ソニー・ミュージックよりジョニー・ウィンターの追悼文発表。
生前にレコーディングされた新作『ステップ・バック~ルーツ2』は9月3日に発売
アメリカ・テキサス州出身の伝説的なブルース・ギタリストのジョニー・ウィンター(70歳)が、7月16日にスイス・チューリッヒのホテルの一室で逝去しました。これに伴い、米ソニー・ミュージックエンターテインメントが、追悼声明を発表しました。
~以下追悼声明訳(日本のソニー・ミュージックによる和訳)~
ソニー・ミュージックエンタテインメントとレガシー・レコーディングは、ジョニー・ウィンターの逝去に際し、謹んで哀悼の意を表します。彼はそのアーティスティックな姿勢と妥協のないビジョンで、過去半世紀にわたりブルース、ロックンロールを変革してきたギタリストであり、パフォーマーでした。
~追悼声明原文~
Legacy Recordings and Sony Music Entertainment mourn the passing of Johnny Winter, the guitarist and performer whose artistic drive and uncompromising vision have transformed blues rock & roll for the past half century.
米ソニー・ミュージックエンターテインメント(当時CBSレコード)は、「100万ドルのギタリスト」の異名がつくきっかけとなったレコード会社争奪戦の末、1969年から1980年10作目のアルバム『レイジン・ケイン』まで10年以上にわたってジョニー・ウィンターとの専属契約を結びました。また、2014年2月には生誕70年を祝して、その40年を超えるキャリアを総括する初のボックスセット『トゥルー・トゥ・ブルース~ジョニー・ウィンターのすべて』(4枚組ボックス・セット:全56曲)もリリースしました。
日本のソニー・ミュージックは、2011年にメガフォース・レコードとライセンス契約を結び、同年にアルバム『ルーツ/ジョニー・ウィンター』を発売しました。生前レコーディングされていた、その続編ともいえる3年ぶりのニュー・アルバム『ステップ・バック~ルーツ2』は同社より9月3日に発売予定(US:9月2日)です。本作は、同じ時代を生きてきたギタリストのエリック・クラプトンや、ジョニー・ウィンターを自身のヒーローとたたえるジョー・ペリー(エアロスミス)やブライアン・セッツァーなど、多くのスター・プレイヤーをゲストに迎えた、ブルースからロックンロール~ソウルまで幅広い選曲のカヴァー集となっています。この作品が残念ながらジョニー・ウィンターの遺作となってしまいました。
ジョニー・ウィンターは日本には東日本大震災直後の2011年4月にZepp Tokyoでの公演のために初来日し、今年4月にも3度目の来日公演を行ったばかりでした。
【ジョニー・ウィンター バイオグラフィー】
1944年・テキサス州生まれ。地元のクラブ・サーキットで頭角を現していたジョニーが、1698年、有力な音楽誌「ローリング・ストーン」で紹介されたことをきっかけに、レコード会社の争奪戦となる。その結果、米ソニー・ミュージックエンターテインメント(当時CBSレコード)と契約し、「100万ドルのギタリスト」の異名がつく。デビュー直後には、あのウッドストック・フェスティバルにも出演し、さらに知名度を広めた。1975年には米ソニー・ミュージックエンターテインメント傘下として新たに設立されたBlue Skyレーベルに移籍。ブルースに原点回帰し、伝説のシカゴ・ブルース・マン、マディ・ウォーターズ晩年の復活を支えた。東日本大震災直後の2011年4月に初来日公演が実現し話題を呼んだ。2011年9月には、デレク・トラックスやサニー・ランドレスら人気ギタリストたちを招き原点回帰ともいえるアルバム『ルーツ』を発表。2014年2月には70歳を記念してキャリアの集大成的なボックス・セット『トゥルー・トゥ・ブルース~ジョニー・ウィンターのすべて』をリリース。さらに2014年4月には3度目のジャパン・ツアーを敢行し、全国のロック・ファンを熱狂させたばかり。2014年7月16日に、70歳で他界。9月3日には、生前にレコーディングされたニュー・アルバム『ステップ・バック~ルーツ2』が発売される。
【新作情報】
ジョニー・ウィンター『ステップ・バック~ルーツ2』
Johnny Winter “Step Back”
2014年9月3日発売予定(US:9月2日)
SICP-3809 定価\2,400+税 解説/歌詞・対訳付き
〈収録曲〉
1. アンチェイン・マイ・ハート feat. ブルース・ブラザーズ・ホーンズ
2. キャント・ホールド・アウト feat. ベン・ハーパー
3. ドント・ウォント・ノー・ウーマン feat. エリック・クラプトン
4. キリング・フロア feat. ポール・ネルソン
5. フー・ドゥ・ユー・ラヴ
6. オキ・ドキ・ストンプ feat. ブライアン・セッツァー
7. ホエア・キャン・ユー・ビー feat. ビリー・ギボンズ
8. スウィート・シックスティーン feat. ジョー・ボナマッサ
9. デス・レター
10. マイ・ベイブ feat. ジェイソン・リッチ
11. のっぽのサリー feat. レスリー・ウェスト
12. モジョ・ハンド feat. ジョー・ペリー
13. ブルー・マンデー feat. Dr.ジョン