エリック・カルメン
1949年8月11日オハイオ州クリーヴランドに生まれる。幼い頃からクラシック音楽に親しみ、同時にビートルズやビーチ・ボーイズといったポップ・ロックにも夢中になる。60年代中頃からローカル・バンドで活動するようになり、1969年にサイラス・エリー、クイックといったバンドでプロとしてレコーディング活動を開始。71年にはラズベリーを結成し、キャピトル・レコードと契約。ビートルズやザ・フーなどの影響も感じられる切ないメロディ・ラインとポップなサウンドは注目を集め、「ゴー・オール・ザ・ウェイ」や「明日を生きよう」など、ヒット曲を放ったが、74年に解散。4枚のアルバムを残した。エリックは75年にはソロ・アーティストとしてアリスタ・レコードと契約。この年、「オール・バイ・マイセルフ」で全米第2位の大ヒットを放つ。その後も「恋はノータッチ」「サンライズ」など、ヒット曲を次々のチャートに送りこんだ。85年にはゲフィン・レコードに移籍し、『エリック・カルメン』を発表。88年に映画『ダーティ・ダンシング』のサウンドトラックに提供した「ハングリー・アイズ」が全米第4位に上昇するヒットとなる。90年代に入ってからは目立った活動はしていなかったが、98年に久しぶりの新作を発表。ラズベリーズとしては2005年にリユニオン・ツアーを行い、そのライヴ盤も発売された。