新作『★』に、“新世代ジャズ・シーン”を牽引するマーク・ジュリアナ、ダニー・マッキャスリンらが参加!!!
2013年、世界中の誰もが驚いたデヴィッド・ボウイの予期せぬ復活劇は「事件」として瞬く間に全世界を駆け巡り、10年振りの新作にしてロック史上最大のカムバック作となった『ザ・ネクスト・デイ』の発売から3年――。
時代の先駆者とも言えるデヴィッド・ボウイから届けられた、来年1月8日(金)、69回目の誕生日に発売となるニュー・アルバムからのタイトル・トラックにして、ファースト・シングルでもある「★」(読み方:ブラックスター)は、ダークで美しく、グラマラス、挑戦的なサウンドに次々と変わる拍子、シングルの既成概念を超えた、「9分57秒」という尺の幻想的な楽曲。新作の方向性をひも解くキートラックであり、ボウイの音楽的冒険の向かう先に、現在全音楽ファンの注目が集まっている。
先日届いた情報によると、新作のプロデュースはデヴィッド・ボウイ自身とトニー・ヴィスコンティが務めており、69年の『スペース・オディティ』からその関係は始まり、ベルリン3部作と呼ばれる、『ロウ』(1977年)『ヒーロー
ズ』(1977年)、『ロジャー』(1979年)などの名盤にプロデューサーとして関わってきたトニー・ヴィスコンティはまさに「70年代のボウイを創った男」とも言える。トニー・ヴィスコンティは新作に関して「デヴィッドの昔のサイド
メンを起用すると、ロックの人々がジャズをやることになってしまうからね。ジャズ・ミュージシャンにロックを演奏させることによってそれを覆すことができる。彼らの音楽へのアプローチはとても新鮮だった。」と海外メディアに語ってい
る通り、新作『★』でボウイは新世代ジャズ・シーンを牽引するミュージシャンを中心に起用し、前作『ザ・ネクスト・デイ』とも違う、これまでにない全く新しものを目指したようだ。
デヴィッド・ボウイの音楽活動50周年を記念して、2014年に発売されたオールタイム・グレイテスト・ヒッツ『ナッシング・ハズ・チェンジド』に収録、マリア・シュナイダー・オーケストラと制作された当時の新曲で、今作にもアレンジを大胆に変えて再収録される「スー(オア・イン・ア・シーズン・オブ・クライム)」のレコーディング・メンバーでもあり、2004年グラミー賞の最優秀ジャズ・インストゥルメンタル・ソロ部門にノミネート、自分名義のアルバムにおいては、ラテン・アメリカの要素を入れながら、冒険的なジャズを展開するダニー・マッキャスリン(Saxophone, Flute, Woodwind)、「エルヴィン・ジョーンズやアート・ブレイキーといったハード・バップのドラムの達人たちを1980年代のドラム・マシーン、ローランド808と足したものをJディラで割り、スクエアプッシャーのパワーになるまで増殖させた結果」などと評される、マーク・ジュリアナ(Drums, Percussion)、チック・コリアにもその才能を高く評価され、NYのジャズ・シーンの常連にしてジャズの枠に留まらずグローバルに音楽表現を追求し、エレクトロ・ジャズ・トリオのNOW VS. NOWでマーク・ジュリアナと活動を共にするジェイソン・リンドナー(Piano, Wurlitzer Organ, Keyboards)、NYとロサンゼルスを飛ぶように行き来し、アヴァンギャルド・ジャズとファンクの世界においてリーダー的存在を担う傍ら、テデスキ・トラックス・バンド、ドナルド・フェイゲンなど、多岐にわたるイノベーターたちにとって頼り甲斐のある有能なサイドマンとして引っ張りだこのティム・ルフェーヴル(Bass)、NYを拠点に30年以上活動し、マリア・シュナイダーなど多岐に渡るアーティストたちと共演、世界各地においてもクリニックやワークショップを開催し、2002年~2005年にはニューイングランド音楽院の教員を務め、2014年にはドリス・デューク・アーティスト賞を受賞した、名サイドマンでもあるベン・モンダー(Guitar)らがレコーディングに参加。また、ティム・ゴールズワージーとのプロデューサーチームThe DFAや、DFAレコーズの運営、DJ、リミックスなどその活動は多岐に渡り、2011年に解散したLCDサウンドシステムの中心人物、ジェームス・マーフィー(Percussion)が「スー(オア・イン・ア・シーズン・オブ・クライム)」と「ガール・ラヴズ・ミー」に参加を果たしている。
また、シングル「★」をさらに不可解で魅惑的なものにさせるという見事な影響を及ぼしているのが同曲のショート・フィルム(ミュージック・ビデオ)。「★」がフィーチャーされているドラマ『ザ・ラスト・パンサーズ』の監督でもあり、これまでにマドンナ、ビヨンセ、ニュー・オーダーなどのミュージック・ビデオやドラマ/CMなどを手掛けるヨハン・レンクが、同曲のショート・フィルムの監督を務め、デヴィッド・ボウイと彼は、ポパイのアニメという普通でないダンスからインスピレーションを得たというところで絆を深め、レンク監督は「デヴィッドがとても古いアニメのYouTube映像を送ってくれました。確か『ポパイ』だったと思います。ああいう初期のアニメは、フレームごとに絵を描いている。そうするとキャラクターが…(ぎくしゃくした動きをまねる)…デヴィッドはこういった動きが欲しいと言ったのです」と制作過程を振り返っている。
ショート・フィルム「★」
現在、iTunes Storeではアルバム『★』(読み方:ブラックスター)の予約注文の受付が開始されており、予約すると先行トラック「★」がダウンロードできるようになっている。
また、『★』日本盤CDは通常のCDプレーヤーで再生可能な高品質フォーマット【Blu-spec CD2】仕様での発売となる。
【商品情報】
アーティスト:デヴィッド・ボウイ
タイトル: ★(読み方:ブラックスター)
品番:SICP-30918(CD)
価格:¥2,500+税
仕様:デジパック仕様 / 日本盤のみ通常のCDプレーヤーで再生可能な高品質フォーマット【Blu-spec CD2】仕様 / 歌詞・対訳・解説付
発売日:2016年1月8日(金)
収録曲
1. ★
2. ティズ・ア・ピティ・シー・ワズ・ア・ホア
3. ラザルス
4. スー(オア・イン・ア・シーズン・オブ・クライム)
5. ガール・ラヴズ・ミー
6. ダラー・デイズ
7. アイ・キャント・ギヴ・エヴリシング・アウェイ
※輸入盤LPも発売予定
*アーティスト写真@Jimmy King