ライブレポート:|11.1311.1511.17 来日秘話【東京編】

■ 来日秘話【東京編】 ■
ジャミロクワイ担当海外渉外 CHIKA記
11月16日(火)

名古屋から東京に向かう新幹線の中では、自分の席にはほとんど座らず、他のメンバーやクルーの席をいったり来たりしていたジェイ。他のアーティストの物マネをして大声で歌ったり、ヘアブラシを取り出して自分の髪の毛をいじくり回し、周りの人々に見せて歩いたり、とエンターテイナーとしての本領を発揮(?)していました。トビーは、自分のラップトップ・コンピュータで音楽ソフトやゲームソフトをいじって遊んでいました。みんな車窓から見える富士山を楽しみにしていたのですが、あいにく富士山には雲がかかっていて麓の部分しか見えず、一同ガックリ。それでも、みんな新幹線の旅を楽しんだようではありました。

もうすぐ東京駅に到着、という時、ジェイは車内で折りたたみ自転車を組み立てはじめました。「なんで今・・・」と思っていたら、東京駅のホーム階段を下りた直後、いきなり駅構内の通路を自転車でシャーッと走っていってしまうではないですか。慌てて走って追いかけると、今度はUターンしてこっちに向かって来る!その後、もう一度Uターンしたジェイは、自分でチケットを持っていないのに、自転車に乗ったまま自動改札に突入して、当然ながら引っかかり、駅員さんに注意されていました・・・。

ジェイ、トビー、デリックの3人は、インタビュー収録のため、東京駅からラジオ局J-WAVEに直行。15分くらいのインタビューのはずが、ジェイのおしゃべりが止まらなーい!ため、結局40分ほどの収録になりました。ジェイは、しゃべり出すと止まらなくなってしまうのです。熱い男なのです。

インタビューの最中、セキュリティーのマークから「ジェイはお腹が空いているので、ケンタッキー・フライドチキンを買ってきてくれ!」と指令が。EPICのスタッフがタクシーを走らせケンタッキーまでチキンを買いに行きました。来日中のジェイの食事は、ホテルでルームサービスをとる時以外は、ほとんどギョーザ&チャーハンかケンタッキーだったそうです。庶民的すぎ!

J-WAVEを後にしたジャミロクワイの一行は、アディダスへ。パーカやらスウェットシャツやら、たくさんゲットして大興奮でした。


11月17日(水)

この日は、午後からアジア向けのテレビインタビューをジェイとデリックで受けました。ジャミロクワイは、アジア各国でもプラチナ・ディスクを獲得していて大人気なのですが、今まで一度もツアーで回ったことがないそうで、香港から来ていたテレビ局のディレクターは「早く、アジアにも来て下さいね!」と懇願していました。

インタビューでは、ジェイが完全にジョーク・モードにはまってしまっていて、自分で言ったことに自分で笑ってしまい、その笑いが止まらなくなるパターンの繰り返し。これを見かねたUKのスタッフが「そんなにふざけていたら、ライブのサウンドチェックに遅れるわよ。もっと、パキパキやりなさい」と注意したほどです。例えば、こんな調子だったのです。

Q: ある雑誌で「世界で最もセクシーな有名人」の第44位に選ばれたことについてどう思いますか?
A: 俺のことを分かってないよね。本当は43番目にセクシーなのにさ。プププ。
Q: 今年の大晦日はどう過ごすおつもりですか?
A: 家でパーティーをする予定だよ。だから、2000年の元旦にはボロボロになって床に寝ているはずさ。ひどい姿だろうから、その日は写真を撮りに来ないでね!多分、世界で142万番目にセクシーな男にランクダウンしているから。ハハハッ。

この後、日本のテレビ・ラジオ用のIDを数本撮って、取材は終了。この間、トビーは、コンピュータ用品やキーボード周りの器材を買いに行き、ウォリスはニックや他のバンドメンバーと一緒に、渋谷・原宿にショッピングに行きました。渋谷では、レコード店巡りをし、原宿ではリーバイス・ショップに行ったそうです。ウォリスと、ライブでの「モーモタロサン」ソングで一躍人気者になった(?)パーカッションのショラは、なんとJRと地下鉄を乗り継いでホテルまで帰ってきたそうです。しかも、駅員さんが教えてくれた乗り継ぎ方法よりも短距離の方法に気づき、「こっちのほうが早いですよ」と逆に指摘して帰ってきた、と自慢していました。

ジャミロクワイにとってはデビュー以来最も大きな会場でのコンサートとなった東京ドームで元気いっぱいのパフォーマンスを見せてくれた後は、かなり疲れたようで、ジェイは、この日は早く寝てしまったそうです。(と言っても、彼は、夜出歩くことはほとんどないみたいです。朝は早く起きて、毎日毎日買い物に繰り出していたそうですけど。)


11月18日(木)

ジェイは午前中、渋谷にお買い物に行き、CD40枚他を購入。

サウンドチェックの為に会場入りした後、トビーは『キーボード・マガジン』の、ニックは『ベース・マガジン』の取材を受けました。ファンの方は、チェックしてみてください。

ライブの後は、バックステージでJ-WAVEやVIBEの当選者と交流した後、ホテルで『ヤング・サンデー』読者30名とご対面。この模様は『ヤング・サンデー』誌に掲載される予定です。

最後は、ラジオ各局のリスナーを招待して行われたレコード会社主催のプラチナ・ディスク授与パーティー。ホテル内に設けたパーティー会場にはメディシンマンの着ぐるみやコンピュータ犬AIBOもサポートに駆けつけました。壇上に上がったジェイ・トビー・デリック・ウォリスの4人は、特製プラチナ・ディスクを贈られて大喜び。このディスク、ジュラルミン・スーツケース型になっていて、それを開けて電源を入れると、カラフルな光線とミラーボールがピカピカ光る、というとても凝ったものなのです。メンバーを代表してジェイは次のように挨拶してくれました。

「今までいろんなプラチナ・ディスクをもらったけど、こんなスゴイのは初めてだよ。僕たちは最初は600人の前で演奏してたけれど、日本では45,000人を前にしてプレイできるようになって、本当に嬉しいです。日本で洋楽アーティストとしてNo.1の地位に着くことができたのも、今までサポートしてくれたファンのみんなとスタッフのみんなのお陰です。本当に感謝しています。どうもありがとう!」

できるだけ早く日本に戻って来たい、とも語っていたジェイ。今からその日が待ちきれませんっ!!



■ 11.17 東京:東京ドーム1日目 ■

集客40,000人。
白いシャツに白いパンツ、お馴染み白い羽根の帽子をかぶって登場したジェイ。
白尽くめで暗いステージでも目立っていました。

今日も最初から会場全体が揺れるほど盛り上がりました。
「Vertual Insanity」は会場中の大合唱となりました。
ジェイも「この曲は何週間も日本でNO.1になった曲。日本のみんなに感謝している」とコメント。
ジェイのダンスも絶好調、このダンスをしながらあれほど歌えるアーティストは他にはいません。

最後にはこの世のものとは思えないもの見えたのは私だけでしょうか。
演奏曲は大阪、名古屋と変わりませんでしたが、今日のジェイも満足そうでした。


■ 11.15 名古屋:愛知県体育館 ■

集客は8,000人。
初めから終わりまでお客さんはノリノリ。っていうかジェイ・ケイのノセ方がうまいのかもしれない。大阪、東京はドームということもあり、お客さんとの距離があるのですが、名古屋だけは体育館ということもあり、半分はスタンディングでした。
終演後、ジェイは「今までの人生の中でベストのショーだったよ!」と大変興奮してコメントしています。なんと、長年付き添っているセキュリティーまでが大絶賛でした。

ジェイは名古屋で折りたたみ式自転車1台とキックボード2台を購入。
楽屋でもずっと楽しそうに乗り回していました。
キックボードに乗りながら配線などもポンと軽く浮いて飛び越える様子はステージでのダンスを彷彿とさせました。


■ 11.13 大阪:大阪ドーム ■
SME・大阪特派員 ハラケン 記

集客は約3万人。
年齢層は広く、58歳のオレのおかんも来てました。
カップル多し。

ジャミロクワイのメンバー登場前にDJタイムあり。
誰かは忘れました。

メンバーが登場すると会場は総立ち。
ジェイは白地に紫ラインの入ったジャケット(腕にフェラーリのメディシンマン)で、ウッドストックでもかぶってた、羽がいっぱい生えた白い帽子。

ジェイはノリノリでダンスは絶好調。
あちらこちらで黄色い歓声。
「かっこいい」はもちろん女性の「かわいい」が本当に多い。
見てると踊りだしたくなるライブとはまさにこのこと。
みんな踊ってました。

前半の山場はやはり「virtual〜」
特に大阪は802でHOT10014週連続1位という記録もあり、みんな大熱狂。

後半はやはり「Canned Heat」
LIVE中一番の盛り上がり。

アンコールは「DEEPER UNDERGROUND」
ジェイはステージではなく、ステージ脇のアリーナと同じフロアから登場。
そのまま観客の前を歩き、前の方のお客、大熱狂、さわりまくり。
そしてステージへ登り、演奏。

ジェイはMCでもやたら日本は素晴らしいみたいなことを言っており、「オオサカ」「ドウモアリガトウ」は連発してました。
「日本はイギリスよりも売れてる」ってことも言ってた。

とにかく本当に楽しめるLIVEだった。
帰るお客さんは「かわいかった」「楽しかった」と口々に言っており、スタッフとしてはうれしい限り。

ライブ翌日、日本橋の電機街へ繰り出し、いろいろと買った模様。
モデルガンの店ではけっこうな時間を費やす。
出発の車のところにアフロのづらで登場、顔はまじ。向こうから堅い握手。
白いビニール袋を持っており、ファッションショーSTART。
どこで買ったか、南米調のポンチョを2つ、そのうちのひとつを頭からかぶり、づらとの相性をチェック。
その時も顔はまじ。
いるのはジェイ、セキュリティとオレだけ。
そしてバンのドアミラーで何回も自分を見つめ、サングラスをかけ、非常に満足げ。
そこからカメラを取り出し、撮影大会。
セキュリティにカメラを持たせ、ポーズ取り巻くり。
本当に子供のよう。
さんざん撮ったあと、カメラを地面に落とす。
あわてふためくジェイ。
自分で何回かチェックしたあと、セキュリティにカメラを渡し、「ちょっと見てよー」ってな感じで、セキュリティが壊れたところを直すところを横から、不安げにのぞき込むジェイ。
まじでおかんに頼る子供のよう。
オレは顔をそらして大爆笑。

最後にバンから手をふってくれ、バイバイ。

■ Set List ■
High Times
Alright
Space Cowboy
Soul Education
Cosmic Girl
Journey Arnheim Land
King For A Day
Virtual Insanity
Planet Home
Supersonic
Travelling Without Moving
Miss You
Black Capricorn Day
Light Years
Canned Heat
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Deeper Underground