目玉はディスク2のアウトテイク集「65 Revisited(ツアー65再訪)」。本編の演奏シーンは細切れだが、こちらは多くの曲がフル尺!こんなバージョンもファンは見たかった!
ディスク1の日本版も2000年のUS版発売に遅れること7年。副音声は初の日本語字幕付加バージョン!ファンはずっと日本版を待ち望んでいた!
160pに及ぶブックレット+パラパラ写真冊子+デジパックをハコに詰め込んだ豪華ボックス
ブックレットは全台本と200枚に及ぶ写真を掲載したペーパーバック。'68年に書籍として発売されたが、現在は廃刊となっている貴重なアイテム。日本版では全翻訳をした冊子を添付。
歌詞の対訳を日本語字幕として表示する「うた字幕」を付加。ノーベル平和賞候補とも言われるディラン歌詞の世界を表情とともに堪能できる意味合いは重要!
「ドント・ルック・バック(DONT LOOK BACK)」はDA Pennebaker監督が65年のボブ・ディラン英国ツアーの模様を追いかけた映像をメインとしたドキュメンタリーフィルム。PVのはしりとも言われる「サブタレニアン・ホームシック・ブルース」の歌詞カードをめくる映像や、ジョーン・バエズとの同行の模様、ドノヴァンとの交流、取材記者を徹底的にやり込める名シーンなどに事欠かない貴重な67年公開作品。なによりも、まだ23,4才のディランはピリピリとしていて、すでにカリスマ性にあふれており、あまりにカッコいい! そんなディランを100分近くにもわたって堪能できるというだけでも感動的な映画だが、その映画公開40周年にあたる本年に豪華デラックス版が登場!

ブックレット
本編DVDについては未だ国内版が出ておらず、その日本版だけでも価値があるが、今回のデラックス・エディションでは本編DVDに特典ディスクを追加。内容は未発表アウトテイク集を「'65 Revisited(ツアー65再訪)」と名づけ、別作品として扱い、さらに監督やボブ・ニューワースのコメンタリーも副音声収録。
パラパラ写真冊子
さらに映画の全スクリプト(台詞)を含む160Pに及ぶブックレットと、「サブタレニアン・ホームシック・ブルース」の名シーンを、まるで映像から取り出して手に取れるかのような「パラパラ写真冊子」を豪華なデジパック仕様のボックスに封入。
40年にわたって支持されてきた、この作品自身の歴史に区切りをつける記念碑的BOXセット!
ファンタスティック、最高!……この映画にはディランの強烈なオーラがある。それはデイラン自身と彼が関わることが引き起こす刺激的で無秩序な興奮だ。おそらくほかの若いアーティストのだれよりも、ディランが新しい社会に対するスポークスマンであるということだろう……この作品でわれわれはディランの世界を知ることができる。それは哲学、ブルース、ハードロック、詩によって語られる実存主義者の謎めいた世界だ。「ぼくはひとりのギタープレーヤーにしかすぎない」とかつて彼は言った。しかし、実際の彼は最高の吟遊詩人であり、若者社会に時代は変わったことを宣言する。
ージーン・ヤングブラッド、『ロサンジェルス・ヘラルド・エグザミナー』紙
はてしなく魅惑的……『ドント・ルック・バック』は、名声とそれがいかに芸術を危険にさらすかについてを描いている。また、プレスがいかに芸術を分類化し、都合良く修正し、毒を抜いて安全なものにし、一般化し、ありきたりのものにし、ディランのような独創的芸術家をほとんど理解できないにもかかわらず何かに変えようとする様子を描いている。
ー『ニューズウィーク』誌
恐ろしいほど正直な、見事に編集されたドキュメント映画で、吟遊詩人ディランの音楽に満ちあふれている……「あるがままに伝えろ」とは、25歳未満の若者層に綿密に検討され、広く知れ渡るスローガンだが、この映画はまさにそれを実践している。
ー 『ヴァラエティ』紙
ディラン、ジョーン・バエズ、ディラン関係者たちの間で繰り広げられるさまざまな場面、車の後部座席での場面、ちらかったホテルの部屋のなかでの場面、こうしたシーンが若者の本質の一端をとらえている……ペネベイカーは映画監督に必要な注意力を本能的に持ち合わせているようだ。カメラの前で起こることすべてを容認し、それをみごとなまでにフィルムに収めている。
ー『ニューヨーカー』誌
『ドント・ルック・バック』ほど現代の若者たちの生態を、現実的、効果的に映し出した映画を、わたしはほかに見たことがない。また、この作品は歌手を描いた最高の映画のひとつであり、まちがいなく詩人であり歌手であるボブ・ディランをみごとにとらえたドキュメント映画だ……映像作品としてとらえると、これは純粋な芸術であり、芸術家を扱うドキュメンタリーとしてとらえると、純粋な詩であるといえる。社会に向けての意見としてとらえると、まさにそれがこの映画の狙いだろう。
ーラルフ・J・グリースン、『サンフランシスコ・クロニクル』紙
DISC1 本編DVD 「ドント・ルック・バック(DONT LOOK BACK)」
67年作品、ドキュメンタリー / 収録場所:65年4月〜5月 UK

[収録曲]
Subterranean Homesick Blues(サブタレニアン・ホームシック・ブルース)
All I Really Want To Do(オール・アイ・リアリー・ウォント)
Maggie's Farm(マギーズ・ファーム)
Only A Pawn in their Heart(しがない歩兵)
The Times They are A-Changing(時代は変る)
To Ramona(ラモーナに)
The Lonesome Death of Hattie Carroll(ハッティ・キャロルの寂しい死)
Percy's Song(パーシーズ・ソング)
Love Is Just A Four Letter Word(ラヴ・イズ・ジャスト・ア・フォ−・レタ−・ワ−ド)
Lost Highway(失われた道しるべ)
So Lonesome I Could Cry(泣きたいほどの淋しさだ)
Family Reunion(ファミリー・リユニオン)
Leaning on a Lamp Post(恋のランプ・ポスト)
Little Things(リトル・シングズ)
Don't Think Twice, It's All Right(くよくよするなよ)
Why Do You Treat Me Like You Do(ホワイ・ドゥ・ユ−・トリ−ト・ミ−・ライク・ユー・ドゥー)
To Sing For You(トゥ・シング・フォ−・ユ−)
It's All Over Now, Baby Blue(イッツ・オール・オーバー・ナウ、ベイビー・ブルー)
Talking World War III Blues(第3次世界大戦を語るブルース)
It's Alright, Ma(I'm Only Bleeding)(イッツ・オールライト・マ)
Gates Of Eden(エデンの門)
Love Minus Zero/No Limit (ラヴ・マイナス・ゼロ / ノー・リミット)

[監督]
D.A.PENNEBAKER (D・A・ペネベイカー)
監督作
「クリントンを大統領にした男」(1993) / 「ジミ・ヘン&オーティス ライブ・アット・モンタレー」(1986) / 「ドント・ルック・バック」(1967) / 「モンタレー・ポップ フェスティバル'67」(1967)

[本編出演]
Bob Dylan(ボブ・ディラン - 若干23歳)
ALBERT GROSSMAN(アルバート・グロスマン - マネージャー)
Bob Neuwirth(ボブ・ニューワース - ツアー・マネージャー 本編、副音声出演)
JOAN BAEZ(ジョーン・バエズ - 全編出演 当時人気絶頂のフォークの女王。恋仲なのにそっけないディラン。)
ALAN PRICE(アラン・プライス- 元アニマルズのキーボーディスト。ディランにひどい罵声を浴びせられる。)
DONOVAN(ドノヴァン - It's All Over Now, Baby Blueをリクエスト)
DERROL ADAMS(デロール・アダムス)

[副音声(1999年9月収録)]
ペネベイカー監督 / ボブ・ニューワース(ツアー・マネージャー)
副音声ではディランの素顔、映画制作にまつわる貴重な証言、ちらっと登場する人物の紹介等をしており、通常の映画と違い語られる内容はかなり重要!2000年に発売されたUS版にも同じ副音声は入っていたが日本版が未発売であるため未だに副音声の内容は広く伝わっていない。

[ボーナストラック 未発表音源 静止画+音声]
To Ramona (ラモーナに 65年4月 - UKシェフィールド録音)  /  The Lonesome Death of Hattie Carroll(ハッティ・キャロルの寂しい死 - 65年5月UKロイヤルアルバート・ホール録音)  /  Love Minus Zero/No Limit(ラヴ・マイナス・ゼロ - 65年5月UKニューキャッスル録音)  /  It's All Over Now, Baby Blue (イッツ・オール・オーヴァー・ナウ・ベイビー・ブルー  - 65年5月 UKロイヤルアルバート・ホール録音))  /  It Ain't Me, Babe(悲しきベイブ 65年5月UKロイヤルアルバート・ホール録音)

[うた字幕]
歌詞の日本語対訳を字幕として表示する機能。表情と歌詞内容を同時に堪能できる重要な要素。
DISC2 特典ディスク "65 Revisited(ツアー65再訪)"
ペネベイカー監督自ら新たに製作をした65分に及ぶ同映画のアウトテイク集。20時間に及ぶ撮影素材から厳選して、本編に収録されていない部分を編集。ディランのツアーや、ホテルでの弾き語り、ジョーン・バエズの独唱など計15曲(約40分)の演奏シーンを含む新しい映像作品となっている。

DISC1ではあくまで映画のコンセプトや意図がぼやけるのを防ぐために演奏シーンが細切れであったのに対し、DISC2では「ラモーナに」「イッツ・オール・オーバー・ナウ、ベイビー・ブルー」「イッツ・オルーライト・マ」などが1曲丸ごと収録されている。またジョーン・バエズとの仲むつまじいシーンやファンに対してじっくりと接しているシーンなど、DISC1では「冷たい男」として描かれているディランの柔和な面が見られるのも興味深い。また作曲のシーンで「Everybody Knows But You」という、未発表の曲をピアノで演奏しているシーンもあり、はじめて公開される楽曲という意味でもかなり貴重!

[副音声]
ペネベイカー監督 / ボブ・ニューワース(ツアー・マネージャー)

収録機材の秘密や、音声収録の工夫などをたっぷり語っている。この映画はモノクロであったことでマーケティング的に広くロードショーされる事が難しかったという事情があるが、なぜあえてこの映画をモノクロで撮影したのかなどの秘話が明かされる。この作品がどうして音楽ドキュメンタリー映画の先駆けになりえたのかが克明に語られているため、映画ファンにとっても非常に有用な証言が満載である。

[収録曲]
Untitled Piano
Subterranean Homesick Blues(サブタレニアン・ホームシック・ブルース)
Don't Think Twice, It's All Right(くよくよするなよ)
Love Minus Zero/No Limit (ラヴ・マイナス・ゼロ / ノー・リミット)
To Ramona(ラモーナに)
It's All Over Now, Baby Blue(イッツ・オール・オーバー・ナウ、ベイビー・ブルー)
It Takes a Lot to Cry, It Takes a Train to Cry(悲しみは果てしなく)
The Lonesome Death of Hattie Carroll(ハッティ・キャロルの寂しい死)
It's Alright, Ma(I'm Only Bleeding)(イッツ・オールライト・マ)
It Ain't Me Babe(悲しきベイブ)
If You Gotta Go Go Now(出ていくのなら)
Love Minus Zero/No Limit (ラヴ・マイナス・ゼロ / ノー・リミット)
Everybody Knows But You
The Times They are A-Changing(時代は変る)
She Belongs To me(シー・ビロングズ・トゥ・ミー)
I'll Keep it With Mine(アイル・キ−プ・イット・ウィズ・マイン)
Subterranean Homesick Blues(サブタレニアン・ホームシック・ブルース)
ペーパーバック&日本語訳冊子
 200点に及ぶ写真とともに、映画本編の全セリフを掲載した160ページに及ぶ、これまた貴重なアイテム。68年にペーパーバックとして発売されたが既に廃刊となっており、この機会に復刻! 日本版では、この翻訳を別冊子として付加。字幕の日本語訳は文字数の制限があるため、実はかなり要約、意訳されているのに対し、日本語冊子では全訳を掲載。すごい勢いでまくし立てるディランの言葉を全てを理解するにはこの冊子が必須となる。翻訳はディランの元担当ディレクターであり、日本屈指のディラン研究家でもある菅野ヘッケル氏。
同時発売   好評発売中  
ドント・ルック・バック
(シングル・エディション)

MHBP 97 / \4,935(tax in)

2000年にUS版のみ発売された映画「DONT LOOK BACK」のシングル・エディション。
日本版初登場!(デラックス・エディションのDISC1と同内容)

ノー・ディレクション・ホーム
PPF111184 / \4,935 (tax in)

巨匠マーティン・スコセッシ監督がディラン本人のインタビューを交えてロック史上最も偉大な曲「ライク・ア・ローリング・?ストーン」の誕生までを綴るドキュメンタリー映画の傑作!

   

発売元:パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン

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