1. Joe Strummer - “Punk Rock Warlord”
From Joe Strummer interview from Womad Festival

2. The Clash - White Riot
本作の目玉音源。いまさら注釈を入れるまでもないクラッシュの代表曲の別ヴァージョン。唾がとんできそうなストラマーのアカペラ・ヴォーカル(ヘッドホンをしてヴォーカル・ダビングをやっているストラマーの絵にかぶる)で始まるヴァージョンのなんというかっこよさ!

3. Rachid Taha - Rock The Casbah
クラッシュ晩年の代表曲をアラブ風味たっぷりのエキゾティックなアレンジで大胆に処理したのはアルジェリア出身、フランス在住のロック歌手ラシッド・タハ。

4. BBC World Service
ストラマーが実際に持っていたラジオ番組”LONDON CALLING”のID。

5. Elvis Presley - Crawfish
クラッシュがアルバム『London Calling』でロックンロールのキング、エルヴィスの渋い選曲。ニュー・オリンズ風味が気に入っているとストラマーは説明する。

6. Tim Hardin - Black Sheep Boy
ポスト・ボブ・ディラン世代の代表的なシンガー・ソングライターがティム・ハーディン。この曲が収録された『Tim Hardin 2』中の「If I Were A Carpenter」が大ヒットして、一躍知られるようになる。

7. MC5 - Kick Out The Jams
ストゥージズやアンボイ・デュークスと並ぶ代表的な60年代デトロイト・ロッカーMC5の歴史的なデビュー作に収録。ワイルド&エネルギッシュなガレージ・パンクの古典、絶対的名曲である。

8. The 101ers - Keys To Your Heart
ザ・クラッシュ以前にストラマーがやっていたパブ・ロック・バンドのヒット曲。この101er'sのサポートで出たセックス・ピストルズのライヴにストラマーが衝撃を受け、一夜にして101er's解散を決意したのは、いまは神話めいた語り伝えとなっている。

9. Joe Strummer - "Mick and Paul were different"
From MTV News Joe Strummer Interview MTV Networks ©2002

10. The Clash "I'm So Bored with the U.S.A."
これも説明するまでもない初期の代表曲の別テイク。2)と同じときの録音のようだ。オリジナルよりはるかにワイルドな演奏で、よりパンキッシュ。

11. U-Roy - Natty Rebel
1942年ジャマイカ生まれ。いわゆるレゲエDJ(MC)の始祖であり、いまなお現役の伝説的存在。1976年の代表的ヒット曲(アルバム『Natty Rebel』)の2006年版リメイクである。

12. The Clash - Armagideon Time
ジャマイカのレゲエ・シンガー、ウイリー・ウイリアムスの代表的なヒット曲のカヴァー。レゲエ・ファンなら誰でも知っている定番中の定番だ。クラッシュ・ヴァージョンはシングル「London Calling」のB面に収録された。

13. Eddie Cochrane - Nervous Breakdown
1938年生まれ、60年に早世した伝説的ロックンローラーの58年のヒット。かのシド・ヴィシャスが「Somethin' Else」をカヴァーしたように、パンク世代の支持も熱い。他に代表的なヒット曲は「C'mon Everybody」「Summertime Blues」など。

14. The Clash - (In The) Pouring Rain (Live)
これも本作の目玉のひとつ。ザ・クラッシュの未発表曲である。クラッシュ最後のツアーとなった84年の未発表ライヴからの曲だ。

15. Joe Strummer - Omotepe
ストラマーが全曲のスコアを担当したアレックス・コックス監督の映画『The Walker』のサントラ盤に収録されていた曲。

16. Andres Landeros - Martha Cecilia
詳細は不明だが、コロムビアの男性歌手のようだ。ストラマーはコロムビアのダンス音楽クンビアに惹かれ、故郷スコットランドの音楽との共通点を指摘している。

17. Ernest Ranglin - Minuet
1932年生まれ、ジャマイカ出身の偉大なギタリスト。スカタライツのメンバーとして活動するかたわら、スタジオ・ミュージシャンとしても活躍し、草創期のジャマイカン・ミュージックに大きな影響を及ぼした伝説的人物である。

18. Latino Rockabilly War - Trash City
クラッシュ解散後にストラマーが結成したバンド、ラティーノ・ロカビリー・ウォー名義で発表されたシングル曲。メスカレロズのライヴでもよく演奏されていた。

19. Topper Headon - “I called him Woody”
トッパーのインタビュー

20. Woody Guthrie - Ranger's Command
1912年生まれ、67年没。ボブ・ディランやブルース・スプリングスティーンに多大な影響を与えた20世紀前半ノアメリカン・フォーク・ミュージックの最重要人物の代表曲のひとつ。貧困や差別に苦しむ庶民の生活心情を歌ったプロテスト・シンガーの元祖でもある。

21. Bob Dylan - Corrina, Corrina
説明の要もないアメリカン・ロックの重鎮の63年のセカンド・アルバムから。

22. Joe Strummer & The Mescaleros - Johnny Appleseed
ストラマーの「終の棲家」となったメスカレロズの傑作セカンド・アルバムの冒頭に収録されていた曲。ルーツ・ロッカーとしてのストラマーのポップ・センスが見事に活かされている。

23. Nina Simone - To Love Somebody
これはやや意外な選曲。1933年生まれの黒人女性ジャズ歌手、ニーナ・シモンの69年の曲だが、オーストラリア出身のポップ・バンド、ビージーズの67年のヒット曲のカヴァーである。

24. Joe Strummer - “Without people, you're nothing”
From MTV News Joe Strummer interview MTV Networks ©2002

25. Joe Strummer & The Mescaleros - Willesden To Cricklewood
メスカレロズのファースト・アルバムから。

(小野島 大氏ライナーノーツより抜粋させていただきました)
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