9月27日:大阪公演ライブレポート



9/27(水)

■set list■
opening movie
livin' la vida loca
love you for a day
bon bon de azucar
vuelve
spanish eyes
lola

movie#2
marcia baila
private emotion
I am made of you
shake your bon bon
she bangs
la bomba
por arriba, por arriba
maria

<アンコール>
she's all I ever had
movie#3
cup of life


今日もリッキーは部屋に午後の出発までこもりっきりでした。ホテルで何をしているかというと、まず部屋では約30分の瞑想。これは毎日欠かさず行っているようです。あとはジムに通って体をほぐします。これにより精神と肉体のバランスが健全に保たれているのでしょう。そして動いたらもちろんお食事。ツアーでホテルにばかり泊まっていると外食ばかりで飽きてしまうということと、栄養のバランスも考える必要があってか、専属のケータリング担当が故郷プエルトリコ料理を作ってくれます。リッキーは基本的に野菜と魚は食べないので(その理由をマネージャーのリカルドは「彼は都会っこだから肉食!」と言っていました。リッキーと一緒だとお寿司を食べにいけないのが一番残念なことかな?ともこぼしていました)肉中心そしてパスタ中心のお食事になっているようです。

リハに向けてホテルを出発したのはだいたい3時頃。ちょうどロビーに居合わせたので、挨拶をすると、リッキーもこっちに寄ってきて「エブリシングOK?」と必ずする質問を今日もしてきました。「今日のショウが待ちきれないよ!」と意気揚々と車に乗り込むリッキー。隣にはバンドのパーカッションが座っていますが、リッキーと同じ様な髪型に同じ様な背格好なので、まるで影武者のようです。席に座ると大きな袋からがさがさと棒付きキャンディーを取り出し、真っ赤なキャンディーを口に入れ、白い棒だけが口の外に出ていました。今日の服装はジーンズに黒Tと極めてラフ。パンツはわざとポケットを取り外してありました。

会場に私たちが到着したのは5時頃だったのですが、まだリハは続いています。ちょうど「リヴィン・ラ・ヴィダ・ロカ」をやっていました。ホーンセクションの音が良く聞こえてきます。そしてその後「マルシア・バイラ」に。中をちょっと覗きたかったのですが、関係ない日本人はシャットアウト!で門前払いされてしまいました。リハが終わるとリッキーはすかさずケータリングルームへ。中で食べると思いきや、お皿一杯にお料理を盛り、自分の部屋に持参していきました。食事が終わってお腹が落ち着いたら、今度はメイク。メイクの部屋に入り、外には大きなドライヤーの音が聞こえてきます。

そんなリッキーを押さえようと、韓国のプレスがわんさか押しかけています。待つべき場所からずるずるとどんどん移動し、いつの間にかリッキーの居るメイク室の目の前にわんさか人だかりを作っています。屈強なセキュリティーがその場を整然とさせ、リッキーは世紀の美女叶実香さんの待つ控え室に消えていきました。実香さんとのやりとりですが、まず実香さんが自分の写真とCDを渡し、自分はサルサのCDをリリースしていることなどを伝えました。それを聞いてリッキーは「じゃあ一緒にステージにあがってダンスしない?」と依頼。実現はしませんでしたけどね。そして実香さんが「日本の女性はどう思う?」とリッキーに質問していました。

会場ではメイシー・グレイが大音量でかかっています。なんでも最近のリッキーのお気に入りはメイシー、サンタナだそうです。そのあとフィオナがかかり場内は暗転!!!!!

スクリーンにビデオが流れます。ベッドで目覚めるリッキーが、顔を洗い、障子を開けて、クローゼットから服を選び、そして車に乗って出かけます、するとパパラッチがリッキーの写真を押さえようと追っかけてきます。そのうち激しいカーチェイスになり車は配水管にぶつかるのです。そして、その瞬間!

スクリーンは巻き戻り、ステージの両脇にかかっていた垂れ幕も巻き取られ、ステージセンター奥からリッキーの乗ったムスタングがゆっくりと前に移動してきます。「Livin' La Vida Loca」です。もちろん車体の前輪部分は配水管にあたった衝撃でへこんでいます。リッキーは大阪のオーディエンスに向かって替え歌を披露しました。「woke up in NY city」の部分を「woke up in OSAKA!」と歌っていました。しょっぱなの出で立ちは、黒のシフォン系半分透けた感じのシャツに黒革パンです。

激しいダンスを終え、しばし静止状態にあるリッキーの顔から汗が噴き出し、ぽたぽた垂れています。そのまま「Love You For A Day」へ。コンベア状(空港の荷物引き取りみたいに横に動く)に動くステージを上手く利用し、客席によ〜く見えるように動きます。最後に「ドモアリガトゴザイマス コンバンワ オーサカ I'm very happy to be here!」と大阪の観客に挨拶します。「今夜は僕にとってとても重要なコンサートなんだ!」と今の気持ちを率直に伝えます「ダンスの準備はいい?汗をかく準備もいい?サンキュー!アリガット!」と挨拶は終わりました。

そして「Bon Bon De Azucar」へ。これはスペイン語の曲であるからか、リッキーも更にエモーショナルに歌います。歌いながら髪をなでつけるような仕草をしているのですが、これがちょっとメヌードのエクスプロジョンの振りにちょっと似ています。そんなリッキー、前回来日したときに比べ髪が伸びて、時間をさかのぼり昔のリッキーみたいです。コーラス隊が頭上で手拍子をし、観客に一緒に拍手するように促します。それを盛り上げるのにリッキーはステージの一番高い部分に上ったり降りたりして気を引きます。踊るダンスの腰づかいも一段とすごくなっているようで、キレが違います。観客席にはプエルトリコの国旗をはためかせているファンも多くいました。

またまたスペイン語曲「Vuelve」。急にしっとりとしたキーボードのイントロが流れると、会場からは”リッキー”というファンからの叫び声が四方八方から聞こえてきます。アコースティックギター二本がステージセンターに有り、ピンスポットが当たりいい雰囲気です。そこに舞台そでから白シャツに着替えてゆっくりと歩いてくるリッキー。ギター二人の間のストゥールに腰掛け歌い始めます。途中観客に向かって手を振ったりしています。そのうち棒状のマラカスを手に持ちをれを振りながら歌います。そして最後に「アリガトゴザイマス」

赤の照明が怪しい雰囲気をかもしだす中、リッキーがステージセンターで観客に背を向けて仁王立ち。そこでピアノソロが始まり「Spanish Eyes」へ。曲のイントロ 部分になった瞬間、厳しい表情でくるっと客席方向に振り向き、闘牛士のような姿 勢をとります。サビの「Spanish Eyes」の「eyes」を歌うとき”魔女っこメグちゃ ん”の”シャランラー”をしますのよ。(やばい!世代がバレる)リッキーへの注目ももちろんですが、コーラス&ギターの見事な足裁きにも注目です。

曲はそのままスムースに「Lola Lola」へ。激しく踊るリッキーの上半身と下半身は まったくべつの動きをしていて、まさにアメージングです。そんな激しい動きの中、やや短めのシャツから、お腹がみえそでみえないというなんとももどかしい感じがまたまたセクシーさをアップしています。途中ホーンセクションの後ろに立って手を頭の上に大きく掲げ客席を盛りあげ、ステージ上を縦横無尽に動き回ります。そして鋭い視線を投げかけてEND。

またスクリーンにビデオが流れます。配水管に車がブチ当たり、その周りを人垣が囲んでいます。そんな中またリッキーはファンやらパパラッチに追っかけられ、やっとこさクラブに逃げ込みます。ステージには黒装束に黒帽子をかぶった男が。リッキーがその男に近づいていくと、男は帽子を取ります。するとその男の顔はリッキーなのでした。それをみてクラブに迷い込んだ方のリッキーはご機嫌な笑顔を見せるのでした。

と、その瞬間、ビデオのクラブでもかかっていたイントロが。「Marcia Baila」です。女性ダンサーがレトロな髪型で手にはパイプを持ち登場。ホーンセクションもビデオの中のバンドと同じ白いジャケットでビシッと決めています。そこにビデオの黒装束の男が登場!っと思ったら、三人四人とどんどん同じ格好の男が出てきます。リッキーの歌声は聞こえてくるモノの、どれがホントのリッキーだか全く分かりません!?一人ずつ帽子を外し、やっと最後に残った男がリッキーと分かりました。女性ダンサーにマイクを奪われたりいたずらされながら、今度は白いジャケットに着替えて歌います。最後に帽子をハズし、お辞儀をしながらベルトコンベアの動きに任せて退場です。

紫だちたる照明とピアノソロから「Private Emotion」に。このときの歓声は結構大きかったです。白シャツに着替えて再登場するリッキー。メイヤのパートは誰が歌うのかな?と思ったら、コーラスのレイミーが担当します。リッキーは終始、レイミーを見つめ、だんだん近くに寄り、手に手を取って、更に濃厚に見つめ合い歌い続けます。最後リッキーは彼女の頬に軽く手を添え曲は終わりました。っと思ったら、リッキーは彼女の唇にそっと口づけしたのです。その瞬間の会場はもちろん悲鳴の渦です。

「この曲は自分を原点に引き戻してくれる曲なんだ。」と、まじめに語りかけた後「I Am Made Of You」へ。リッキーのエモーションを表現するかの様に、炎のような映像がスクリーンに映し出され、赤い照明がリッキーを覆います。天空を仰ぐように視線を宙に運ぶリッキー。そしてギター&ベース3人がステージセンターにでてきて、スレイヤーばりのハイトーンで泣きのパートをかき鳴らします。

ステージは一転して、めちゃめちゃ明るい雰囲気に!「Shake Your Bon Bon」です。でも、リッキーの声はするけど何処に???なんとハンディカメラを持ってダンサーや客席を写しながら登場です。ダンサーの衣装はビデオクリップと同じで、いや更にすれすれの様な気がします。激しく踊る度に、いっぱいに付いたフリンジが揺れます揺れます、まさにシェイクシェイクです。リッキーは黒のピタピタタンクトップに赤い革パンで登場。女性ダンサーに負けないくらいオシリを振りまくります。なんでもいいけどリッキーのハンディービデオの映像、ダンサーのギリギリなオシリシーンが多かった気がするのは私だけかしらん?

「次の曲は僕のニューアルバムからのファーストシングルです」と説明して2つのピンスポットに照らされる後ろ向きのリッキー。けたたましいホーンの音に合わせ、スクリーンにはホット!ホット!ホット!なビデオも映し出されます。もちろん「She bangs」です。コーラス隊も黒い衣装にチェンジし、セクシーに踊りながら歌います。リッキーは頭上で「The Cup Of Life」の”アレアレアレ”の時するような、両手を右に左に動かす振りを観客にも促し、もちろん会場内は巨大ディスコ状態でみんな踊っていました。反応はかなりのモノで最後にリッキーは「ドウモアリガトー!!」と喜びの雄叫びをあげていました。実は今日この瞬間が、まさに生パフォーマンス最初の日なのでした!!それ故か昨日はけっこう長い時間リハーサルをしていました。もちろん今日のリハも結構長かったのです。

「ラテンサウンドが欲しいよね?イエスなの?ノーなの??」と観客に聞くリッキー。そりゃーイエスですから場内は「イエスなの?」と聞かれたとき大歓声が起こりました。そして「La bomba」へ。こんどはディスコから巨大サルサクラブに化した大阪城ホール。曲中「Boon!Boon!」でみんな手を掲げ大盛り上がります!!(ここで敏腕マネージャーがこっちにやって来て踊り始めました!ほほえましい一瞬でしたわ)リッキーは踊るだけじゃ足りないようで。今度はコンガを自分でたたき始めました、結構ウマイです。

「oosaka!put your hands in the air!!」と盛り上げるリッキー。もう既に会場はお祭り騒ぎとなっています。「Do you want more?」とリッキー。「後ろの方に座っている人?オオサカの人?Doooo you want more?」と叫び、それに答える観客の歓声。「Por Arriba」へ。観客の歓声を吸収したからかさっきにも増して激しく動き回るリッキー。この曲では振り付けが決まっていて頭の上で手を右に左にスイング 手を下に下げて同じくスイング(欽ちゃん風)胸の前で手を合わせてこする(お仏壇の長谷川風)その手で上半身を撫でるっと言うモノでもちろんリッキーも指導してくれるので皆さんも一緒に踊れます。そしてリッキーから提案が「いいかい。これからコンペティションをするよ。まず僕から向かって左側の人、そして右側の人、準備は良い?」と行った矢先に「ちょっと待って直ぐ戻るから」と水を飲みに行くリッキー。そのミネラルウォーターのボトルを手に持ち「水要る?」とほほえんでから観客席に投げました。ワーっとそれに向かってネコまっしぐらな観客、争奪戦が勃発しました。「じゃ、まず左!」と左側の人が行います、親切にバンドのみんなもお手本をステージ上で見せてくれます。「そして、左!」と左側の人が行います。「今日は左側の勝ち!!!じゃ、みんなでやってみよう!!」と会場全体で行うとそれはそれはすごいです。みんなが自分の胸をサスサスしているんですから。
最後に「ドウモアリガトウゴザイマシテー!」とリッキー。「スペイン語ではムーチャスグラシアスっていうんだよ」とも付け加えていました。ところで、最後の最後でちょっと日本語間違っていますよん。

ラテンサウンドはまだまだ燃焼しません。続いて「Maria」へ。ダンサーもリッキーも白装束で再登場。リッキーのテンションは最高潮なのか、得意の大回転も連発です。「1,2,3」では観客も手を掲げ指を一本から二本そして三本にしていきます。もちろんリッキーもやっていますよん。そしてそして驚いたことに天井から白と青の丸い紙吹雪とリボンが一斉に落ちてきました!それがリッキーに降り注ぎます。「You are great audience. I'll be back very soon!」とリッキー。ドラムセットに忍び込み、シンバルをバンバン叩いています。その間ステージ上では一対のダンサーが激しいダンスを披露します。

いったん一同ステージから降り、場内からは「リッキー!リッキー!」とコールと手拍子が起こっています。するとスクリーンに大きくリッキーの目が映し出されます。瞼を閉じ、そしてまた開くと、どこからともなくシタールの音が聞こえてきました。気が付くとステージには白いソファーが。「She's All I Ever Had」です。グレーのパンツにそでの長い白いシャツに着替えゆっくりと歩きながら登場するリッキー。そしてゆっくりとソファーに腰掛けます。ソファーに座ったまま、ここではないどこかに思いを馳せているのか、会場を見ているけど、その視線は何もとらえていないように見受けられます。そのままソファーに腰掛けながら歌い、最後に深くふかぁーくお辞儀をして終わりました。

再び長いスクリーンが天井から降りてきて、今までの総集編的なビデオが流れます。そして踊るリッキーの映像に。そこには一緒に民族風のドラムを叩くどこか熱い国を思わせる人たちが写っています。そこに映像と同じ様な太鼓を抱えてダンサーが続々と登場。リッキーはステージの一番上からダンサー二人と登場です。シルバー系シャツに青いシルク風の光沢のあるパンツです。ホーンセクションもダンサーも夏向きのシャツとパンツに着替えて、ステージ上はなんだかカーニバルのようなにぎわいです。リッキーは十八番の大回転を何度も何度も披露!もちろん「アレアレアレ」では観客も手を振り、場内は一番の盛り上がりを見せています。ちなみにスクリーンに映し出されるリッキーの表情もすごく良いので要チェックです。そして今日リッキーと一緒にステージを盛り上げてくれたバンドとダンサーの紹介をし、観客に「Thank you!ムーチャス・グラシアス!アディオス!!」と英語スペイン語で挨拶。もちろん日本語でも「アリガトウゴザイマシテ」、やはり「テ」でした。最後の最後にステージセンターに立ち合掌し、深々とお辞儀すると、スクリーンとカーテンがステージを覆い宴は文字通り幕を閉じたのです。

ショウの後、メディアの方々とミート&グリートが有りました。

ショウがおわってすぐ始まりました。計20名で5名ずつ写真を撮影しました。リッキーはみんなが待っているエリアに来るとうれしそうというかサービスではない微笑みを満面にたたえていました。ショウの反応が自分でも嬉しかったのでしょう。そこでみんなも拍手喝采!リッキーを拍手で迎えました。「えっと日本語でnice to meet you ってなんていうんだっけ?」とひそひそとスタッフに確認するリッキー「ハジメマシテだよ」「おー!忘れてた!!」「ハジメマシテ!!」と挨拶をするリッキー。写真撮影では「フットボールマッチみたいなフォーメーションだ!」っと、はしゃいでいました。中にはリスナーも居てものすごく緊張していて泣く寸前!状態の人が居たのですが「彼女すごく緊張しているんですって?」っと言われたら「僕も緊張しちゃうよー」と和ませていました。最後に営業所の皆さんに挨拶をするチャンスが来たら「オー!彼らこそインポータントさ!ファミリーだモンね!」と自らズンズンねじり寄っていきました。「こちらがボスです」って日本人スタッフがリッキーに紹介したら「日本語でなんて言うの?」とまたまたひそひそと聞くリッキー。「オヤブン!」と、また変な日本語を教えたらリッキーも嬉しそうに「オヤブーン!」とボスの肩をもみもみしていました。リッキーはオヤブンの風貌が痛く気に入った様で「後でオヤブンと一緒に二人で撮りたい!」と逆指名。オヤブンとポースを取っていたリッキーの背後に他のスタッフがにじり寄るとそれに気づいたリッキーは今まで見たことがないほど口を大きく開けてバカ笑いしていました。そんなオヤブンあんまりリッキーと年変わらないんだけどね。。。