アルマンド・トロヴァヨーリ
1917年イタリア中部の小都市アッシジ生まれ。サンタ・チェチリア音楽学校でピアノと作曲を学んだ。40年代からグループを率いてジャズの活動を始めたが、純然たるジャズを演って生計を立てられる国ではなかったので、その後ラジオの仕事をこなしているうちに映画界とコネクションができた。53年の『Due Notti Con Cleopatra』で初めてスコアを書いて、55年の『河の女』は本邦初登場の仕事になった。そして映画音楽家として自立できるメドが立ち、作風に自信を持ったトロヴァヨーリが担当した作品は150本を越え、10年を経たずしてイタリアを代表する作曲家となった。『ふたりの女』『危険なデイト』『ボッカチオ』『ゴールデン・ハンター』『星空の用心棒』などが代表作に挙げられるが、『黄金の七人』の大ヒットでその名を決定づけた。