“The River Tour”初日公演でボウイに捧ぐ「Rebel Rebel」を演奏。
ブルース・スプリングスティーンのアルバム発売35周年記念豪華盤『ザ・リバー・ボックス』に合わせた“The River Tour2016”が1月16日ピッツバーグでスタート。アンコールでは1月10日に急逝したデヴィッド・ボウイに捧げる「Rebel Rebel」を演奏した。
アンコールのためステージに出てきたスプリングスティーンは観客にこう語った。
「ちょっとの間、聞いてほしいんだ。俺たちの友人、デヴィッド・ボウイが亡くなった。ずっと昔、俺たちが1973年まだデビューしたての頃、「It's Hard To Be A Saint In The City(都会で聖者になるのはたいへんさ)」と「Growin' Up(成長するってこと)」を彼はカバーしてくれたんだ。フィラデルフィアのレコーディング・スタジオに招待してくれてね。(アズベリー・パークから)フィラデルフィアまでグレイハウンドバスに乗っていったよ。彼は俺たちの偉大なる支援者だった。彼のことを想って(この曲を)捧げるよ」
そして、デヴィッド・ボウイ『ダイアモンドの犬』に収録されている名曲「Rebel Rebel」を披露した。
デヴィッド・ボウイはブルースの「It's Hard To Be A Saint In The City(都会で聖者になるのはたいへんさ)」と「Growin' Up(成長するってこと)」を1973年の『ピンナップス』前後のセッションで録音し、同アルバムには収録されなかったが、後年ボーナス・トラックやボックスセットなどで発表した。
まだプリングスティーンが無名の頃に、これらの楽曲を取り上げたボウイは、さすが、先見の明があったということだ。
スプリングスティーンのこの日のコンサートは全34曲、3時間半にも渡り、オープニングは『ザ・リバー・ボックス』収録アルバム未発表曲「ミート・ミー・イン・ザ・シティ」で幕開け、2曲目から21曲目まで1980年発表の2枚組アルバム『ザ・リバー』収録曲を頭の「タイズ・ザット・バインド」から最後の「雨のハイウェイ」まで収録順通りに全曲演奏を行なった。
“The River Tour2016” は2014年のHigh Hopes Tour以来2年振りのブルース・スプリングスティーン&Eストリート・バンドのツアーで、1月16日のピッツバーグを皮切りに、3月まで3ヶ月間、NYマジソン・スクエア・ガーデン、LAスポーツ・アリーナ公演を含む、北米・カナダ22都市24回の公演が現段階では予定されている。チケットはどの会場も発売後数分でソールドアウトとなり、今全米で最も入手困難なチケットとして話題を呼んでいる。
http://live.brucespringsteen.net/catalog.aspx
また公演の模様は全公演録音され、その後Live.BruceSpringsteen.netにてダウンロードおよびCDでリリースされることも決定している。
http://live.brucespringsteen.net/
『ザ・リバー・ボックス』は2015年12月23日発売。1980年に発表した5作目のアルバム『ザ・リバー』のレコーディング・セッションでの膨大な未発表曲や当時の未発表ライヴ映像などを網羅したコレクションで、米ローリングストーン誌では「スプリングスティーン史上最高のアーカイブ・コレクション」、NPRでは「(ファンにとっての)聖杯」とも評されている。
ブルース・スプリングスティーン&Eストリート・バンド
2016年1月16日ピッツバーグConsol Energy Center公演セット・リスト
SET LIST
1 Meet Me In The City
2 The Ties That Bind
3 Sherry Darling
4 Jackson Cage
5 Two Hearts
6 Independence Day
7 Hungry Heart
8 Out in the Street
9 Crush on You
10 You Can Look (But You Better Not Touch)
11 I Wanna Marry You
12 The River
13 Point Blank
14 Cadillac Ranch
15 I'm a Rocker
16 Fade Away
17 Stolen Car
18 Ramrod
19 The Price You Pay
20 Drive All Night
21 Wreck on the Highway
22 Badlands
23 Wrecking Ball
24 Backstreets
25 Because the Night
26 Brilliant Disguise
27 The Rising
28 Thunder Road
ENCORE
29 Rebel Rebel
30 Bobby Jean
31 Dancing in the Dark
32 Born to Run
33 Rosalita (Come Out Tonight)
34 Shout
http://brucespringsteen.net/shows/11616-pittsburgh-pa
(赤字はアルバム『ザ・リバー』収録曲)
ライヴ写真など
http://brucespringsteen.net/news/2016/the-river-tour-in-pittsburgh
The E Street Band's members are: Roy Bittan – piano, synthesizer; Nils Lofgren – guitar, vocals; Patti Scialfa – guitar, vocals; Garry Tallent – bass guitar; Stevie Van Zandt – guitar, vocals; and Max Weinberg – drums; with Soozie Tyrell – violin, guitar, vocals; Jake Clemons – saxophone; and Charlie Giordano – keyboards.【商品情報】
●ブルース・スプリングスティーン 『ザ・リバー・ボックス~THE TIES THAT BIND: THE RIVER COLLECTION』
THE RIVERのすべて!驚愕の未発表音源・映像の数々!驚異の歴史的ボックス・セット。1980年発表、名盤『ザ・リバー』が35年の月日を経て、オリジナル・アルバム・デジタルリマスター+幻の未発表アルバム +未発表曲集の4CD更に未発表映像3DVD/2 BDを加えた、想像を超えた一大絵巻がリリース!
国内盤2015年12月23日発売
*DVD Version: 4CD+3DVD(7枚組) SICP-4612~4618 \18,000+税
*BD Version: 4CD+2BD(6枚組) SICP-4606~4611 ¥20,000+税
<豪華ボックスセット>(外側パッケージは輸入。CD、BD、DVDは日本プレス。)
・縦約25cmX横約30cmの豪華ボックス
豪華本:148ページに渡るハード・カバー・コーヒー・テーブル・ブック:200枚以上の未発表写真
・当時の手書き歌詞ノート復刻
スプリングスティーンのエッセイ.
ミカル・ギルモア(著名音楽ライター)の長編ライナー
<日本盤>
・日本版ブックレット付(英文テキスト翻訳/ボックス新規解説:五十嵐正/歌詞の世界から見た『ザ・リバー』:三浦久/日本担当ディレクターの証言:岡田了/天辰保文/歌詞/対訳:三浦久 他)
・BD、DVD:日本語字幕付(ドキュメンタリー部分、ライヴ曲間トークなど/映像翻訳監修:五十嵐正)
<収録曲など商品詳細はこちら>
https://www.sonymusic.co.jp/BOSS*アーティスト写真:Joel Bernstein