンドラ・トラットニヒ(第1の侍女/ソプラノ)
アニヤ・シュロッサー(第2の侍女/メゾ・ソプラノ)
ヴィープケ・レーンクール(第3の侍女/アルト)
マルティン・ガントナー(弁者/バス)
ルシアン・クラズネッツ(第1の戦士&第1の祭司/テノール)
アンドレアス・ヘルル(第2の戦士/バス)
テルツ少年合唱団(3人の童子)
[演出]ヤンス=ダニエル・ヘルツォーク
[装置&衣裳]マティス・ナイトハールト
[照明]シュテファン・ボリガー
[振付]ラムセス・ジーグル
[演奏]
ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
ウィーン国立歌劇場合唱団
[合唱指揮]エルンスト・ラッフェルスベルガー、ゲルハルト・シュミット=ガーデン(テルツ少年合唱団)
[指揮]ニコラウス・アーノンクール
[収録] 2012年7月25日~8月6日、ザルツブルク、フェルゼンライトシューレでのライヴ・レコーディング
[映像監督]フェリックス・ブライザッハ
[レコーディング・プロデューサー]フリーデマン・エンゲルブレヒト
[音声エディティング&ミキシング]ユリアン・シュヴェンクナー