マイケル・ジャクソン『スリラー』、全米セールス3300万枚を突破。史上初の33×プラチナ認定作品に!

2017.02.20

 

キング・オブ・ポップ=マイケル・ジャクソンが1982年に発表、現在までに全世界トータルで1億5千万枚以上のセールスを記録し“人類史上最も売れたアルバム”となっている『スリラー』が、リリース35周年となる今年、全米レコード協会(RIAA)によるゴールド&プラチナム・アルバム・プログラム史上初の33×プラチナ・アルバム(3300万枚)に認定されたことが発表になった。

 

全米レコード協会(RIAA)、マイケル・ジャクソン・エステート、エピック・レコーズ、(ソニー・ミュージックエンタテインメントのカタログ部門)レガシー・レコーディングスは、マイケル・ジャクソンの『スリラー』が、RIAAのゴールド&プラチナ認定プログラム史上初めて、全米での商品とストリーミング上の売り上げが33xダイヤモンド(3,300万枚)・アルバムに認定されたことを発表した。また、『スリラー』は今もなお、全米における売り上げがRIAA認定の3,000万枚を突破した史上唯一のアルバムである。

 

「35年経った今も、マイケル・ジャクソンの『スリラー』は今まで以上に時代を超える魅力を放ち、アイコンであり続けています。『スリラー』は今ではRIAAの33xダイヤモンド賞を獲得した史上唯一になりました。この出来事はゴールド&プラチナ・プログラムの歴史に永遠に刻まれるでしょう。『スリラー』の新たな金字塔を祝福します」
と、全米レコード協会(RIAA)会長兼CEOのケアリー・シャーマンはコメントしている。
『スリラー』の新記録が認定された同日、今年リリース25周年を迎える『BAD』もまた、全米での商品とストリーミング上の売り上げが1,000万枚を突破し、RIAAの10xプラチナのステイタスを獲得した。

 

全世界での売り上げが今では1億5千万枚を超えた『スリラー』が、史上最高の売り上げを誇るアルバムとしての不動のステイタスを今なお更新し続ける一方、マイケル・ジャクソンの全世界における総売り上げ枚数は10億枚の閾値を突破した。マイケル・ジャクソンはその類稀なキャリアの中で13作のナンバー・ワン・シングルを発表し、ロックンロールの殿堂入りを果たしたほんの一握りのアーティストに名を連ねた。ギネスブックはマイケルを「史上最高の成功を収めたエンタテイナー」に、『スリラー』を「世界史上最高のセールスを記録したアルバム」に認定している。彼の芸術性、振り付け、そして音楽は、今も何世代にもわたってポップ、ソウル、R&B、ヒップホップのアーティストたちにインスピレーションを与え続けている。

 

photo:Kevin Mazur 

 

『スリラー』と『BAD』がRIAAのゴールド&プラチナ・プログラム下で新たに打ち立てた金字塔を讃える特別な盾の贈呈式がロサンゼルスで行われ、ソニー・ミュージックとマイケル・ジャクソン・エステートの役員たちが参列した。左からダグ・モリス(ソニー・ミュージックCEO)、ロブ・ストリンガー(米コロンビア・レコーズ[ソニー・ミュージック傘下]会長兼CEO)、ジョン・ブランカ(マイケル・ジャクソン・エステートの共同管理者)、リチャード・ストーリー(コマーシャル・ミュージック・グループ社長)、アントニオ・“L.A.”・リード(エピック・レコーズ会長兼CEO)、カレン・ラングフォード(マイケル・ジャクソン・エステート)。 

 

 

『スリラー』について

 

クインシー・ジョーンズがプロデュースを手がけた(マイケル・ジャクソンも自作曲ではプロデュースに参加)マイケル・ジャクソンの名作『スリラー』は、1982年11月30日のリリース以来グラミー賞を史上最多の8部門受賞するという新記録を達成し、様々な賞を獲得するとともに、新たな金字塔を打ち立てている。『スリラー』は2年半近くにわたりビルボード誌のアルバム・チャートに登場し続け、37週にわたり1位を獲得するという記録は今も破られていない。同作は史上初めて、リリース当初からの80週間アルバム・チャートのトップ10入りし続ける史上初のアルバムとなったが、この偉業を達成したアルバムは発売後30年以上を経た今も他には1作だけである。ビルボード誌のアルバム・チャート入り112週目(1984年10月30日)には、史上初めてRIAAの20xプラチナ(2×ダイヤモンド=2,000万枚)・アルバムに認定。2015年12月16日には史上初めてRIAAの30xプラチナ・アルバムにも認定されていた。
全世界でも『スリラー』はイギリス、フランス、イタリア、オーストラリア、デンマーク、ベルギー、南アフリカ、スペイン、日本、アイルランド、ニュージーランド、カナダ、アパルトヘイト時代の南アフリカなど、事実上すべての国でナンバー・ワンを獲得している。

 

『スリラー』の重要性は、マイケル・ジャクソンの業界の同僚であるグラミー関係者たちに認められている。『スリラー』は12部門にノミネートされるという新記録を打ちたて、8部門を受賞するという歴史を作った。1枚のアルバムが受賞したグラミー賞の数としては史上最多である。うち7部門(アルバム・オブ・ザ・イヤー、レコード・オブ・ザ・イヤー[「今夜はビート・イット」]、最優秀男性ヴォーカル・パフォーマンス[「スリラー」]、最優秀ポップ・ヴォーカル・パフォーマンス[「スリラー」]、最優秀男性ロック・ヴォーカル・パフォーマンス[「今夜はビート・イット」]、最優秀男性R&Bヴォーカル・パフォーマンス[「ビリー・ジーン」]、最優秀R&B楽曲[「ビリー・ジーン」])はマイケル自身に与えられている。(この年マイケルに与えられた8つ目のグラミー賞は、『E.T.』が受賞した最優秀子供向け作品[シングル、アルバム、音楽、ナレーション・カテゴリー]だった。これにより、マイケルは1年で最も多くのグラミー賞を単独で受賞したアーティストという記録も手にした。) 同年マイケル・ジャクソンはアメリカン・ミュージック・アワードを8部門、MTVビデオ・ミュージック・アワードを3部門受賞した。翌年は『ザ・メイキング・オブ・スリラー』が第27回グラミー賞において最優秀ビデオ・アルバムのトロフィーを獲得した。

 

『スリラー』は単なる1作のアルバムに留まらず、20世紀と21世紀の両方において、世界的な文化的マルチメディア現象であり続け、音楽の境界線を打破するとともに、ポップ・ミュージックの最先端に永遠に変化を与え続けている。『スリラー』の楽曲のダイナミックさと特異ぶりはロック、ポップ、ソウルといった過去の定義をすべて否定した。「今夜はビート・イット」はポップとロックの新しい融合体であり、エディ・ヴァン・ヘイレンの扇情的なギターによって黒人と白人の音楽を長年分け隔てていた壁を破壊した。ポール・マッカートニーと歌った「ザ・ガール・イズ・マイン」では黒人男性と白人男性が1人の女の子を巡って互いをからかう。同じ作品にはアフリカにルーツを根ざした「スタート・サムシング」や、リズム・アンド・ブルースに元にした「ビリー・ジーン」があった。これほど幅広い題材を取り上げたアルバムを発表した者はそれまで誰ひとりいなかった。

 

「恐らく、マイケルが人種において最も顕著で先駆的な役割を果たしたのはミュージック・ビデオだろう」。『マイケル・ジャクソンコンプリート・ワークス (Man In The Music)』の中で、ジョー・ヴォーゲルはそう記している。黎明期にあったこの芸術様式に魅了されたマイケルは、物語を伝え、大きなスケールで人々を楽しませることを望んだ。実際彼はこれらの名作を「ミュージック・ビデオ」ではなく「ショート・フィルム」と読んでいたのだ。「ビリー・ジーン」が官能的なシネマトグラフィ(映画撮影術)、ドラマティックな語り口、目を見張る振り付けを擁していたにも関わらず、編成が白人のロック・アーティストによってほぼ独占されていた黎明期のMTVは放映を拒否。エピックは諦めなかった。一旦壁が崩れ落ちると、MTVの視聴率は急上昇し、この世代のアフリカ系アメリカ人のアーティストたちに門戸が開かれた。「彼はMTVのジャッキー・ロビンソンだった」文化評論家のトゥーレ(Touré)はそう語った。続いて印象に残る「ビート・イット」のショート・フィルムが登場。マイケルが音楽とダンスの力で、2つのギャングを1つにまとめるという内容だった。そして「スリラー」である。1983年にロサンゼルスのAVCOシアターで初上映されたこの作品は、限定上映の全日程がソールド・アウトとなった。これほどの興奮を生み出し、人々の注目を離さなかったビデオはこれまでなかった。30年以上経った今も、私たちは集合的な記憶としてこの作品を分かち合っている。そしてこの作品はミュージック・ビデオとして今も唯一、国会図書館のアメリカ国立フィルム登録簿という精鋭の集まりに名を連ねているのだ。

 

 

 

『BAD』について

 

<史上最高の売り上げを博したアルバム30作>の1つであるマイケル・ジャクソンの『BAD』。アーティスト本人にとってはエピック・レコーズから3作目のソロ・スタジオ・アルバム、そして『スリラー』に続く待望の新作は、1987年8月31日にリリースされ、ビルボード・ホット100に5作連続のナンバー・ワン・シングルを送り込むという新記録を打ち立てた。マイケルの代表曲のいくつかを擁するこの記録は、次に並ばれるまで25年かかっている。

 

アルバム『BAD』は「空想的で、様々なテーマがあり、サウンド的には革新的な音楽のオデッセイ(大叙事詩)」であり、『スリラー』と共に史上最高にして最大の影響力を誇るアルバムだった。同作は様々な意味で記念すべきアルバムとなった。マイケルは11曲中9曲を自ら手がけ、クインシー・ジョーンズとともにアルバム全体のプロデュースも担当した。同作は世界中でナンバー・ワンとなり、ビルボード誌のチャートでシングルが5作連続で1位となるという歴史を作り、チャートの頂点を獲得するシングルを10作、画期的なショート・フィルムを9作生み出すとともに、アルバム『BAD』が全世界で4,500万枚以上を売り上げている。『BAD』はグラミー賞6部門にノミネートされ2部門を受賞。MTV VMAアワードでは、マイケルにとって史上初のビデオ・ヴァンガード・アワードをもたらした。オリジナル盤収録曲は「BAD」、「ザ・ウェイ・ユー・メイク・ミー・フィール」、「スピード・デーモン」、「リベリアン・ガール」、スティーヴィー・ワンダーが参加した「ジャスト・グッド・フレンズ」、「アナザー・パート・オブ・ミー」、「マン・イン・ザ・ミラー」、「キャント・ストップ・ラヴィング・ユー」、「ダーティ・ダイアナ」、「スムーズ・クリミナル」。アルバムのCDヴァージョンリリース時には「リーヴ・ミー・アローン」が加えられている。

 

動画

・ビリー・ジーン

https://www.youtube.com/watch?v=Zi_XLOBDo_Y

 

・今夜はビート・イット

https://www.youtube.com/watch?v=oRdxUFDoQe0

 

・スリラー

https://www.youtube.com/watch?v=izS67QTVAjk


・BAD

https://www.youtube.com/watch?v=dsUXAEzaC3Q

 

・ザ・ウェイ・ユー・メイク・ミー・フィール

https://www.youtube.com/watch?v=HzZ_urpj4As

 

・スムーズ・クリミナル

https://www.youtube.com/watch?v=h_D3VFfhvs4


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