ジョニー・キャッシュ名作選 ロックンロールの反逆性、フォークの語り口、カントリーの悲哀を体現したスター
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ジョニー・キャッシュのマスター保管庫<House of Cash>から発見された新たなる歌の数々。
'06年発表。今作は、ジョニー・キャッシュの未発表作品集で、マスター保管庫ハウス・オブ・キャッシュから発見された49曲です。ティン・パン・アレイ時代のヒット曲、トラディショナル・フォーク・ソング、ゴスペルなど広範多岐にわたる歌が収められており、中にはカーター・ファミリー、ジョニー・ホートン、ロドニー・クロウウェル、ジョン・プラインの楽曲をカヴァーする等、JCのアナザーサイドを見せてくれるアルバムです。曲はすべて70年代に録音されたもので、彼のキャリアのなかでは低迷期にあたる時期にプライヴェートに録音されました。これらは彼が本当に歌いたかった曲らしく、楽しくリラックスして歌う姿が彷彿とする2枚組です。

1.フォルサム・プリズン・ブルース 2.バステッド* 3.地下牢のように暗く 4.アイ・スティル・ミス・サムワン 5.コカイン・ブルース 6.あと25分 7.オレンジ・ブロッサム・スペシャル 8.黒く長いベール 9.母の写真を 10.壁 11.ノラ犬 12.真実の心 13.ジョー・ビーン* 14.ジャクソン (withジューン・カーター) 15.バラに託した恋 (withジューン・カーター) 16.アイ・ガット・ストライプス 17.ジョン・ヘンリーのハンマーの伝説* 18.思い出のグリーン・グラス 19.グレイストーン・チャペル
*未発表ボーナス・トラック

Disc1
1.レター・エッジド・イン・ブラック2.母はいつも家で帰りを待っている3.ジ・エンジニアーズ・ダイング・チャイルド4.私の母はレディだった5.ザ・ワインディング・ストリーム
6.ファー・アウェイ・プレイセズ7.ゴールウェイ・ベイ8.ウェン・アイ・ストップ・ドリーミング9.ドリンク・トゥ・ミー・オンリー・ウィズ・ザイン・アイズ10.キャスリーン、故郷へ連れ戻してあげる11.ミズーリ・ワルツ12.ルイジアナ・マン13.パラダイス14.信じられない、君が別れたかったなんて15.ジム、ぼくは今日ネクタイをした16.サギノー、ミシガン17.アラスカの春18.サスカトゥーンの少女19.サム・マギーの火葬20.タイガー・ホワイトヘッド21.イッツ・オール・オーヴァー22.ア・ファースト・ソング23.ヴァージー24.アイ・ウォンテッド・ソウ25.イット・テイクス・ワン・トゥ・ノウ・ミー
Disc2
1.シール・イット・イン・マイ・ハート・アンド・マインド2.ワイルドウッド・イン・ザ・パインズ3.誰が戸口に立っているのだろう4.ハヴ・ザイン・オウン・ウェイ・ロード5.マグダラの灯6.イエスに愛した女がいたとすれば7.谷間のユリ8.ハヴ・ア・ドリンク・オブ・ウォーター9.ザ・ウェイ・ウォーン・トラヴェラー10.東方を見よ11.マタイ伝24章12.ザ・ハウス・イズ・フォーリング・ダウン13.近いうち、すわってパウロと話すだろう14.ホワット・オン・アース15.我が子供たちは真理を歩む16.ノー・アースリー・グッド17.サンクティファイド18.主よ、主よ、主よ19.人間とは20.丘の向こう21.一日に半マイル22.ファーザー・アロング23.天国に続く人生の線路24.イン・ザ・スウィート・バイ・アンド・バイ
アット・フォルサム・プリズン
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実現に6年も要した、‘68年の歴史的ライヴをオリジナルな形で初めて再現した傑作。
'68年作品。歴史的なライヴをオリジナルな形で1999年にデジタル・リマスター化して初めて再現。その際に1968年に『監獄の唄』というタイトルで発売されていたものに、未発表の3曲が追加されました。このライヴは1968年1月13日カリフォルニア州サクラメントから北東18マイルにあるフォルサムの町にある州立フォルサム刑務所で録音されています。遡って1962年に、初めてここでライヴを行ったジョニー・キャッシュは歌と演奏により囚人たちと一体になります。贖罪のため囚われの身になった人達に向け、励ましをこめて歌うという行いはジョニー・キャッシュにも多大な感動を与えました。そこで彼はここでのライヴ録音を思いつくのですが、実現するのに6年もかかります。そうした企画に対して理解をしめすプロデューサーがいなかったからです。更正する日までもくもくと務めを果たす囚人達に素直に受け入れられ、そうした音楽を演奏する歌い手としての誇りや喜びが伝わる、ドキュメンタリー的側面を持った感動の名盤です。話題の映画『ウォーク・ザ・ライン〜君につづく道』でも、ここでの模様が描かれ大きな見所となっています。

1.フォルサム・プリズン・ブルース 2.バステッド* 3.地下牢のように暗く 4.アイ・スティル・ミス・サムワン 5.コカイン・ブルース 6.あと25分 7.オレンジ・ブロッサム・スペシャル 8.黒く長いベール 9.母の写真を 10.壁 11.ノラ犬 12.真実の心 13.ジョー・ビーン* 14.ジャクソン (withジューン・カーター) 15.バラに託した恋 (withジューン・カーター) 16.アイ・ガット・ストライプス 17.ジョン・ヘンリーのハンマーの伝説* 18.思い出のグリーン・グラス 19.グレイストーン・チャペル
*未発表ボーナス・トラック
『アット・サン・クエンティン(ザ・コンプリート1969年コンサート)』
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カリフォルニア最大の刑務所内カフェテリアで録音された話題作で、全米1位を獲得。
'69年作品。サン・クエンティン刑務所で行われた1969年2月24日コンサートの全貌を収めたもので、2000年にデジタル・リマスター化された際新たに未発表曲が9曲追加されました。当時のタイトルは『サン・クエンティンのジョニー・キャッシュ』。サン・クエンティンは5000人を収容するカリフォルニア最大の刑務所で、そのカフェテリアで行われたライヴをレコーディングしたものです。当日の参加ミュージシャンはジョニー・キャッシュにジューン・カーターの他、カール・パーキンス、カーター・ファミリー、スタトラー・ブラザーズ、テネシー・スリーの面々で全員がレコーディングに参加しています。シングル・カットされた「スーという名の少年」は大ヒットとなり全米2位まで上昇。ジョニー・キャッシュ最大のヒット曲となり、アルバムも4週連続全米1位を獲得し、ダブル・プラチナに輝いています。又、今作発表時はボブ・ディランとのセッションにより生まれた「北国の少女」(『ナッシュヴィル・スカイライン』収録)の話題で脚光を浴びていた時期でもありました。

1.ビッグ・リヴァー* 2.アイ・スティル・ミス・サムワン* 3.97年型の大破 4.アイ・ウォーク・ザ・ライン 5.ダーリン・コンパニオン 6.どこに流れて行くかわからない* 7.スタークヴィル市監獄
8.サン・クエンティン 9.サン・クエンティン 10.おたずね者 11.スーという名の少年 12.谷間の平和 13.フォルサム・プリズン・ブルース* 14.リング・オブ・ファイアー* 15.彼は水をワインに変えた* 16.ダディ・サング・ベース* 17.オールド・アカウント* 18.クロージング・メドレー:フォルサム・プリズン・ブルース〜アイ・ウォーク・ザ・ライン〜リング・オブ・ファイアー〜反抗〜ジョニー・ユマ*
*未発表ボーナス・トラック
ライド・ジス・トレイン
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汽車に乗って全米を廻り、行く先々に伝わる話を歌と語りで綴るコンセプト・アルバム。
'60年作品。ジョニー・キャッシュのコンセプト・アルバムとして評価の高い作品ですが、今回発売するものは2002年に生誕70年を記念してデジタル・リマスター化され、ボーナス・トラック4曲が加わり再リリースされたものになります。基本的な構成は、ジョニー・キャッシュが汽車に乗ってアメリカ各地を廻り、行く先々に伝わる物語を歌と語りで綴る仕組みとなっています。テーマはアメリカの大地と人にあり、彼のあくなき祖国追及の出発点ともいえる作品となりました。自作に加え、マール・トラヴィスやテックス・リッターといった人達が本作の為に書き下ろしており、作品に幅をもたらしています。一つの枠には収まらないジョニー・キャッシュのフォーク・シンガーとしての側面を打ちだした最初のアルバムであり、歌と語りで綴るアメリカ民謡民話紀行とも言える名作です。プロデューサーは50年代から60年代にかけてカントリーを中心に数多くのヒットと名作を手掛けたドン・ロー。

1.ローディング・コール 2.スロー・ライダー 3.ランバージャック 4.ポンチャートレインのドレイン 5.メンフィスに向かう 6.パパがドブロを弾く時 7.ボス・ジャック 8.年老いたドック・ブラウン 9.ザ・フェイブル・オブ・ウィリー・ブラウン* 10.二回目のハネムーン+ 11.ハープウィーヴァーのバラッド* 12.笑顔のビル・マッコール+
*未発表ボーナス・トラック +ボーナス・トラック
ビター・ティアーズ−アメリカ・インディアンのバラッド
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アメリカ・インディアンにまつわる事柄を自作も含め数々の歌で描いた悲哀漂う名作。
'64年作品。フォーク・リヴァイヴァルで沸くニューヨークを訪れたジョニー・キャッシュはネイティヴ・アメリカンをテーマにしたプロテスト・ソングを歌うピーター・ラファージと出会います。自らのルーツを強く意識しながら活動を続けていたラファージのストレートな歌声は、ジョニー・キャッシュの心を強く捉えます。自らも幾分かのネイティヴ・アメリカンの血が流れているジョニー・キャッシュにとって、ラファージの曲を取上げた本作の制作は必然だったわけです。しかしながら人種問題で揺れるアメリカでは正面からアメリカ・インディアンにまつわる事柄を歌う事をはばかる空気があり、アルバム制作にあたっても業界との戦いがあったと伝えられています。今作を代表するヒット・シングル「アイラ・ヘイズのバラッド」は、その内容ゆえ保守的なカントリーのDJ達はオンエアを避けるという事態にまで至りました。保守的なファン層が背を向けたアルバムでしたが、ジョニー・キャッシュのラジカルな姿勢に新しいファン層が賛同し、セールスの上でも成功。決意に満ちた新たな一歩を踏み出した傑作であります。

1.草が生える限り 2.アパッチの涙 3.カスター将軍 4.語る葉 5.アイラ・ヘイズのバラッド 6.太鼓の響き 7.白人の少女 8.消え行く種族
西部の伝説を歌う
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自らの足で幌馬車隊のあとをなぞり、リアルな西部の時代を追体験して生まれた大作。
'65年作品。LPでは2枚組で発売されていましたが、2002年にデジタル・リマスター化され、ボーナス・トラック付で再発売されたものです。永らく活動を共にしてきているプロデューサーのドン・ローが持ってきた二冊の本。そこから生まれた疑念・・・真の西部とは? そしてまとまったのが、このコンセプト・アルバムになります。ジョニー・キャッシュはジープと自らの足で幌馬車隊のあとを追い真なる西部の時代を1965年時点で追体験します。西部の空気を存分に吸い込み、途絶えそうな物語に耳を傾けながら西部というものを見たのです。自作に加えカール・パーキンス、ジャック・エリオット、ピーター・ラファージ、トラディショナル等全22曲。彼が歌い綴る時代の人はもうこの世になくともその実生活が思い浮かぶ大作に仕上がっています。『血と汗と涙』で南部黒人を、『ビター・ティアーズ』ではアメリカ・インディアンの悲哀を、今作では西部伝説を取上げ、これらは祖国アメリカをテーマに取り組んだ3部作と呼ばれています。

1.ヒアワサの見た幻 2.ケインタックへの道 3.ささやく流砂(その1) 4.ブーツ・ヒルのバラード 5.オールド・ペイント 6.ハーディンは逃げない 7.ガーフィールド大統領 8.ラレドの通り 9.ジョニー・レブ 10.家からの手紙 11.俺を寂しい草原に埋めないでくれ 12.地獄のように卑しく 13.サム・ホール 14.あと25分 15.ブリザード 16.パイクから来た可愛いベッツィ 17.ライラックは緑に萌え 18.スタンピード 19.ささやく流砂 (その2) 20.回顧 21.ロデオ・ハンド* 22.スタンピート (別テイク・インストルメンタル)*
*未発表ボーナス・トラック
デュエット
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愛によって数多くの困難を乗り越え、支え続けあった二人が描く名デュエットの数々。
'06年作品。ジョージ・ジョーンズ&タミー・ウィネット、ケニー・ロジャース&ドリー・パートンなど、カントリー界には有名なデュエット・チームがあります。そのような中でよく知られていますが、音楽的にもパートナーシップとしてもこの二人ほど強烈無比なコンビは見当たりません。ジョニーとジューンは、1950年代の半ばに知り合い、色々なパッケージ・ツアーで共演しながら恋におちます。お互いに家庭があったこともあり、紆余曲折しながらも二人の絆は強固になってゆきます。ジョニーが、ドラッグに溺れ自己を見失うほど、病んで悩んでいるときも彼女は支え続けました。本作は、そんな二人のデュエット・ナンバーをまとめたもので、映画『ウォーク・ザ・ライン』のシーンに使われた曲を中心に組まれました。愛によって数多くの困難を乗り越える姿を描いた映画の中で物語の展開と共に印象的に使われた名デュエットの数々です。

1.悲しきベイブ 2.ジャクソン 3.ロング・レッグド・ギター・ピッキン・マン 4.オー・ホワット・ア・グッド・シング・ウィー・ハッド 5.ダーリン・コンパニオン 6.イフ・アイ・ワー・ア・カーペンター 7.ビコーズ・アイ・ラヴ・ユー 8.ザ・ラヴィング・ギフト 9.ひとりぼっちの夜 10.ザ・パイン・トゥリー 11.心配しなくても 12.オールド・タイム・フィーリング 13.ワン・ウェイ・リヴァー 14.ブランド・ニュー・ダンス 15.ファー・サイド・バンクス・オブ・ジョーダン 16.イット・テイクス・ワン・トゥ・ノウ・ミー
エッセンシャル・ジョニー・キャッシュ
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ロックンロールの反逆性、フォークの語り口、カントリーの悲哀を体現した米音楽界のスター、ジョニー・キャッシュの決定盤。
ジョニー・キャッシュは第二次大戦後のカントリー・ミュージック界でもっとも威厳と影響力を持った人物の一人です。深く響くバリトンと簡潔でパーカッシヴなギターに彼ならではの大きな特徴がありました。それは典型的なナッシュヴィル・サウンドではなく、ホンキー・トンクやロックンロールとも呼べず、ロックンロールの反逆性、フォークの自叙伝的要素、カントリーの悲哀の狭間で独自の世界を作り上げていったのです。70歳の誕生日を記念して企画されたこの2枚組CDには、ロックンロールの誕生間もない55年から93年にいたるキャリアの中で生まれた代表曲を年代順に収めています。特に彼の絶頂期と言える55年から70年にいたる時期の録音が主力ですが、それにとどまらず70年代以降に録音された重要曲も楽しめる内容になっています。尚、彼はロックの殿堂とカントリー音楽の殿堂、ソングライターの殿堂入りを果たしており、グラミー賞では10回の受賞歴を誇っています。晩年は入退院を繰り返し、'03年9月、糖尿病による合併症で亡くなりました。享年71歳。
< DISC 0NE>
1.ヘイ・ポーター 2.クライ・クライ・クライ 3.アイ・ウォーク・ザ・ライン 4.ゲット・リズム 5.ゼア・ユー・ゴー 6.バラッド・オブ・ティーンエイジ・クイーン 7.ビッグ・リヴァー 8.ゲス・シングス・ハプン・ザット・ウェイ 9.オール・オーヴァー・アゲイン 10.銃を町に持ちこむな 11.ファイブ・フィート・ハイ・アンド・ライジング 12.ザ・レベル−ジョニー・ユマ 13.テネシー・フラット・トップ・ボックス 14.アイ・スティル・ミス・サムワン 15.リング・オブ・ファイア 16.アイラ・へイズのバラッド 17.オレンジ・ブロッサム・スペシャル 18.ホェア・ユー・ゼア
< DISC TWO>
1.悲しきベイブ 2.フォーク・グループに捧げる歌 3.ジャクソン 4.フォルサム・プリズン・ブルース 5.パパが歌えば 6.北国の少女 7.スーという名の少年 8.イフ・アイ・ワー・カーペンター 9.うつろな日曜日 10.生きる者 11.黒い服の男 12.傷だらけのアメリカ 13.ワン・ピース・アット・ア・タイム 14.(ゴースト)ライダーズ・イン・ザ・スカイ 15.ソング・オブ・ザ・パトリオット 16.ハイウェイマン 17.ザ・ナイト・ハンク・ウィリアムス・ケイム・トゥ・タウン 18.ザ・ワンダラー
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