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夢眠ねむ (でんぱ組.inc)

夢眠ねむ (でんぱ組.inc)さんより

「嘘でもかわいいと言って」に贈るラブレター

きさちゃん。
あったこともない彼女をあたしは親友のように思っている。
強がりの塊のような、意地っ張りの、それでいてうさぎより寂しがりやの彼女。

きさちゃんの歌がずっと大好きで、“そんなわけあるはずないのだけど”彼女の歌は私にしか聞こえてない気がしていた。

今まで(たぶん彼女が好きであろう)イチゴのショートケーキを2つ買って行ったり缶ビールを買っていったりして、彼女の家で、公園で、失恋の話を聞いているつもりで歌を聞いていた。


彼女がHAPPY BIRTHDAYとしてメジャーデビューして、あたしはちょっぴり寂しい気持ちでいた。
“そんなわけあるはずないのだけど”ずっとあたしだけに送ってくれていたメールが、ブログになっちゃった、みたいな感覚である。
我ながらばかだなぁと思うんだけど、思っちゃったのだからしょうがない。


(女の子というのは、自分の知らない世界に対して拗ねて見せることがしばしばである。)



そんな、ちょっぴり寂しい気持ちで新しいCDを聴き始めた。


…む。


きさちゃんは、なにも変わってなかった。
ただ、以前よりすくっと未来を見てるような感覚が音から伝わって来た。

こんな強い子だっけ。
きさちゃん前より大人になったんだ。
でも、意地っ張りで寂しがりやな彼女はそのままだった。
よかった…


激甘の可愛い声でうにうにして、その後決心するように強く歌い上げるきさちゃんと、ぎゅって見守るような、力強いあったかいあっこちゃんのドラム。


「嘘かわ」には、これでもかという程女の子が詰め込まれている。
コンプレックスの塊で、恋に溺れて、あんまうまくいかなくて。
それでも大好きな人を思って、やっぱあんまうまくいかなくて。
好きなだけ振り返って、好きなだけ後悔して、ほんとは消えちゃいたいくらい辛いけど。
前を向いて生きちゃう。

女子力なんてちゃっちい言葉をぶっ飛ばすような、女の子の濃縮還元100%が詰まってる。


彼女がいつ失恋して泣いてもいいように、あたしは親友(のつもり)だから、一緒に泣くための涙を用意しておく。

「誰がなんといおうときさちゃんは可愛いよ、あたし嘘はつけないからさ」なんて言葉も。


夢眠ねむ (でんぱ組.inc)


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芸人 2700

芸人 2700さんより

【八十島弘行】

あなたがどんな失恋をしてたとしても、この失恋にはかないません!

『♪あの子の彼氏』は歌詞がものすごく切ないのに、曲調はポップ。これぞまさに"せつなポップ"という新たなジャンル確立とも言えます。作詞のきささんの気持ちがすごく伝わってきて、思わず『がんばれーー!』と応援したくなる。やさしく語りかけてくるようなピアノのイントロからして、「さぁ、名曲を聞かせますよ」という感じだし、この"彼女たちからの挑戦状"を受け取って、泣かずにいれる人はいないでしょう!!
ちなみに、『♪右ひじ左ひじ』を始め、創作した曲の数がすでに6万曲(?)を超える僕が驚かされたのが女子ふたりのバンドなのに、ギター&ドラムのデュオであるということ。ドラムも超カッコいいんで耳を澄ましてよ~く聞いてみてください!


【ツネ】

あぁ~~~、もう泣きそう……(涙)!!

とにかく「今、泣きたい気分なの!」という人に自信を持ってオススメできます! 初めて『♪あの子の彼氏』を聞いたとき、まず甘く囁くような声にグッと惹かれた。なのに、歌詞は意外とイタくて、心に突き刺さる。「ホンマにつらい恋で、きっとすごく悲しかったんやろうなぁ」とせつなくなるんです。
まだ二十代前半なのにこんなにすごい歌詞を書いてて、この先、どうなるんやろ?今後、彼女たちがまた恋愛をして、どんな風に成長していくのかも興味あるんで、これからもずっと注目していきたい。ちなみに、個人的にすごく気になった曲が『♪アイプチコンプレックス』。僕、じつは整形でまぶたを二重にしているんで、すごく共感できました(笑)。


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竹村真奈(タイムマシンラボ)コメント

わたしとHAPPY BIRTHDAYとの出会いの曲は、「しゃかいのごみのうた」だった。正直ちょっと嫌なことがあって、サイテー最悪な気分のときに聴いてしまった。
だれだって、地獄に落ちたような気分になるときがあるものでしょ? 他人は楽しげに見えるものでしょ? ちょっと引くくらい自虐的になっちゃう日だってあるでしょ? だから、「わたしは社会のごみかかすだ」と言われれば、「あなたがごみなら、わたしは社会の人の目にも見えないような塵ですよ」と言いたくなる。
それからしばらく、他の曲へはいかずに何度もヘビロテで聴いた。すると「そんな可愛い声でそこまで自分を責めなくてもいいんじゃない……?」といつの間にかこちらが励ますような気分になって、元気をもらってることに気がつく。すごい歌だ。何周もして人の気持ちをくるくるっとかき回して、元気づけるとか。気取らない潔さがカッコイイ。地の果てまで落ち込んだときに襲い来る、自暴自棄なおセンチハートを代弁してくれてるような感動があった。絶望的なほどに自虐的なのにちゃんと希望がある。進むべき道がしっかり見えてくる。
我に返り、アルバムを通して聴く。繊細な可愛らしさの中に、激しく強い意思みたいなものが見え隠れする。ここまでド直球に感情を投げ込まれたら、こっちもド真ん中で受け止めるしかないじゃないか。でも彼女たちと会ったら、すべて見透かされてるみたいな気持ちになりそうで心配だ。
“~等身大のリアルな気持ちを歌詞にのせて~”とか、どこかで聞いたことのあるような解説はしたくなかったけど、ここで言わなかったら一生言うことなさそうだから、言う。これこそが正真正銘のリアル。恋する乙女心がそのまんま詰まっていてきゅんきゅんと胸が切ない。オンナ心のわからない男の子にどんどん聴かせるべきだと思う。
1枚のアルバムを通して、ひとりの少女の姿が浮かびあがってきた。成長さえも見えてきた。ドラマがあった。小説1冊読み終わった後みたいな達成感があった。小説を読みすすめていくような感覚でアルバムを聴いたのは初めてのことだ。聴き終わったあと、よっしゃー!ってなった。わたしはこれからもこの物語の続きを読みふけっていたいのだ。

竹村真奈(タイムマシンラボ)

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