商品情報
【CD】2014年1月22日発売 |
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収録曲
【CD1】
第1部
1.喜歌劇「美しきエレーヌ」によるカドリーユ作品14(エドゥアルト・シュトラウス)
2.ワルツ「平和の棕櫚」作品207★(ヨーゼフ・シュトラウス)
3.カロリーネ・ギャロップ作品21a★(ヨハン・シュトラウス1世)
4.エジプト行進曲作品335(ヨハン・シュトラウス2世)
5.ワルツ「もろびと手をとり」作品443(ヨハン・シュトラウス2世)
6.ポルカ・シュネル「恋と踊りに夢中」作品393(ヨハン・シュトラウス2世)
第2部
7.喜歌劇「くるまば草」序曲(ヨハン・シュトラウス2世)
8.ギャロップ「ことこと回れ」作品466(ヨハン・シュトラウス2世)
9.ワルツ「ウィーンの森の物語」作品325(ヨハン・シュトラウス2世)
【CD2】
1.ポルカ・フランセーズ「大好きな人」作品1★(ヨーゼフ・ヘルメスベルガー2世)
2.ポルカ・シュネル「花束」作品188★(ヨーゼフ・シュトラウス)
3.歌劇「カプリッチョ」から間奏曲「月光の音楽」★(リヒャルト・シュトラウス)
4.ワルツ「ロマンティックな人々」作品167(ヨーゼフ・ランナー)
5.ポルカ・マズルカ「からかい」作品262★(ヨーゼフ・シュトラウス)
6.ポルカ・シュネル「害のないいたずら」作品98★(ヨーゼフ・シュトラウス)
7.バレエ「シルヴィア」から「ピツィカート」★(レオ・ドリーブ)
8.ワルツ「ディナミーデン」作品173(ヨーゼフ・シュトラウス)
9.ポルカ・シュネル「憂いもなく」作品271(ヨーゼフ・シュトラウス)
[アンコール]
10.ポルカ・シュネル「カリエール(馬の疾走)」作品200★(ヨーゼフ・シュトラウス)
11.新年の挨拶
12.ワルツ「美しく青きドナウ」作品314(ヨハン・シュトラウス2世)
13.ラデツキー行進曲作品228(ヨハン・シュトラウス1世)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ダニエル・バレンボイム
[録音]2014年1月1日、ウィーン、ムジークフェラインザールでのライヴ・レコーディング
★この9曲はニューイヤー・コンサート初登場の作品であることを示す。
【DVD・Blu-ray】2014年2月26日発売
SIBC-192 4,935円 (税抜き4,700円) |
<DVD> Amazon Tower Records HMV Sony Music Shop |
SIXC-4 5,985円 (税抜き5,700円) |
<Blu-ray> Amazon Tower Records HMV Sony Music Shop |
*DVDおよびブルーレイの本編収録曲はCDと同じです。 【DVDおよびブルーレイには特典映像つき(予定)】 [1]ニューイヤー・コンサート2014の舞台裏 [2]ランナー:ワルツ「ロマンティックな人々」作品167、ドリーブ:バレエ「シルヴィア」から「ピツィカート」のバレエ・シーン |
2014年のニューイヤー・コンサート・聴きどころ
■4億人の心に届く世紀のクラシック・コンサート。
毎年1月1日に行なわれるウィーン・フィルハーモニー管弦楽団によるニューイヤー・コンサート。クラシック音楽の中でも最も有名なコンサートであり、ウィーンの誇る黄金のムジークフェラインザールからTVとラジオを通じて世界80カ国以上に放送され、4億人が視聴するというビッグ・イベント。
■音楽ファンの憧れ―新年恒例の楽しく華やかなシュトラウスの調べ。
1939年に始まる70年以上の歴史を誇るこのコンサートも2013年で73回目を数えます。音楽の都ウィーンを象徴するシュトラウス一家のワルツやポルカが演奏される華やかなイベントで、そのチケットは世界一入手困難と言われています(20万円以上)。またその模様は毎年CD/DVD/ブルーレイによってソフト化され、クラシック音楽のソフトとして大きなセールスを上げています。
■巨匠ダニエル・バレンボイム2度目のニューイヤー登場。テーマは「世界平和」。
ウィーン・フィルの2014年ニューイヤー・コンサート、指揮は巨匠ダニエル・バレンボイムが2009年以来2度目の登場です。1914年の第1次大戦開戦から100年経た2014年のテーマは「世界の平和」。ベルリン国立歌劇場とミラノ・スカラ座という2大歌劇場を牽引するのみならず、ウェスト=イースタン・ディヴァン管の結成など音楽界にとどまらない幅広い活動を展開しているバレンボイムならではのテーマであり選曲です。バレンボイムは、「2014年は第1次世界大戦の開戦100年にあたる年ですので、これをテーマの主軸に据えたいと考えています。というのは、第2次世界大戦はみなさんよくご存じで話題となりますが、第1次世界大戦のことはいまやすっかり忘れられている。どうしてこの戦争が起きたのか、いかに大変だったのか、将来のためにみんなが知る必要があると思うからです」と語っています。
■気心知れたウィーン・フィルとの共演
バレンボイムは、ウィーン・フィルにとっては定期演奏会や音楽祭・国内外へのツアーの重要なパートナーであり、長年の共演に培われたおたがいへの尊敬の念で結ばれています。2011年3月11日の東日本大震災に際して、バレンボイムとウィーン・フィルは、すぐさまモーツァルトのピアノ協奏曲第23番の第2楽章をその犠牲者に捧げて演奏したことも話題になりました。バレンボイムは「ウィーン・フィルは自分が演奏したいというスタイルをもち、私も自由に指揮します。その方向性が見事に一致し、すばらしいコンサートが生まれるのです」と語っています。
■ニューイヤー・コンサート初登場9曲。指揮者のポートレートでもある第1部。
演奏曲目も例年通り練りに練られたもので、ニューイヤー・コンサート初登場の作品が9曲含まれています。指揮者にちなむ第1部は、妻エレーナ・バシュキロワとの結婚25周年にちなんだ《喜歌劇「美しきエレーヌ」によるカドリーユ》に始まります。ワルツ「平和の棕櫚」、音楽に平和の架け橋となってほしいという願いのこめられた「カロリーネ・ギャロップ」(ウィーン市内のカロリーネ橋にちなむ)、エジプト行進曲、ワルツ「もろびと手をとり」など「音楽を通じての世界平和」を希求するバレンボイムらしい選曲が続きます。
■R.シュトラウス生誕150年も。個性的な曲がそろった第2部。
第2部では個性的な曲と有名な曲のミックスぶりが絶妙です。たとえば有名なワルツ「ウィーンの森の物語」は、ウィーンの森の一角をなしていたクロイスターノイブルクに1114年に建立されたアウグスティヌス派の修道院の900周年を記念しています。また2014年に生誕150年をむかえるリヒャルト・シュトラウスの歌劇「カプリッチョ」から「月光の音楽」が取り上げられるのも聴きもの。ヨハン2世とヨーゼフの合作「ピツィカート・ポルカ」からインスピレーションを受けた、ドリーブのバレエバレエ「シルヴィア」から「ピツィカート」も演奏されます。
■ウィーン・フィルの響きを捉えた充実のサウンド
鮮明な映像と音声は、たくさんの花で美しく彩られたウィーン・ムジークフェラインの黄金のホールでく広げられる音楽の饗宴を生々しく楽しむ贅沢を与えてくれます。CDは、ORFによるTV放送とは別に、2007年以来一貫してニューイヤー・コンサートのCD収録を担当してきているフリーデマン・エンゲルブレヒト率いるベルリンのテルデックス・スタジオのチームが収録に当たっています(したがってTV放送をもとに商品化されるDVD/ブルーレイディスクとは別音声・別編集・別ミックスということになります)。テルデックス・スタジオは、2000年のアーノンクール指揮の年で初めてニューイヤー・コンサートを収録し、それ以来最も数多くこのコンサートを収録するチームとなっています。収録の難しいムジークフェラインの音響特性を知り尽くした彼らならではの安定感のあるサウンドは、黄金のホールに響き渡る、香ばしく厚みのあるウィーン・フィルの輝きを見事にとらえています。一方ブルーレイディスク/DVDのサウンドは、これまた長年このコンサートの生中継を担当しているORF(オーストリア放送協会)収録によるもの。両者の聴き比べも興味深いところです。
■ホールの黄金の輝きを写しだす華麗な映像
HD収録による精細な映像は、文字通り黄金色のホールの輝きと、美しい色とりどりの生け花に飾られた華やいだコンサートの模様を描き出します。本編は基本的にオーストリア放送経由で世界に放映されるTV映像と同じですが、TV放映時にバレエが挿入されるランナー:ワルツ「ロマンティックな人々」作品167、ドリーブ:バレエ「シルヴィア」から「ピツィカート」のみ、バレエなしのフル・コンサート・ヴァージョンが収録されています。[この2曲のバレエの入ったヴァージョンは特典映像に収録されています。]
ダニエル・バレンボイム
1942年11月15日、ブエノスアイレス生まれ。5歳のとき母親にピアノの手ほどきを受け、その後は父エンリケに師事。少年時代から音楽の才能を発揮し、7歳で最初の公開演奏会を開いてピアニストとしてデビュー。1952年、イスラエルに移住。2年後の1954年夏、ザルツブルクでイーゴリ・マルケヴィチの指揮法のマスタークラスに出席。この年ヴィルヘルム・フルトヴェングラーを訪ね、アドバイスを受ける。
1952年、ウィーンとローマでヨーロッパ・デビュー。1957年にはレオポルド・ストコフスキーの指揮で、ニューヨークにおいてオーケストラとの協奏曲デビューを果たす。ピアニストとしての名声を確固たるものとした後、1960年代半ばからイギリス室内管弦楽団とのモーツァルト作品(ピアノ協奏曲・交響曲・歌劇)の演奏で指揮者としての活動を開始し、1970年代からは、欧米各地のオーケストラに客演を開始。パリ管弦楽団(1975年~1989年)、シカゴ交響楽団(1991年~2006年)の音楽監督を歴任。
オペラ指揮者としての活動は、1973年のエディンバラ音楽祭におけるモーツァルト「ドン・ジョヴァンニ」に始まる。1970年代はベルリン・ドイツ・オペラに客演し、1981年にはバイロイト音楽祭に「トリスタンとイゾルデ」でデビュー。1999年までほぼ毎年バイロイトに登場し、「指環」全曲、「マイスタージンガー」、「トリスタン」を指揮。1992年からはベルリン国立歌劇場音楽監督に就任。2007年からはミラノ・スカラ座の「スカラ座のマエストロ」というタイトルで事実上の首席客演指揮者に就任している。1999年には、友人でパレスチナ系アメリカ人学者のエドワード・サイードとともに、国家としては対立を続けているイスラエルとアラブ諸国の優秀な若手音楽家を集め、ゲーテの「西東詩集」から命名されたウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団を創設。
録音にも積極的で、1955年の初録音以後、ピアニスト・指揮者として数多くの録音をEMI、ドイツ・グラモフォン、ソニークラシカル、ワーナー・クラシックス、デッカなどのメジャー・レーベルに残している。ベートーヴェン、シューベルト、シューマン、ブラームス、ブルックナーの交響曲全曲、ベルリオーズの主要管弦楽曲・声楽曲、モーツァルトのダ・ポンテ・オペラ、ワーグナーの主要歌劇・楽劇、モーツァルトとベートーヴェンのピアノ・ソナタ、ピアノ協奏曲全曲を含むバッハからシェーンベルクにいたるピアノ作品や室内楽、モーツァルトからマーラーにいたるドイツ歌曲など、膨大なレパートリーの録音が発売されている。中でもベートーヴェンのピアノ協奏曲はピアニストとして、指揮者として、そしてピアノと指揮者を兼ねた弾き振りで2回と、計4回録音しているほか、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集は3回(映像を入れると5種類)にわたって録音している。
ウィーン・フィルとも深い関係を保ち、定期演奏会の常連であるほか、国内外の演奏旅行や音楽祭でも共演を重ねている。ニューイヤー・コンサートには2009年以来2度目の登場となる。