ボブ・ディラン『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』2015年2月4日発売

  • track1

    1. I'm A Fool To Want You アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー
    (Composer Joel Herron / Composer Frank Sinatra / Composer Jack Wolf - Lyricist Joel Herron / Lyricist Frank Sinatra / Lyricist Jack Wolf)

    オリジナルは1951年にフランク・シナトラがレイ・チャールズ・シンガーズとレコーディングしたシングル曲。コロンビア・レコードから発売されたシングルはトップ20ヒットとなった。シナトラは57年にもキャピトル・レコード移籍第1作でもこの曲を録音している。ジャズヴォーカルのスタンダードとなったこの曲は、ビリー・ホリデー、トニー・ベネット、サミー・デイヴィス・ジュニア、エルヴィス・コステロ、カーリー・サイモンなど、ジャンルを超えて多くのアーティストがカヴァーしている。

  • track2

    2. The Night We Called It A Day ザ・ナイト・ウィ・コールド・イット・ア・デイ
    (Composer Tom Adair / Composer Matt Dennis - Lyricist Tom Adair /Lyricist Matt Dennis)

    オリジナルは1943年にトミー・ドーシー・バンド(ヴォーカル:フランク・シナトラ)がレコーディングした78回転盤。シナトラは57年にもレコーディングしている。チェット・ベイカー、ドリス・デイ、ダイアナ・クロール、ミルト・ジャクソン&ジョン・コルトレーンなど、多くのアーティストがカヴァーするジャズのスタンダード曲。

  • track3

    3. Stay With Me ステイ・ウィズ・ミー
    (Composer Jerome Moross / Composer Carolyn Leigh - Lyricist Jerome Moross / Lyricist Carolyn Leigh)

    オリジナルはオットー・プレミンジャー監督映画『枢機卿』(原題:The Cardinal)のメインテーマで、1963年にフランク・シナトラが歌った。2014年、ディランはネヴァーエンディング・ツアーで3-4月に日本&ハワイ、6-7月にヨーロッパ、8-9月にオーストラリア&ニュージーランド、10-12月にアメリカ&カナダ、と4期に分けておこなった。この時のツアーは基本的に固定セットリストでおこなわれたが、10月26日ハリウッドのドルビー・シアターのアンコールで突然「ステイ・ウィズ・ミー」を歌い、観客を驚かせた。その日以降、ツアー最終日の12月3日まで、ディランはショーの最後に毎回この歌を歌い続けた。ライヴではレコードとちがって、ディランはピアノを弾きながら歌った。はたしてディランはだれに向けて「いっそにいてほしい」歌っているのだろう? 恋人に、あるいはファンに、それとも神に向けてだろうか?

  • track4

    4. Autumn Leaves 枯葉
    (Composer Joseph Kosma - English Lyrics Johnny Mercer / French Lyrics Jacques Prévert)

    オリジナルは1945年にフランスでつくられたシャンソン”Les Feuilles Mortes”でイヴ・モンタンやジュリエット・グレコが歌ってヒットした。47年にジョニー・マーサーが英語の歌詞をつけて歌った。ビング・クロスビー、エディット・ピアフ、ナット・キング・コール、フランク・シナトラ、アンディ・ウィリアムズ、パティ・ペイジ、マンフレッド・マン、エリック・クラプトンなど、多くのアーティストがカヴァーしている。

  • track5

    5. Why Try to Change Me Now ホワイ・トライ・トゥ・チェンジ・ミー・ナウ
    (Composer Cy Coleman - Lyricist Joseph A. McCarthy)

    オリジナルは1952年にフランク・シナトラがコロンビア・レコードの最後のレコーディングで歌い、シングル発売された。シナトラは59年にもこの曲をレコーディングし直している。2009年にフィオナ・アップルが作曲家のサイ・コールマン・トリビュート・アルバムで歌っている。

  • track6

    6. Some Enchanted Evening 魅惑の宵
    (Composer Richard Rodgers - Lyricist Oscar Hammerstein II)

    オリジナルは1949年のミュージカル『南太平洋』の第1幕で歌われたヒット曲。オリジナル・ブロードウェイ・キャスト盤ではエツィオ・ピンツァが歌っている。フランク・シナトラは4度(49年、63年2回、67年)もこの曲を録音している。そのほかにもペリー・コモ、ビング・クロスビー、アンディ・ウィリアムズ、バーブラ・ストライサンドハリー・コニック・ジュニア、アート・ガーファンケル、イル・ディーヴォなど、多くのアーティストがカヴァーしている。なお、ディランは86年の『ノックト・アウト・ローデッド』のレコーディング・セッションでも、ロジャース/ハマースタインの「You’ll Never Walk Alone」を録音したが、未発表のままになっている。

  • track7

    7. Full Moon And Empty Arms フル・ムーン・アンド・エンプティ・アームズ
    (Composer Buddy Kaye / Composer Ted Mossman - Lyricist Buddy Kaye / Lyricist Ted Mossman)

    セルゲイ・ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番第3楽章をベースにつくられたこの曲は、1945年にフランク・シナトラが歌ってヒットした。ほかにもエロール・ガーナー、エディ・フィッシャー、ロバート・グーレ、サラ・ヴォーン、ジェリー・ヴェイルなども歌っている。2014年5月14日、シナトラの命日に、この曲がディランの公式ウエッブサイトbobdylan.comに掲載され世界中のファンが驚いた。美しい満月の夜なのに両手で抱きしめたい人はいない、第2次世界大戦のあとの恋人や夫を亡くした女性たちの寂しさを代弁する。

  • track8

    8. Where Are You? 君よいずこ?
    (Composer Jimmy McHugh - Lyricist Harold Adamson)

    オリジナルは1937年の映画_『Top Of The Town』のサウンドトラックで、映画にも出演していた女性歌手ガートルード・ニーセンが歌った。フランク・シナトラ、メル・トーメ、シャーリー・バッシー、レス・ブラウン、ダイアン・キャロル、トミー・ドーシー、デューク・エリントン、パティ・ラベラ、ジョニー・マティス、アレサ・フランクリン、ジュリー・ロンドン、エラ・フィッツジェラルドなど、多くのアーティストが録音している。

  • track9

    9. What'll I Do ホワットル・アイ・ドゥ
    (Composer Irving Berlin - Lyricist Irving Berlin)

    オリジナルは1923年にアーヴィング・バーリンの『ミュージック・ボックス・レヴュー』でグレース・ムーア&ジョン・スティールが歌った。24年にポール・ホワイトマン・アンド・ヒズ・オーケストラのレコードで大ヒットした。ほかにもフランク・シナトラ(2回)、ナンシー・シナトラ、ジュリー・ロンドン、オリヴィア・ニュートン・ジョン、ルーファス・ウェインライト、チェット・ベイカー、パット・ブーン、ハリー・ニルソン、シェール、ルー・ロウルズ、ペリー・コモなど、多くのアーティストがカヴァーしている。

  • track10

    10. That Lucky Old Sun ザット・ラッキー・オールド・サン
    (Composer Beasley Smith - Lyricist Haven Gillespie)

    オリジナルは1949年にフランキー・レインが歌い、発売22週後に全米1位を記録した。ほかにもルイ・アームストロング、フランク・シナトラ、ジェリー・リー・ルイス、サム・クック、レイ・チャールズ、アレサ・フランクリン、ウィリー・ネルソン、ジェリー・ガルシア・バンド、ジョニー・キャッシュ、ブライアン・ウィルソンなど、ジャンルを超えて多くのアーティストがカヴァーしている。ディランは1985年9月19日にファーム・エイドのリハーサルで歌い、22日のコンサートで正式に披露した。さらにトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズとおこなった86年のトゥルー・コンフェッション・ツアーでは、23回(86年3月5日東京、6日大阪、8日名古屋、10日東京を含む)、その後も91、92、97、2000年のネヴァーエンディング・ツアーでも歌っている。

『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』プレスリリースより

2014年来日公演を行ない日本全国を感動の渦に巻き込んだボブ・ディランが新作スタジオ・アルバム『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』が2015年2月4日に発売することが発表した。ジャック・フロスト(=ボブ・ディラン)がプロデュースを手がけ、10曲からなるこのアルバムは、ボブ・ディランにとって36作目のスタジオ・アルバムであり、全世界で大絶賛された2012年の『テンペスト』以来のアルバムとなる。ボブ・ディランはこの新作について下記のように説明している。

「このアルバムを作ることは本当に名誉なことだった。
こういうものをずっとやりたいと思っていたが、30人編成向けの複雑なアレンジを
5人編成のバンド用に精製する勇気を持つことがなかなかできなかった。
今作の演奏はすべてそれが鍵になっている。
私たちはこれらの曲をこれ以上ないくらい熟知していた。すべて一発録り(ライヴ)で録音した。
すべて1回か2回のテイクで撮り終えた。オーバーダブもしなかった。
ヴォーカル・ブースもヘッドホンも使わなかった。トラックを分けた録音もしなかった。
そして何よりも、録音された時と同じように、そのままミキシングを行なった。
私はこれらの曲はどう見てもカヴァーとは思っていない。
もう十分カヴァーされてきた曲ばかりだから。実際カヴァーされすぎて本質が埋もれてしまっている。
私とバンドがやっていることは、基本的にその覆い(カヴァー)を外す作業だ。
本質を埋められた墓場から掘り起こして、陽の光を当てたのさ」
(BOB DYLAN 2015)

「ストリングスも、あからさまな管楽器も、バック・グラウンド・ヴォーカルも、
スタンダードなバラードのアルバムによく見られる他の仕掛けも一切ない。
その代わり、ボブはこれらの曲に新しい命を吹き込み、今日的な意味を見いだしたのだ。
素晴らしい作品であり、もうすぐ世界にお届けすることを私たちは非常に楽しみにしている」
(米コロンビア・レコーズ会長:ロブ・ストリンガー)

参加ミュージシャン
Vocals: Bob Dylan
Bass: Tony Garnier
Pedal Steel Guitar: Donny Herron
Guitar: Charlie Sexton / Stu Kimball
Percussion: George G. Receli
Trombone: Andrew Martin / Francisco Torres
French Horn: Dylan Hart
Horns Arranged and Conducted by D.J. Harper
Producer: Jack Frost (=Bob Dylan)
Recording Engineer: Al Schmitt
Mixing Engineer: Al Schmitt
Mastering Engineer: Doug Sax

ボブ・ディラン、2015年「ミュージケアーズ・パーソン・オブ・ザ・イヤー」に選出

ミュージケアーズ・パーソン・オブ・ザ・イヤー(MusiCares Person Of The Year)はアーティストとの活動と慈善活動の両方に貢献した ミュージシャンを称えるもので、グラミーの直前に行なわれる、その功績を称えるトリビュート・ コンサートからの収益は助けを必要とするミュージシャンたちを支援するミュージケアへと寄付される。 2015年でちょうど25周年となる。

ミュージケアーズ・パーソン・オブ・ザ・イヤー歴代受賞者

1991 David Crosby
1992 Bonnie Raitt
1993 Natalie Cole
1994 Gloria Estefan
1995 Tony Bennett
1996 Quincy Jones
1997 Phil Collins
1998 Luciano Pavarotti
1999 Stevie Wonder
2000 Elton John
2001 Paul Simon
2002 Billy Joel
2003 Bono
2004 Sting
2005 Brian Wilson
2006 James Taylor
2007 Don Henley
2008 Aretha Franklin
2009 Neil Diamond
2010 Neil Young
2011 Barbra Streisand
2012 Pau l McCartney
2013 Bruce Springsteen
2014 Carole King
2015 Bob Dylan

新作『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』の発売(2015年2月4日)を記念して、ディランから日本のファンの皆様への贈り物が届きました!正真正銘ディラン直筆サインの入った『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』のLPジャケットを、日本で1名様のみにプレゼントいたします!

このサインは全世界で数枚のみ直筆で書かれた、ディランのマネージメントより提供されたもので、そのうちの1枚が日本にやって参ります。
応募方法も簡単ですので、本日発売された『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』と併せて、お楽しみいただければ幸いです。ぜひ奮ってご参加ください。

2015年3月31日(火)23:59をもって締め切りました。
沢山のご応募ありがとうございました。

ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル

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