マイルスとグラスパーの“時空を超えた共演”作からエリカ・バドゥ参加曲解禁。
2016年は20世紀のジャズ・ジャイアンツ、マイルス・デイビス生誕90年にして没25年にあたる。そのメモリアル・イヤーにロバート・グラスパーが手掛けるマイルス・トリビュート最新作『エヴリシングス・ビューティフル』が5月25日、日本先行発売される。新世代ジャズ・シーンで鮮やかな活躍を続けるグラスパーが米コロンビア・レーベルのテープ保管庫でセレクトしたマイルスのオリジナル録音をベースに再創造した意欲作だ。
アルバムはマイルス・デイビス&ロバート・グラスパー、ダブル名義での発売となる。ゲストにスティーヴィー・ワンダー、エリカ・バドゥ、ビラル、フォンテ、ハイエイタス・カイヨーテ、ローラ・マヴーラ、キング、ジョージア・アン・マルドロウ、イラ・Jといったマイルスの遺伝子を受け継ぐ多彩な顔ぶれのアーティストたちが名を連ねる。
本日アルバムから、エリカ・バドゥが参加したトラック「マイシャ」の先行配信がスタートした。
「マイシャ」はマイルスの美しいトランペット・ソロが際立つナンバーだ。アルバム『ゲット・アップ・ウィズ・イット』に収録された1974年10月録音・オリジナル音源が使用されている。ジャズ~ファンク~ソウル~ロックの要素が盛り込まれたマイルス全作品の中でも密度の濃い、根強い人気を誇る名盤だ。
今回、エリカ・バドゥのアイディアで「ボサノヴァ」風アレンジにより、新たな息吹を吹き込まれている。歌詞もエリカの書き下ろしだ。演奏はエリカ・バドゥ(vo,perc),ロバート・グラスパー(key,perc),ブレイロン・レイシー(b),そしてラシャド・スミスがパーカッションにクレジットされている。
アルバム『エヴリシングス・ビューティフル』は、マイルスの甥で80年代にはマイルス・バンドのドラマーだったヴィンス・ウィルバーン・ジュニアのアイディアから生まれた。グラスパーは「単なるリミックス作品にはしたくなかった」と語っている。マイルスから受けたインスピレーションや影響を新曲として表現しながら、マイルスを知らない人へのイントロダクションにもしたかったという。テープ保管庫にあったマルチ・トラックを聞きながら、演奏だけではなく録音されていたマイルスの会話に大いに啓発されたのだそうだ。その会話の断片が、アルバム全体にちりばめられている。長年倉庫でお蔵入りしていた音源も使用されており、往年のマイルス・ファンにとっても新たな発見と驚きにみちたアルバムがいよいよ来週日本で世界に先駆けて発売される。
【リリース情報】
iTunesではエリカ・バドゥ参加の1曲(トラック4)が先行入手できるアルバム予約注文もスタート。
https://itunes.apple.com/jp/album/id1061248861?app=itunes&ls=1
*iTunes、iTunes Storeは、Apple Inc.の商標です。
【商品情報】
マイルス・デイビス&ロバート・グラスパー『エヴリシングス・ビューティフル』
5月25日日本先行発売
品番 CD:SICJ117 定価:2200円+税
<収録曲>
1. トーキング・シット
2. ゲットー・ウォーキン feat.ビラル
3. ゼイ・キャント・ホールド・ミー・ダウン feat.イラ・J
4. マイシャ feat.エリカ・バドゥ
5. ヴァイオレッツ feat.フォンテ
6.リトル・チャーチ feat.ハイエイタス・カイヨーテ
7. サイレンス・イズ・ザ・ウェイ feat.ローラ・マヴーラ
8. ソング・フォー・セリム feat.キング
9. マイルストーンズ feat.ジョージア・アン・マルドロウ
10. アイム・リーヴィング・ユー feat.ジョン・スコフィールド&レディシ
11. ライト・オン・ブラザ feat.スティーヴィー・ワンダー
【試聴リンク】
■「ゲットー・ウォーキン feat.ビラル」
https://www.youtube.com/watch?v=ZwJIiDKOJns
■「アイム・リーヴィング・ユー feat.ジョン・スコフィールド&レディシ」
https://www.youtube.com/watch?v=cKkaAIIA-vs
■「ヴァイオレッツ feat.フォンテ」
https://www.youtube.com/watch?v=IJnIpohlNVY