2003年、アメリカでは“ブルース生誕100年”を記念してCD、コンサート、TV番組、ラジオ、書籍などあらゆるメディアを通じて<心の音楽>を伝える展開がなされました。そのプロジェクトの中でハイライトを飾ったのがマーティン・スコセッシ総指揮による音楽ドキュメンタリー『THE BLUES』です。この話題の映像が、日本では、いよいよ今夏公開。7人の映像作家によるブルース探訪の作品には、音楽の持つエナジーが存分に詰まっており、人間であるがゆえの感動が沸きあがります。

『マーティン・スコセッシのブルース:ある音楽の旅』
特別価格 定価\9,450
完全生産限定盤
レーベルを超えてビッグ・アーティストの名曲が全116曲
CD5枚組、6時間を越える収録時間
解説:トム・ピアッツァ、ラリー・ホフマン
詳細な解説を載せた豪華カラーブックレット(60P)付
歌詞対訳を収録した別冊ブックレット(52P)付
MHCP303-307
グラミー賞にて<最優秀ヒストリカル・アルバム><最優秀ライナーノーツ>の二部門を受賞した今作は、ブルース入門編に最適でかつてないほど包括的にまとめられたコレクションです。5枚のディスクには、様々なアーティスト、スタイル、時代がレーベルの枠を超えて組まれました。’04年夏公開のマーティン・スコセッシ製作総指揮映画『ザ・ブルース』に即した内容になっています。取り上げられているのはブルースの女王“マ”レイニーとベッシー・スミス、ブルース百周年のきっかけとなった初のブルース作曲家W.C.ハンディ、ジャズからはカウント・ベイシーとライオネル・ハンプトン、シカゴ・ブルースの大物マディ・ウォーターズやバディ・ガイ、ロックンロールの王者エルヴィス・プレスリーとチャック・ベリー、ソウルフル・レディのエタ・ジェイムスとジャニス・ジョプリン、ブルースとロックの融合を果たしたオールマン・ブラザーズ・バンドとポール・バターフィールド・ブルース・バンド、ギター・ヒーローのジミ・ヘンドリックスとスティーヴィー・レイ・ヴォーン・・・。ブルースを源としたポピュラー・ミュージックの実りをまとめた、全ての音楽ファン必携のCD全集であります。

『ベスト・オブ・ザ・ブルース/ヴァリアス』
解説:マークAハンフリー●歌詞・対訳付●定価\2,520●MHCP368

 ロックンロールからラップにいたる現代ポピュラー音楽の生みの親とも言うべきブルース・・・アメリカの偉大な音楽遺産の中から厳選された21曲を収録した、これぞエッセンシャルな一枚。「マディ・ウォーターズ/(アイム・ユア)フーチー・クーチー・マン」「レイ・チャールズ/ハード・タイムス」「B.B.キング/スリル・イズ・ゴーン」「ジャニス・ジョプリン/ワン・グッド・マン」「ジミ・ヘンドリックス/レッド・ハウス」「オールマン・ブラザーズ・バンド/ワン・ウェイ・アウト」等を収録。

『THE BLUES』オリジナル・サウンドトラック
全4タイトル●定価\2,520●解説・歌詞・対訳付


『ソウル・オブ・マン』
3人のブルース・シンガーにスポットを当てたヴィム・ヴェンダーズ監督作品のサウンドトラックで、スター競演の豪華盤。「アイム・ソー・グラッド/ベック」「スペシャル・ライダー・ブルース/ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョン」「ルック・ダウン・ザ・ロード/ルー・リード」等を収録。MHCP83

『フィール・ライク・ゴーイング・ホーム』
アフリカからミシシッピ・デルタに至るブルースの道程をなぞったマーティン・スコセッシ監督作品のサウンドトラック。「マディ・ウォーターズ/カントリー・ブルース」「ジョン・リー・フッカー/テュペロ・ブルース」「サリフ・ケイタ/Ana Na Ming」等を収録。MHCP145

『ウォーミング・バイ・ザ・デビルズ・ファイア』
ミシシッピの家族を訪れた12歳の少年の目を通して聖と俗の葛藤を描いたチャールズ・バーネット監督作品のサウンドトラック。「恋は愚かというけれど/ビリー・ホリデイ」「ダスト・マイ・ブルーム/エルモア・ジェイムス」「ビッグ・レッグ・ブルース/ミシシッピ・ジョン・ハート」等を収録。MHCP146

『ピアノ・ブルース』
ブルース音楽で重要な役割を果たす楽器の一つであるピアノにスポットライトをあてた、クリント・イーストウッド監督作品のサウンドトラック。「ホワッド・アイ・セイ(パート1&2)/レイ・チャールズ」「ハウ・ロング・ブルース/カウント・ベイシーと彼のオーケストラ」「ブルー・モンク/セロニアス・モンク」等を収録。MHCP147
『マーティン・スコセッシのブルース〜アーティスト・ベスト』
全6タイトル●NICE PRICE定価\1,785●解説・歌詞・対訳付

ロバート・ジョンソン
今も多くのアーティストに影響を与え続けている伝説のブルースマン、ロバート・ジョンソンの名曲集。「四辻ブルーズ」「むなしい恋」「地獄の猟犬がつきまとう」等のオリジナルに加え、カサンドラ・ウィルソン、ケヴ・モのカバーを収録。MHCP2054

サン・ハウス
荒々しく、強烈で情熱溢れるデルタ・ブルースの第一人者、サン・ハウスの名曲集。「デス・レター」「ジョン・ザ・レヴェレーター」「プリーチン・ブルーズ」等の代表曲に加えパラマウントでの歴史的な録音をも収録した決定盤。MHCP2055

ベッシー・スミス
ビリー・ホリデイがこよなく愛したクラシック・ブルースの女王、ベッシー・スミスの名曲集。「ダウン・ハーテッド・ブルース」「テイント・ノーボディズ・ビジネス」「セント・ルイス・ブルース」他収録。MHCP2056

タジ・マハール
革新的で独自性溢れ、バラエティにも富んだ作品の数々により多くの人から愛され続ける、タジ・マハールの名曲集。「シー・コート・ザ・ケイティ・アンド・レフト・ミー・ア・ミュール・トゥ・ライド」「フィッシン・ブルース」他収録。MHCP2057

スティービー・レイ・ヴォーン
スピード感溢れ、息もつかせぬギター・プレイと乾いたヴォーカルにより数多くの名曲を残した奇才、スティービー・レイ・ヴォーンの名曲集。「テキサス・フラッド」「メアリー・ハッド・ア・リトル・ラム」「プライド・アンド・ジョイ」他収録。MHCP2058

ケヴ・モ
ミシシッピ・デルタ・ブルースから研ぎ澄まされたシティ・ブルースまでを網羅する現代ブルースの第一人者、ケヴ・モの名曲集。「デンジャラス・ムード」「台所に入ってきなよ」「ヘンリー」他収録。MHCP2059


ロバート・ジョンソン『キング・オブ・ザ・デルタ・ブルース・シンガーズ』  
1911年、ロバート・ジョンソンはミシシッピ州ヘイゼルハーストに生まれます。複雑な家庭環境の中、少年の頃よりウィリー・ブラウンやサン・ハウス等多くのブルースマンの演奏を聴いて育ちますが、彼等のテクニックを瞬く間に吸収したと言われています。練習を重ねて自らのものにしていったギタープレイとヴォーカルは多くの人に支持され、やがてデルタ・ブルースの第一人者になります。その驚異的な演奏の上達振りに、「十字路で悪魔と魂を交換して得たテクニックだ。」と言う伝説まで生まれました。南部を中心に演奏活動を続けていましたが、27歳の時、他人の女に手を出したのが原因で毒殺されます。その短い人生で録音された曲の数々は、ブルース・アーティストのみならずロックミュージシャンのバイブルになり、今日も影響を与え続けています。この作品はもともとSPで発売されていた曲を初めてLPにまとめたもので、1966年に発売されました。'98年のCD化の際に、未発表テイクが収録され話題を呼びました。
解説:ピーター・ギュラルニク、フランク・ドリッグス MHCP418
ロバート・ジョンソン『キング・オブ・ザ・デルタ・ブルース・シンガーズVOL.2』  
この作品は‘66年に発売された同名タイトルの第二弾となるもので、‘70年に発売されました。これによりロバート・ジョンソンの作品が殆んど紹介され、ロックへの音楽的な影響が益々多大なものになってゆきます。このLP発売時にはロバート・ジョンソンを特定する写真が未だ見つかっておらず、実際の録音風景を描いたイラストのジャケットは、見るものの想像力を逞しくさせたものでした。
MHCP444
サン・ハウス『ファーザー・オブ・フォーク・ブルース』
サン・ハウスは、1902年ミシシッピ州クラークスデイルの近郊に生まれます。ウィリー・ウィルソンのボトルネック・ギターを聴いてブルースの世界に入った彼は、酒場で演奏中、客から暴行を受け身を守るためにその相手を射殺。服役中は模範囚だった為1年後に出獄します。30年にはチャーリー・パットン、ウィリー・ブラウンとともに初レコーディング。又この頃ロバート・ジョンソンにギターを教えたと言われています。友人ウィリー・ブラウンの死後、行方知れずになっていましたが、60年代の折からのブルース・ブームで<再発見>され、65年にレコーディングを行いました。その収録曲をまとめたものが本作で、スティール・チューブをスライドさせながら弦をアタックする荒々しいギター奏法とドラマティックな歌唱法が彼を特徴付けています。そうしたスタイルによりデルタ・ブルースの第一人者として今なお愛され続けています。解説:ディック・ウォーターマン MHCP419
リロイ・カー『ブルース・ビフォア・サンライズ』 
89年発表。ピアノ・ブルースの第一人者リロイ・カーの'32年から'34年に至る録音の中より名演を集めた作品で、ブルースを語る上で欠かせない古典的な名盤。素朴でけだるいフィーリングが心地よい”リロイ・カー”節が、全編を通して楽しめます。彼のピアノとヴォーカルに絶妙の絡みを見せるのはスクラッパー・ブラックウェルのギターで、歌に奥行きや躍動感を与えています。今作の殆んどがニューヨークで録音されており、カントリー・ブルースの要素を残しながらも洗練されたスタイルが特徴となっています。尚、3曲ではジョッシュ・ホワイトがギターを演奏しています。MHCP420
ブッカ・ホワイト『パーチマン・ファーム』
ブッカ・ホワイトの人生は波乱万丈でした。20年代末の頃、ミシシッピー・デルタ一帯の酒場やダンスホールで演奏していた彼は、チャーリー・パットンの演奏を聞き、多くを学びます。又、悪名高き農場つき刑務所『パーチマン・ファーム』に殺人のかどで服役しましたが、それ以前に、プロ野球の選手やボクサーだった事もあったと言われています。音楽的な力強さにもかかわらず、その音楽には脆さも内在していました。それは様々な結果を引き起こした激しい情熱的な人生と釣り合いをとろうとする弱さだったのかもしれません。ブッカの従兄弟B・B・キングは、ブルースに対する情熱に火をつけてくれたのは彼だったと述べています。今作に収録された「シェイク・エム・オン・ダウン」は最初のヒット曲であり代表曲でした。ブッカの魅力は、度肝を抜くビブラートとナショナル・スティール・ギターの響き渡るサウンドにあり、ここには40年代前後の作品が中心に収められています。解説:サイモンAネピア MHCP421
ウィリー・ディクソン『アイ・アム・ザ・ブルース』 
69年発表。シカゴ・ブルース黄金時代を支えた第一人者による、その活動の集大成アルバム。ディクソンはここに収められた、マディ・ウォーターズの代表曲である「フーチー・クーチー・マン」、ローリング・ストーンズのライヴ等でお馴染みの「リトル・レッド・ルースター」、クリームの名演が有名な「スプーンフル」等、ブルースやロックの定番曲の作者として広く知られています。一方で彼は、ベーシストでありシンガーであり、深く迫力のあるヴォーカルとシンプルながら情感あるベース・プレイをここで聞かせており、その実力を余す所無く発揮しました。この作品は、そのようなディクソンのタレント性が楽しめる出来上がりとなっています。解説:ピート・ウェルディング MHCP422
 ロバート・ジョンソン 
1911年、ロバート・ジョンソンはミシシッピ州ヘイゼルハーストに生まれます。複雑な家庭環境の中、少年時代にはウィリー・ブラウンやサン・ハウス等多くのブルースマンの演奏を聴いてはそのテクニックを瞬く間に吸収して行きました。そうして自らのものにしていったギター・テクニックとヴォーカルは多くの人に支持され、やがてデルタ・ブルースの第一人者になっていきます。彼の神がかり的な演奏技術はクロスロードで悪魔に魂を売ることで手に入れたと言う伝説も生まれます。南部を中心に演奏活動を続けていましたが、27歳の時、他人の女に手を出したのが原因で毒殺されます。その短い人生で録音した全29曲(41テイク)は、その後のブルース・アーティストのみならずエリック・クラプトンやキース・リチャーズなどに大きな影響を与える一方で、彼等によって一躍知られる事になりました。

『コンプリート・レコーディングス』
解説:スティーヴン・ラヴィア、永井隆、朝田武蔵
コメント:エリック・クラプトン、キース・リチャーズ
歌詞・対訳付
NICE PRICE定価\2,625
MHCP233-4(2枚組)


 「彼ほど深く魂に訴えるアーティストを他に知らない・・・」−エリック・クラプトン。
「ブルースがどんなにいいものか知りたいんだろ。だったらこれだよ。」−キース・リチャーズ。今も多くのアーティストに影響を与え続けている伝説のブルースマン、ロバート・ジョンソンの曲を全て収録した決定盤です。「心やさしい女のブルース」「スウィート・ホーム・シカゴ」「カモン・イン・マイ・キッチン」「テラプレイン・ブルース」「クロスロード・ブルース」「プリーチン・ブルース」「地獄の猟犬がつきまとう」「ミー・アンド・ザ・デビル・ブルース」「むなしい恋」等を収録。

『ディス・イズ Mr.ジョンソン』
解説:ローレンス・コーン●歌詞・対訳付●NICE PRICE定価\1,785●MHCP311

 この作品はエリック・クラプトンが新作『ミー・アンド Mr.ジョンソン』で取上げた全14曲のオリジナルをまとめた日本独自企画盤です。「スペードのクイーン」「ゼイアー・レッド・ホット」「トラベリング・リバーサイド・ブルース 」「ラスト・フェア・ディール・ゴーン・ダウン 」「ストップ・ブレイキン・ダウン・ブルース 」「むなしい恋」等を収録。

『ロバート・ジョンソンへの旅〜その音楽と人生』 (DVD VIDEO)
解説:鈴木啓志、仲井戸麗市●定価\3,990●収録時間:約72分●MHBP19

 すべてのミュージシャンに多大な影響を与え、ブルースのエッセンスでもあるロバート・ジョンソンの足跡を追った音楽ドキュメンタリー。エリック・クラプトン、キース・リチャーズのインタビューやジョニー・シャインズ、サン・ハウスらの演奏を収録。1992年作品。
 マディ・ウォーターズ 
マディ・ウォーターズは、1915年、ミシシッピ州で生まれます。デルタ・ブルースの洗礼を受けながら育ち、’43年シカゴへ。マイナーレーベルで何枚かシングルを発売、パッとしませんでしたが、チェス・レーベルと契約。48年発売の「アイ・キャント・ビー・サティスファイド」は大ヒットとなります。50年代に入ってリトル・ウォルター、ジミー・ロジャースらを従え、「アイム・レディ」「ハニー・ビー」「フーチー・クーチー・マン」などのヒット生み、黄金時代を築きます。60年代は不遇の日々が続きますが、ローリング・ストーンズやエリック・クラプトンがマディの影響を語り始めるようになってから、再び注目を浴び、活動範囲が広くなっていきます。70年代に入り、マディはチェスを離れ、ジョニー・ウィンターのブルー・スカイ・レーベルに移籍、力溢れる作品の数々を制作します。充実した移籍後の2作は、グラミー賞を受賞しました。その後も精力的に活動しますが、‘83年マディは就寝中に亡くなります。享年68歳でした。
マディのトレードマークは、ダイナミックで男らしく歌うヴォーカル・スタイルと肉厚なスライド・ギターにあり、シカゴ・ブルースを代表する1人になりましたが、彼はそれにとどまらずロックの世界に大きな影響を及ぼしました。今もその功績は衰えることがありません。
を除く3タイトル
定価\1,785●デジタル・リマスター●ボーナス・トラック付●解説:ボブ・マーゴリン●歌詞・対訳付
『ハード・ア ゲイン』
ジョニー・ウィンター・プロデュース、マディへの敬意溢れる’77年の傑作アルバム。ブルー・スカイ・レーベル移籍第一弾。「マニッシュ・ボーイ」「ジェラス・ハーテッド・マン」「アイ・キャント・ビー・サティスファイド」他収録。MHCP350
『アイム・レディ』
シカゴ・ブルースの仲間達をゲストに迎えながらも、ロック色を強めた入魂の力作。ジョニー・ウィンター・プロデュース。「アイム・レディ」「フー・ドゥ・ユー・トラスト」「フーチー・クーチー・マン」他収録。MHCP351
『マディ“ミシシッピ”ウォーターズ・ライヴ』
(レガシー・エディション)
‘78年のライヴを収録したグラミー受賞作に、未発表だった同時期のライヴを一枚加えた生産限定の特別盤。「ベイビー・プリーズ・ドント・ゴー」「ストーミー・マンデイ・ブルース」「ガット・マイ・モジョ・ワーキン」他収録。

MHCP114-5(2枚組)●定価\4,410●デジタル・リマスター●解説:ロバート・ゴードン、ボブ・マーゴリン●歌詞・対訳付
『キング・ビー』
ウィンターがプロデュースした最後のアルバムであり、マディ最後のスタジオ録音となったブルー・スカイからの4枚目。「アイム・ア・キング・ビー」「トゥ・ヤング・トゥ・ノウ」「フォーエヴァー・ロンリー」他収録。MHCP352
* 価格・品番は’04年7月現在のものです。