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漂泊の詩人“レナード・コーエン”の1968年発表のセカンド・アルバム。当時34歳のコーエンはギリシャのヒドラ島、ヨーロッパ各地、アメリカと漂泊をしながら歌や、詩を紡いできました。本作品は前作品以上にその放浪からの漂泊感とロマンチシズムを孕み、詩とメロディーに深遠な響きを与え、ダブル・ミーニングを暗示させ、彼の歌い方はまるで女性を優しく愛撫するような歌い方になっています。この当時からコーエンはコーエン以外の何者でもなく、本質的には何も変わっていません。収録曲の『電線の鳥』はティム・ハーディンに取り上げられ、1990年にはネヴィル・ブラザーズにも歌われています。 1. 電線の鳥 2. イサクの物語 3. 孤独な英雄たち 4. パルチザン 5. ナンシー 6. 昔の革命 7. 肉屋 8. わたしの正体 9. 真夜中の貴婦人 10. 今夜はうまくいくだろう 11. ライク・ア・バード(電線の鳥) 12. ナッシング・トゥ・ワン(わたしの正体) |
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漂泊の詩人“レナード・コーエン”の1971年発表のサード・アルバム。本格的にミュージシャンとしてのライヴ活動も始めるようになった彼は”ジ・アーミー”というサポート・バンドを組織して1970年のヨーロッパ・ツアーに出かけます。コーエンを含めて7人編成のバンドはワイト島のロック・フェスティヴァルに出演するなど精力的に行動していました。そういった中で制作された本作品は、コーエン・サウンドの特徴であるギターのアルペジオが印象的に響き、バンドの女性コーラスが効果的に使われ、彼の歌う「愛と憎しみ」を鮮やかに描き出しています。この言葉は表裏一体であり、愛がなければ憎しみは生まれないというコーエンの人生を通しての感情の起伏がアルバムに横溢しています。 1. 雪崩 2. 去年の男 3. ドレス・リハーサル・ラグ 4. 鉱山のダイアモンド 5. 愛がおまえの名を呼ぶ 6. フェイマス・ブルー・レインコート 7. さあ別の歌を歌おう、みんな 8. ジャンヌ・ダルク 9. ドレス・リハーサル・ラグ |