5/24はボブ・ディラン75歳の誕生日。新作スタジオ・アルバム『フォールン・エンジェルズ』が生誕75周年に合わせて5/25発売。

2016.05.24


2016年4月、感動の日本公演を行なったロックの神様ボブ・ディラン。本日5月24日は75回目の誕生日。この生誕75周年を記念した新作スタジオ・アルバム『フォールン・エンジェルズ』が、いよいよ明日5月25日に日本発売となる。


新作『フォールン・エンジェルズ』は、音楽界屈指の名声と影響力を持つソングライターたちによって書かれたアメリカの往年の名曲を12曲収録。プロデュースはジャック・フロスト(ディランの変名)、ハリウッドのキャピトル・スタジオにて、フランク・シナトラを含む20枚以上の作品でグラミー賞を受賞している伝説的エンジニア、アル・シュミットが制作、現在のツアー・バンドとともにレコーディングは行なわれた。2015年1月に発売した『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』に続く、通算37作目となる新作で、〝生誕75周年記念“の第一弾リリースとなる。先の来日公演でも、新作からいち早く「メランコリー・ムード」「オール・オア・ナッシング・アット・オール」「ザット・オールド・ブラック・マジック」の3曲が披露された。
来日公演でも演奏された「メランコリー・ムード」はこちら。

*「メランコリー・ムード」
https://www.youtube.com/watch?v=T2xBaX5awlc



ボブ・ディランはフォーク・ソングに対する想いと同じように、古いアメリカのポップソングやスタンダード曲を後世に伝え残したいと考え、このフランク・シナトラに代表されるアメリカのスタンダード集をリリースしたと言われている。2015年のミュージッケアーズ授与式のスピーチで「わたしがつくる歌には先立つものがあった。わたしの歌は伝統的なフォーク・ミュージック、伝統的なロックンロール、伝統的なビッグ・バンドのスウィング・オーケストラ・ミュージックからきている」と語っている。近年のディランはがなるような怒鳴り声が目立っていたが、スタンダードを歌うときはシャウト唱法をやめてソフトに歌うことで、見事なまでにメランコリックなムードを生み出し、ビッグバンドやオーケストラをバックに歌われることが当たり前と思われていたスタンダード曲を、シンプルな5人のツアーバンド向けにアレンジし、曲の本質だけを抽出している。


2015年ボブ・ディラン自身もこう語っている。
「このアルバムを作ることは本当に名誉なことだった。こういうものをずっとやりたいと思っていたが、30人編成向けの複雑なアレンジを5人編成のバンド用に精製する勇気を持つことがなかなかできなかった。今作の演奏はすべてそれが鍵になっている。私たちはこれらの曲をこれ以上ないくらい熟知していた。すべて一発録り(ライヴ)で録音した。すべて1回か2回のテイクで撮り終えた。オーバーダブもしなかった。ヴォーカル・ブースもヘッドホンも使わなかった。トラックを分けた録音もしなかった。そして何よりも、録音された時と同じように、そのままミキシングを行なった。私はこれらの曲はどう見てもカヴァーとは思っていない。もう十分カヴァーされてきた曲ばかりだから。実際カヴァーされすぎて本質が埋もれてしまっている。私とバンドがやっていることは、基本的にその覆い(カヴァー)を外す作業だ。本質を墓場から掘り起こして、陽の光を当てたのさ」


本日、最新のプレスリリースで新作『フォールン・エンジェルズ』に対する世界各国の有力紙の最新レビューが発表された。


●ローリング・ストーン誌:
「時には悲痛、時には愉快な彼のフレージングは今もなお聴きごたえがあり、演奏は崇高である」(ウィル・ハームズ)


●ロサンゼルス・タイムズ紙:
「(ディランは)収録曲をビッグ・バンド/ビッグ・オーケストラの世界から即座に解放し、核心にあるブルースに触れている。これまでオーケストラやバックの合唱団、優雅なヴォーカルの音や声に飲み込まれてしまうことが多かった、これらの楽曲の、恋愛における思慕や喪失感の痛みを引き出している」(ランディ・ルイス)


●エンタテインメント・ウィークリー誌:
「ディランはこれらの歌詞を皮肉たっぷりのデリカシーで輝かせる。失われつつあった慈しまれた愛の歌を、燃えるような情熱ではなく経験からくる物哀しさを込めて歌う。これらの追憶の曲はディランによって献身的に語られ“今の歌”となった。これらのようなスタンダードとともに、ディランがこれまで作り上げてきた自作の曲は、アメリカを象徴する曲として崇敬されていく」(ジム・ファーバー)


●ザ・テレグラフ紙:★★★★★(5つ星満点)
「(フランク・)シナトラのように――ディランは歌詞を効果的に伝える魅力的な才覚をかねてから持ち合わせてきた。騒がしい朝に耳元で囁くにしろ(彼は自作曲のほとんどを夜明けごろに書いた)、街角で怒鳴りつけてくるにしろ、彼はすべての言葉を重要なものにした。今回彼はジョニー・マーサーなどソングライター達の書いた名曲を風化から守り、現在のものとした。これらの録音には、長い間自分たちだけで演奏し続けるバンドのくつろいだ親密さがある」(ヘレン・ブラウン)


●トロント・NOW誌:★★★★★(5つ星満点)
「ディランは自身の多面的かつ特徴ある声の最も美しいヴァージョンを自由に操りながら、クルーニング(囁くような優しい歌い方)という芸術を強調する。このアルバムはおふざけではない。中にはその楽曲の新しい決定版となる録音もあるだろう。『フォールン・エンジェルズ』は昔からよくある裏切りのいたずらもそうだったように、たくさんの謎めいた紆余曲折を内包する、漠然かつ大らかな歴史の教訓である。ロマンス、ヒロイズム、人同士の繋がりの典型が覆され、人間の見地についてもっと邪悪な何かを明らかにする。それは極上の美しさを持つミュージシャンシップにまとめられているのだ」(ヴィッシュ・カンナ)
 
ボブ・ディランはこのあと、6月4日から全米ツアーをスタート。10月には米カリフォルニア州インディオで、ボブ・ディラン、ポール・マッカートニー、ザ・ローリング・ストーンズ、ニール・ヤング、ザ・フー、ロジャー・ウォーターズが出演する超大型フェスティヴァル、“デザート・トリップ”の開催も発表され、チケットは瞬く間に完売した。
http://deserttrip.com/

ボブ・ディラン8度目の来日公演は4月4日東京オーチャードホールを皮切りに東京、仙台、大阪、名古屋、横浜と5都市16公演を行ない、トータル45,000人を動員、神がかり的なパフォーマンスを連日繰り広げた。日本最終公演の4月28日(木)パシフィコ横浜公演は1978年2月の初来日公演以来、ボブ・ディラン来日通算100回目となる記念すべき公演となった。全16公演のライヴ・レポートと全公演のセットリストは、以下のソニー・ミュージックのボブ・ディラン・オフィシャルサイトにて公開されている


【バイオグラフィー】
1941年5月24日ミネソタ生まれ。大学を中退してニューヨークに向かい、カフェでフォーク・ソングを歌い始める。プロデューサーのジョン・ハモンドの目に留まり、1962年にレコード・デビュー。他人が取り上げた「風に吹かれて」のヒットにより、まずはソングライターとして知られるようになる。公民権運動やベトナム戦争で揺れるアメリカにおいて彼の歌はプロテスト・ソングとして若者から支持を得てゆき、やがてロックの要素を取り入れ表現の幅を拡げていった彼は、ビートルズと並ぶ影響力と人気を得るに至る。定型に押し込められる事を極端に嫌う彼は、カントリーに接近したり、映画、フェスティバルやライブに出演、キリスト教に傾倒した時期もあったりと話題に事欠かない60年代と70年代を過ごしたが、この時期には数多くの名作アルバムも残した。80年代末から開始したツアーは現在も続き、「ネヴァー・エンディング・ツアー」とも呼ばれている。「ライク・ア・ローリング・ストーン」は“史上最高のロックソング”に選出され、グラミー賞、アカデミー賞、ゴールデングローブ賞の他、大統領自由憲章(民間人への勲位としては全米最高位)、ピューリッツァー賞特別賞、レジオン・ドヌール勲章(フランスの最高勲位)、スウェーデンのポーラー音楽賞、セント・アンドリュース大学やプリンストン大学の(名誉)博士号など多数の栄誉に輝いている。未だに話題多き、ポピュラー音楽界の最も重要なアーティストの1人。ボブ・ディランはこれまでに全世界で1億2,500万枚以上ものアルバムを売り上げている。


【ボブ・ディランの来日公演歴】
ボブ・ディランの初来日公演は1978年2月武道館8公演と大阪3公演、11公演を行ない、その模様はライヴ盤『武道館』として全世界発売となった。以降、1986年にはトム・ぺティ&ハートブレイカーズとともに来日し4公演、1994年には単独11公演に加えて、奈良東大寺で行なわれた“AONIYOSHI”3公演にも出演し、1997年は東京国際フォーラムのこけら落とし公演含む11公演、2001年13公演、2010年初のライヴハウスツアー14公演、2014年連続ライヴハウスツアー17公演、そして今年2016年全16公演。その16公演目、日本最終公演の4月28日パシフィコ横浜での公演で、めでたく来日通算100公演を達成した。
ボブ・ディランの来日公演歴の詳細はこちら(日程・会場他)
http://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/467646

photo by 土居政則


【動画情報】
*「メランコリー・ムード」
https://www.youtube.com/watch?v=T2xBaX5awlc
*「オール・ザ・ウェイ」

https://www.youtube.com/watch?v=zPuyT6EtRQ0




【商品情報】
●【NEW ALBUM】 ボブ・ディラン『フォールン・エンジェルズ』
2016年5月25日発売 SICP-4784 \2,400+税


<収録曲>
1.ヤング・アット・ハート/Young At Heart
2.メイビー・ユール・ビー・ゼア/Maybe You’ll Be There
3.ポルカ・ドッツ・アンド・ムーンビームス/Polka Dots And Moonbeams
4.オール・ザ・ウェイ/All The Way
5.スカイラーク/Skylark
6.ネヴァザレス/Nevertheless
7.オール・オア・ナッシング・アット・オール/All Or Nothing At All
8.オン・ア・リトル・ストリート・イン・シンガポール/On A Little Street In Singapore
9.イット・ハド・トゥ・ビー・ユー/It Had To Be You
10.メランコリー・ムード/Melancholy Mood
11.ザット・オールド・ブラック・マジック/That Old Black Magic
12.カム・レイン・オア・カム・シャイン/Come Rain Or Come Shine


【リンク】
*『フォールン・エンジェルズ』スペシャル・サイト
http://www.110107.com/dylan_album37
*ボブ・ディラン日本オフィシャル・サイト
http://www.sonymusic.co.jp/bobdylan
*ボブ・ディラン海外公式サイト

http://www.bobdylan.com/


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