ジェフ・ベックの最高傑作『ブロウ・バイ・ブロウ』がSA-CDマルチ・チャンネルとCDの「ハイブリッド盤」かつ「7インチ紙ジャケ」で発売!
エリック・クラプトン、ジミー・ペイジとともに「世界三大ギタリスト」の一人と呼ばれるジェフ・ベック。4年振りとなる4月の来日公演を記念し、ジェフ・ベックの代表作でロック史に燦然と輝く75年の名盤『ブロウ・バイ・ブロウ』が、SA-CDマルチ・チャンネルとCDの「ハイブリッド盤」かつ「7インチ紙ジャケ」仕様でソニー・ミュージックジャパンインターナショナルより3月26日に発売される。
ハイブリッド盤とは、SA-CD層とCD層が合体した二層構造のディスクのこと。通常のSA-CDの場合は対応プレイヤーがないと再生できないが、ハイブリッド盤にはCD層も含まれるため通常のプレイヤーでも再生ができる、という優れモノである。一方、マルチ・チャンネルとはSA-CD層のサラウンド・ミックスのことで、今回の5.1chの場合はスピーカーを6本(内1つは低音域専用のサブ・ウーファー)設置することで、それぞれのチャンネルに振り分けられた音によって包みこまれたような音空間を体験することができ、各スピーカーから再生される音もSA-CDならではの高音質なものとなっている。通常のステレオCD盤とはひと味もふた味も違うリスニング体験ができるのだ。(SA-CDは2chのステレオとしても聴くことができる)
今回の『ブロウ・バイ・ブロウ』5.1chサラウンド・ミックスは、75年に4chミックスとして世に出たものの一般には定着しなかったアナログ盤マルチ・チャンネル=「クアドラフォニック」盤をSA-CD用5.1chにヴァージョン・アップしたもので、センター・スピーカーとサブウーファー用のチャンネル2つを新たに追加している。かつてアメリカとイギリスで生産限定盤として発売されたが、こちらも当時のSA-CD対応プレイヤーの普及率の低さから、生産枚数の少ないコレクターズ・アイテムとなっており、中古盤がファンの間で高額で取引されてきた。それが今回、日本盤として初めて登場するというわけだ。
この5.1chサラウンド・ミックスの一番の特徴は、なんといっても通常のステレオ・ヴァージョンとは異次元のサラウンド感覚に襲われる点だ。各スピーカーから鳴る音は、まるで録音中の音そのものを聴いてるかのような生々しさで、2chミックスでは聴こえなかった音まで露わになっているという。さらに、驚くべきことにオリジナル・ステレオ・ミックスとは一部異なるギター・テイクが使用されていることも判明している。ファンにとっては慣れ親しんだ作品でありながら、まったく新しい発見があるヴァージョンなのである。また、CD層においても今回こだわりが反映され、これまでのリマスター盤とは異なりSA-CDそのものからからトランスレートしたマスターを初採用し、リマスター盤CD特有の音圧を上げるためのコンプレッション(圧縮)感が少なく、よりオリジナル・マスターに近いナチュラルな音像を実現している。前述の通り、こちらはは通常のCDプレイヤーで再生可能だ。
そしてパッケージは、昨年10月に発売されるやいなや即完売したベック・ボガート&アピス『ライヴ・イン・ジャパンー40周年記念盤ー』で好評だった、アナログ・レコード世代には懐かしい7インチ・シングル・サイズ紙ジャケ仕様。ジャケットは一見するとこれまでと同じだが、よく見るとオリジナルの「クアドラフォニック」LP盤を忠実に復刻したデザインで、クアドラフォニックのロゴ、当時のレーベル・ロゴがジャケットにプリントされている。この7インチ紙ジャケは通常のCDパッケージより二回りほど大きいこともあり、手にした際にアナログLP盤により近い「所有しているありがたみ」を感じることができ、同時に雑誌よりは小さいため置き場所に困るほどでもないサイズといえる。また、CDディスクは7インチの黒い円盤状の台紙に固定されて内袋に収められており、一見するとアナログ盤のように見える気の効いたギミックも施されている。
さらに本作では、日本盤アナログLPの初版帯が付き、ジェフ・ベックの代表曲『哀しみの恋人達』の日本盤シングル・ジャケットやアルバムの邦題『ギター殺人者の凱旋』のアイディアの元となった、75年の海外アルバム発売告知のオリジナル広告デザイン・ポスターがこの度初めて復刻・封入されている。また、ブックレット(20P)も読み応えのある内容になっており、75年のオリジナルLP初版、94年のSBM(Super Bit Mapping)版、01年のリマスター版のそれぞれに掲載されていた当時のライナーノーツを復刻掲載されている。さらに、5.1chミックスの元となった「クアドラフォニック・ミックス」についての丁寧な解説が、06年版ライナーノーツを執筆した佐藤晃彦氏による改訂版として新たに掲載されている。5.1chミックスを聴く上での親切なガイドライン的なライナーノーツとなっている。
【商品情報】
ジェフ・ベック『ブロウ・バイ・ブロウーSA-CDマルチ・ハイブリッド・エディションー』(来日記念盤)
発売日:3月26日 ¥5,000+税 品番:EICP 10001
完全生産限定盤
【ハイブリッド・エディションの10の特徴】 | |
① | 【SA-CD 5.1ch】 75年に4chミックスとして世に出た「クアドラフォニック」盤をSA-CD用5.1chへとヴァージョン・アップ、通常のステレオ・ヴァージョンとは異次元の驚愕のサラウンド・ミックスかつ高音質盤。 |
② | 【CD】 SA-CDからトランスレートしたマスターを初採用、コンプレッション感の少ないナチュラルな音像を実現 |
③ | 7インチ紙ジャケット(アナログ・シングル・サイズ) |
④ | 75年にUSで限定発売されたオリジナル「クアドラフォニック」LPのアートワーク初復刻(クアドラフォニック・ロゴ入りジャケット/ゴールド・レーベル仕様) |
⑤ | 邦題『ギター殺人者の凱旋』のアイディアの元となった、海外アルバム発売告知のオリジナル広告デザイン・ポスター封入 |
⑥ | 本作収録のベックの代表曲「哀しみの恋人達」(Cause We’ve Ended As Lovers)の日本盤シングル・ジャケット(2タイプ)復刻封入 |
⑦ | 佐藤晃彦氏による“クアドラフォニック・ミックス”の解説(06年ライナーノーツに加筆した14年版) |
⑧ | 懐かしのライナーノーツ復刻(75年オリジナルLP版、94年SBM版、01年リマスター版) |
⑨ | オリジナルLP初版帯復刻 |
⑩ | オリジナル「クアドラフォニック」LPのレーベル面を模した本作独自デザインのインナー・バッグ(内袋)封入 |