ブルース・スプリングスティーン、人生初のレコーディングについて語る!
自伝本連動の音楽自叙伝アルバム『チャプター&ヴァース』収録の未発表曲「BABY I」秘話。
ブルース・スプリングスティーンの自伝本連動の音楽自叙伝『チャプター・アンド・ヴァース』がスプリングスティーンの67回目の誕生日2016年9月23日に発売となった。デビュー前の貴重な完全未発表音源を5曲が収録されていることが話題を呼んでいるが、その中でも最も貴重な音源が地元NJフリーホールドにてスプリングスティーンが16歳の時に人生で初めてレコーディングした「Baby I」。1966年ザ・キャスティールズというバンドでのレコーディングセッションの模様を語る動画がオフィシャル・サイトで公開された。
https://www.youtube.com/watch?v=tdo_audN9sk
(動画訳)
「初めてのレコーディング・セッションはものすごく原始的なものだった。唯一憶えているのは、エンジニアがオーナーを務めるスタジオがこの(インタビューの)部屋くらいのサイズのとても小さな部屋で、そこにアンプやドラムを全部搬入したんだけど、彼がボリュームというボリュームの調整に苦心していたことだね。それで、アンプは音を小さくするために壁に向かって置かれたんだ。すごいことだったよ。初めて自分の声がテープで再生されるのを聴いたんだから。アセテート盤を送ってもらったんだ。レコードみたいな形をしていて、くるくる回った。それに針を落とすと、音楽が鳴る。それが… (身振り)当時はすごいと思ったものだよ。(笑)」
『チャプター・アンド・ヴァース』はスプリングスティーン自身が自伝の流れに沿って、自らの歴史の中での重要作、ターニングポイントとなった作品を選曲したもの。「コンパニオン・アルバム」(自伝の音楽による手引)とも呼ばれており、彼の“人生のサウンドトラック”的な内容になっている。発売日の2016年9月23日付オリコン・デイリーCDアルバムランキングでは洋楽では1位、総合では8位となった。アルバムのトレイラーはこちら。
●Bruce Springsteen - Chapter & Verse (Trailer)
スプリングスティーンが7年の歳月を掛けて執筆した初の自伝『ボーン・トゥ・ラン ブルース・スプリングスティーン自伝』の日本翻訳版は、早川書房より2016年9月27日に全世界同時発売となる(日本版は上・下巻2巻に分かれての発売)。ニュージャージーでの子供時代、エルヴィス・プレスリーから受けた衝撃、バー・バンドのキングとして君臨した若き日々、Eストリート・バンドの黎明期、プライベートな苦悩、そして「明日なき暴走」「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」等の名曲誕生秘話が赤裸々に明かされる一冊。自伝本にも収録される、まさにスプリングスティーンの「Born In The USA」の日の写真も誕生日の9月23日に公開された。
https://twitter.com/ColumbiaRecords/status/779314579763564544
@springsteen was "born in the USA" 67 years ago today. Happy birthday, Bruce! pic.twitter.com/DmDG9jXUHy
— Columbia Records (@ColumbiaRecords) 2016年9月23日
自伝を書くきっかけについてスプリングスティーンはこう語っている。
『きっかけは2009年のスーパーボウル出演に際してウェブサイトにエッセイを寄稿することになったことだった。文を書くのに向いている“声”を持っている気がしたので、もう少し書いてみようと思ったんだ。特に出版を目論んでいた訳ではなかったが、2~3週間書いてみたところでなかなかいい感じと思ったので7年くらいゆっくり書いた。(本を書く)プロセスは作曲に似ている。最初書いてみたところで、そこから何か発展させられるものがあるか考え、あればその箇所に立ち戻って手を加える。すんなり思い浮かんだものもあるが、一番大変だったのは現在のこと。今一緒にいる人たちのことを書くのは難しい。過去のことを書くほうが自由がある。いずれにせよしかるべき“声”が必要なんだ』
http://www.hayakawa-online.co.jp/new/2016-09-05-131624.html
【商品情報】
●ブルース・スプリングスティーン『チャプター・アンド・ヴァース』
Bruce Springsteen/Chapter & Verse
国内盤2016年9月23日発売 SICP- 4985 1CD \2400+税
<収録曲>
1.ベイビー・アイ(未発表曲)
2.ユー・キャント・ジャッジ・ア・ブック・バイ・ザ・カヴァー (未発表曲)
3.ヒーズ・ギルティ(ザ・ジャッジ・ソング) (未発表曲)
4.バラード・オブ・ジェシー・ジェイムス (未発表曲)
5.ヘンリー・ボーイ (未発表曲)
6.成長するってこと(デモ/1998『トラックス』収録)
7. 7月4日のアズベリー・パーク(サンディ)(1973『青春の叫び』収録)
8.明日なき暴走(1975『明日なき暴走』収録)
9.バッドランド(1978『闇に吠える街』収録)
10.ザ・リバー(1980『ザ・リバー』収録)
11.僕の父の家(1982『ネブラスカ』収録)
12.ボーン・イン・ザ・USA(1984『ボーン・イン・ザ・USA』収録)
13.ブリリアント・ディスガイズ(1987『トンネル・オブ・ラヴ』収録)
14.リヴィング・プルーフ(1992『ラッキー・タウン』収録)
15.ザ・ゴースト・オブ・トム・ジョード(1995『ザ・ゴースト・オブ・トム・ジョード』収録)
16.ザ・ライジング(2002『ザ・ライジング』収録)
17.ザ・ロング・タイム・カミン(2005『デヴィルズ&ダスト』収録)
18.レッキング・ボール(2012『レッキング・ボール』収録)
●ブルース・スプリングスティーン自伝本
タイトル:『ボーン・トゥ・ラン ブルース・スプリングスティーン自伝』
著者名:ブルース・スプリングスティーン
翻訳者:鈴木恵、加賀山卓朗・他訳
解説:五十嵐正
判型:46判上製単行本
発売日:2016年9月27日(全世界同時発売)
出版社:早川書房
http://www.hayakawa-online.co.jp/new/2016-09-05-131624.html