■サウンドトラック解説
  • 海の上で生まれ育ち、一度も船を下りたことがないピアニストの伝説「海の上のピアニスト」。音楽は映画音楽界巨匠モリコーネ(1928-)の書き下ろし。「ニュー・シネマ・パラダイス」「明日を夢見て」の大ヒットを生んだトルナトーレ監督とのコンビでおくる、感動の最新作がついに99年12月日本公開される。これまでに400本をこえる映画音楽をかきつづけてきたモリコーネ。全編をとおして心とらえる音楽が溢れ、生きる喜び、哀しみ、夢、淡い恋…すべてが旋律となって紡ぎ出される。1900年生まれの主人公であるピアニスト‘ナインティーン・ハンドレッド’(ティム・ロス)と、当時絶大なる人気を博していた‘キング・オブ・ジャズ’ジェリー・ロール・モートンとの手に汗にぎる「ピアノ対決」も必見。

  • 伝説のピアニスト‘ナインティーン・ハンドレッド’が生まれ育つ移民船「ヴァージニアン号」は移民たちをのせて何度も大西洋を行き来する。その船上では、ローリング・トゥエンティーズのラグタイム・ミュージック(ジョプリン等)や、ディキシー、それにスラヴ、ケルト、イタリア民謡等ありとあらゆる音楽が流れていた。それらをすべて吸収して‘ナインティーン・ハンドレッド’は即興で鍵盤に思いの丈をつづるのだった。サントラにはモーツァルト風なクラシカルなものから、ジョプリンやモートンのナンバーも収録している。

  • モリコーネ・メロディのファンは世界の至る所にいる。その壮大なスケール感、豊かな表現ゆえにジヤンルをこえて愛されているのだ。懐の深さを例にあげれば、レオーネ監督との「夕陽のガンマン」のテーマは、ヒップホップ/ファンクの歴史を作ったキャメオ、マテリアルといった大物たちに好まれ、サンプリング・ソースとして20年以上の歴史を持っていることもあげられる。

  • エンディング・テーマ曲「ロスト・ボーイズ・コーリング」…ピンク・フロイドのメンバーとして知られるロジャー・ウォーターズがモリコーネの旋律に歌詞を付け歌っている。ギターはあのエドワード・ヴァン・ヘイレン。プロデューサーにはマドンナの「パパ・ドント・プリーチ」以降のブレインとしても知られる凄腕パトリック・レオナルドをむかえている。



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