マディソン・アヴェニュー

ヴィニール盤の親善大使マディソン・アヴェニューは次の2人の男女から構成される

◇シェイン・コーテス(Cheyne Coates)

 歌、踊り(ダンサーの振り付け含む)、プロデュース、曲作り

◆アンディ・ヴァン(Andy Van)

 曲作り、プロデュース、DJ



バイオグラフィー

 アンダーグラウンドに根差し、ダンスフロアで流れる為に作られた曲。そんなクラブチューンであるにもかかわらず、「これはジャンルを越えてヒットするぞ!」と確信させる曲に出会うことがある。様々な趣向を持つのオーディエンスを虜にすることを、たった一度聴いただけで予知できてしまうような曲だ。そんな曲が彼らのデビュー・アルバム「The Polyester Embassy」には詰まっている。

Madison Avenueのデビューシングル「Don't Call Me Baby」。このキャッチーなボーカルのディスコ−ハウスカット(今ニューヨークで最も注目されているDronezの面々、Eric Morillo・Jose Nuñez・Harry 'Choo Choo' Romero のリミックス)は、オーストラリアのダンスミュージックに世界中の関心を集めた。イギリス・ポップチャートの栄光高き1位の座のみならず、イギリス・ダンスチャートでも1位、そしてヨーロッパ・ホット100シングルズの9位までも獲得した。アメリカでは、リリース後わずかな期間で、ビルボードのダンスクラブプレイチャートのトップまで駆け上がり、同時に、堂々のビルボード・ホット100入りを果たした。



 Madison Avenueは、プロデューサー、ライター、シンガーのCheyne Coatesと、メルボルン出身のDJ及びプロデューサーのAndy Van。オーストラリアの、ダンスミュージック界の先駆者の一人として、活躍するAndyは彼らの所属するVicious Vynilの共同オーナーでもありオーストラリアのトップクラスのDJでもある。そのキャリアのなかで、Andyはたくさんのビッグヒット・リミックスを手がけており、Traveller & In Motionの「Believe」(Mixmag Updateの評では、最高点の5点獲得)や、Pendulumの「Coma」(オーストラリアではグラミー賞と同等のARIAの賞を受賞している)、Fatboy Slimの変名Son of a Cheeky Boy(Fatboy Slimの変名活動)の「Comma」等である。そして、Andyの最も優れた業績と呼ぶにふさわしいのは、彼がプロデューサーとして携わったものだ。Key South、Bubbleman、Astral Project、Discotheque、Blackoutなどの名で、様々な協力者と共に、多様なスタイルの音楽を作ってきた。最も有名なBlackoutとしては、世界中のダンスチャートでトップ5に入った「Gotta Have Hope」をプロデュースしている。



メルボルンのクラブシーンでは、ボーカルのCheyne Coatesもよく知られた存在で、プロのダンサーとして活躍した後、その才能を振付師として発揮するようになった。この10年間で、無数のダンスショーやキャットウォーク・パレードの振付けを担当している。同時に、Cheyneは、多くのアーチストのプロデューサーやライターとしても従事し、裏方として多大な時間をスタジオで費やしてきた。ライターであり、プロデューサー、振付師、ダンサー、そして歌手でもあるわけだ。

長い期間、クラブ、エンターテインメントのシーンで俯瞰しながら活動してきた、いわばツボを心得た2人が作るからこそ、多くの人々の熱狂を誘うのであろう。