主よ、人の望みの喜びよ、トルコ行進曲&月光ソナタ~プレイズ・バッハ、モーツァルト&ベートーヴェン
2012.04.25
アルバム
¥2,800+税
SICC-10143
フレンチ・ピアニズムの継承者しか成し得ない、しなやかな個性に満ちた音楽の輝き。
ルイサダ初のバッハを含む、7つの傑作をおさめた愛奏曲集が、ついに実現。
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フランス組曲 第5番 ト長調 BWV 816 I. アルマンド

DISC 1

  • 1. フランス組曲 第5番 ト長調 BWV 816 I. アルマンド

  • 2. フランス組曲 第5番 ト長調 BWV 816 II. クーラント

  • 3. フランス組曲 第5番 ト長調 BWV 816 III.サラバンド

  • 4. フランス組曲 第5番 ト長調 BWV 816 IV.ガヴォット

  • 5. フランス組曲 第5番 ト長調 BWV 816 V.ブーレ

  • 6. フランス組曲 第5番 ト長調 BWV 816 VI.ルール

  • 7. フランス組曲 第5番 ト長調 BWV 816 VII.ジーグ

  • 8. コラール「主よ、人の望みの喜びを」[カンタータ第147番より]

  • 9. ピアノ・ソナタ 第14番 嬰ハ短調 作品27-2「月光」 I.アダージョ・ソステヌート

  • 10. ピアノ・ソナタ 第14番 嬰ハ短調 作品27-2「月光」 II.アレグレット

  • 11. ピアノ・ソナタ 第14番 嬰ハ短調 作品27-2「月光」 III. プレスト・アジタート

  • 12. バガテル「エリーゼのために」WoO 59

  • 13. ピアノ・ソナタ 第11番 イ長調 K. 331「トルコ行進曲付」 I.アンダンテ・グラツィオーソ

  • 14. ピアノ・ソナタ 第11番 イ長調 K. 331「トルコ行進曲付」 II.メヌエット

  • 15. ピアノ・ソナタ 第11番 イ長調 K. 331「トルコ行進曲付」 III.アラ・トゥルカ。アレグレット

  • 16. 月の光[ベルガマスク組曲 ~第3曲]

  • 17. エレジー


■ルイサダによる日本レコーディング・プロジェクトの最新盤~7曲の愛奏曲集
フランスのロマン派ピアニスト、ジャン=マルク・ルイサダは2007年から日本国内での継続的なレコーディング制作プロジェクトを開始しました。音響効果のよいホールと十全にチューン・アップされたピアノ、ルイサダがRCAに移籍して以来そのほとんどすべてのレコーディングを手掛けてきたプロデューサーのフィリップ・トラウゴットら気心知れたスタッフに囲まれて、2007年以降、2008年、2010年と来日するたびに、充実の極みにあるといえる彼の演奏解釈をレコーディングとして刻み込んできました。その成果として、彼が愛してやまないショパンの作品の数々が「ショパン名演集」「マズルカ集」「バラード全曲」という形で纏められてきたのです。当アルバムは、そのプロジェクトの最新の成果を収めたもので、2011年12月、日本各地を巡るツアーの最後に軽井沢の大賀ホールでレコーディングされました。ショパン作品のみだったこれまでの3枚とは趣向を変え、バッハ、モーツァルト、ベートーヴェンというバロック~古典派レパートリーの傑作を軸に、ルイサダが愛奏してやまない7曲の傑作を組み合わせたもので、ルイサダが長らく温め、レコーディングを切望してきたコンセプトによっています。
■ルイサダ初のバッハ
フランス随一の個性派ピアニストだけに、音楽から湧き上がるファンタジーを変幻自在に具現化してゆくさまは驚きの一言。バッハの作品は、今回のアルバムがルイサダにとって初めてのレコーディングとなります。バッハの音楽を取り上げることについてこれまでルイサダは非常に慎重であり、フランス組曲第5番は2009年の日本公演で初めてプログラムに入れたほど。2011年の日本公演でアンコールとして弾かれた「主よ、人の望みの喜びよ」は、ケンプの編曲ではなく、「演奏は難しいがよりソノリティの美しいマイラ・ヘスの編曲を敢えて選んだ」というのがルイサダの言。
■ルイサダ定番のモーツァルト「トルコ行進曲」
一方、モーツァルトの「トルコ行進曲付き」ソナタ(K.311)は、1984年、ショパン・コンクール入賞前の初来日でのリサイタルで既に取り上げており、それ以来、来日公演では繰り返し弾き続けてきたルイサダのモーツァルトでは定番のレパートリーで、2011年の来日でも弾いています(これ以外のソナタでは、過去の来日でK.333とK.570という変ロ長調のソナタを2曲取り上げているくらい)。
■フランス独自のベートーヴェン弾きの証左~月光ソナタ
ルイサダが、イーヴ・ナットやエリック・ハイドシェックのようなフランスの個性的なベートーヴェン弾きの伝統に連なるかどうかは別として、過去の来日公演の演目を見てみると、ベートーヴェンのピアノ曲はかなりの数を取り上げていることがわかります。名前付きの「熱情」「悲愴」「月光」以外には、第7番、第12番「葬送」、第28番、第30番、「自作主題による変奏曲」を演奏しているし、「トルコ行進曲」ほどの頻度ではないにしろ、複数回取り上げている作品も多いのです。ある演奏会では、第30番を全曲丸ごとアンコールで弾いたこともありました。
■個性的なドビュッシー「月の光」、映画好きならではのワーグナー「エレジー」
アンコール風におかれた最後の2曲はまさにルイサダならでは。フランスのピアニストでありながらドビュッシーのピアノ曲を敢えてこれまでレコーディングしてこなかったルイサダは、2012年のドビュッシー・イヤーに「前奏曲集」やベルガマス組曲を取り上げますが、この「月の光」の美しさはそれらへの期待を抱かせます。またアルバム最後に収められた「エレジー」は、「トリスタンとイゾルデ」を思わせる響きが印象的で、ワーグナーが亡くなる前日に妻コジマに弾いてきかせた作品とされています。ルキノ・ヴィスコンティの名作映画「ルートヴィヒ」(1972年)で効果的に使われていた作品でもあり、古今東西のありとあらゆる映画に精通するルイサダならではの気の利いた締めくくりといえるでしょう。



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