「ライオット・アクト」に伴うオフィシャル・インタビュー一挙公開!! ●エディ・ヴェダー(インタビュアー:新谷洋子氏) |
マイク・マクレディ&ストーン・ゴッサード(インタビュアー:染野芳輝氏) |
染野:今日からインタビューが始まったそうですけど、どうですか? マイク:いい感じだよ。 ストーン:全部で10日間取材を受ける予定なんだけど、問題なさそうだね。途中でつらくなるかもしれないけど、アルバムができたことを凄くうれしく思ってるし、アルバムに関して皆にそれを伝えたいエネルギーでいっぱいだからね。 染野:レコーディングのプロセスというか、エディはスタジオに行くのが楽しみと言ってましたが、どんな雰囲気だったかもう少し教えてもらえますか? マイク:僕達も同様にエキサイティングだったね。音楽もすごく新しく、フレッシュに聞こえたし、また1年半ぐらい一緒に演奏をしていなかったからとてもよかったよ。だから、一緒に演奏してそれがうまい具合に組み合わさっていく様が、特に前作とかに比べてその感じが強かったし、嬉しかったよ。アダムも良かったし。エディが凄く楽しくやっているのがそのまま僕達にも伝わってきたって感じだね。卓球もやったし、それも良かったな。あれは僕たちの音楽作りの中でかかせない ストーン:サウンド マイク:だね。=まさかアルバムの中にその音が入っているわけではないんですよね?=よーく聴くとカツカツ音が聴けるよ。 ストーン:「しまった」とかいう声と共にね。(笑) 染野:このぐらい長くバンドとして集まらなかったというのは初めてですか? ストーン:バンドとして、初期のアルバムから休んでいた時期は何度もあったね。数ヶ月離れるのはざらだった。アルバムの間に離れて自分達の友達や家族、ガールフレンドと過ごしたりしてさ。じきににまた集まってしばらく一緒にいろんな事をするって分かってるから、それまでのブレイク期間さ。でも多分一番長い期間だったかも。 マイク:そうだね、一番長かったね。 染野:今回のアルバムのクレジットが不明なので。。。今回のアルバムにお二人もかかわってますか? ストーン:皆が曲を書いたね。それぞれ少なくとも1曲は書いたし、コラボレートした曲もあったし。それぞれが関われたアルバムだね。 染野:それぞれ自分が書いた曲を教えていただけますか? マイク:僕はSave you。 ストーン:そして僕はBush Leaguerと マイク:そういえば、Save youではお前も関わったよね。 ストーン:All or noneで曲と詩の共作をした。 染野:コラボレートというのは、有機的なプロセスがバンドとしてできているのですか? マイク:そうだね、誰が何をするって争ったりはしないね。腕相撲に近いかな。(笑)いや、それは冗談で何がうまくいくかで決めてるよ。エドが歌いたい曲とか、バンドが「いいね」というものだったり、何か意見があわないところがあると、それは却下される。 ストーン:エドが音楽ディクレターの中心人物ではあるね。そして、彼は皆のアイデアを引き出すのが凄くうまいんだ。でももちろん日によっては、自分の曲をやりたいんだけどとりあえずはだまってようっていうのもあるし。その内自分がある種(自分の音楽で)貢献できると願ってるんだよね。最終的には皆が貢献できてるんだ。レコードによって、その貢献の度合いは違うし、貢献の仕方もいろいろあると思うんだ。例えばマイクはSave Youを書いたけど、彼の凄くいいギターのプレイでほかの曲をより良くしてたり。自分は曲作りという意味で今回のアルバムでは貢献度が少ないかもしれないけど、自分の演奏が与えて影響とか、意見とかでアルバムが良くなっているのは確かだと思う。だから、曲を書いていなくても参加している事は確実なんだよね。 染野:二人はギタリストなのでギターに関しても聞きたいのですが。今回はギター・ソロがいつになく多いと思ったんですけど。 ストーン:そうだ。今回はアレンジも、マイクのソロを広げているところがあって、すごく良かったと思ってるよ。 マイク:自分もすごくうれしかったね。Half Fullとか。 ストーン:あれはでかいソロだ。 マイク:そうだね。3箇所もあってリードがあって、初めは軽く、真ん中は重めにして最後のはメロディアスにしてみたりして、面白かったよ。 ストーン:Ghostも3箇所あったよね。 マイク:そう。そういえばそうだったね。そういった意味ではすごく良かったね。自己表現できるところがいっぱいあったから。 染野:ギター・ソロが増えたのは自然なながれですか? マイク:多分なんとなく曲がそうさせたのかな。 ストーン:両曲ともジェフがメイン・ギターのリフを書いたんだけど、僕達がスタジオに入ってからいろいろとコラボレートをした曲でもあるんだ。その一つのものを皆で創り上げる工程で、アレンジをしながら自然の流れでマイク用のポイントを作る事になったんだよね。その前に一人で家で曲作りをしている時というのは、ヴォーカル部分に重点を置くんだけど、和えてソロ・パートを作るつもりはないんだよね。そういった意味では前作には足りなかったロック・ギターの要素があったかも。だから余計に楽しかったよ。 染野:ところでこのウェアハウスではリハをするんですか? マイク:うん。リハーサルをするよ。 染野:ではそろそろツアーのリハーサルをしてるんですか? マイク:しばらくはしないね。 ストーン:ツアー自体は確か2月までやらないんだ。だから、12月にベネフィットのショーをシアトルでやるために少しやるけど、いつもツアーに出る1週、2週前にリハを始めるんだ。 マイク:実はあまりツアーのためのリハはやらないんだ。 ストーン:始めの1週間ぐらいは適当なんだ。 マイク:だからツアーの頭数週間は行かないほうがよいよ。がっくりくるから。(笑) 染野:日本にずいぶんきてないので、このアルバムでツアーを楽しみにしているという人がいっぱいると思うのですが。 ストーン:怒ってる? マイク:皆怒ってる?=嫌怒ってなくて、すごく心待ちにしてるんです=じゃぁ、まだファンはいるって事だね? ストーン:日本に行くことはとても真剣に今話し合ってるんだ。 マイク:そう ストーン:確定してないんだけど、すごく行きたいんだよね。 マイク:そう、とても行きたいよ。 ストーン:だから、今それを計画中さ。 染野:今回はアダム・カスパーとブレンダンのコンビネーションはどうでした? マイク:ブレンダンはミックス担当ね。 ストーン:凄くよかったよ。アダムはシアトル在住だったから、僕達がスタジオでのびのびと作業ができたし、アルバムが取るべき方向に進めたし、じっくりとできたし。そして、ミックスの時って難しい決断にせまられるんだけど、そこでブレンダンが登場するんだ。そして、物事に焦点をあてるんだ。だから、スタジオでのゆったりとして自由な雰囲気と 本格的に曲の選択とかをしないといけない難しい場面でブレンダン以上に優れた人はいないよ。曲をバシっと作れるからね。 染野:キーボードは誰が? マイク:ブーム ストーン:キーボードの担当はブームだ。 マイク:体の大きい奴で、エディがハワイで会った友達なんだ。エドがキーボード奏者を連れてきていいかって聞いて、皆それぞれキーボードがあってもいいんじゃないかって思っていたんだよね。うまく入れ込むのは難しいんだけど彼はそれをとてもうまくやって、壮大な音に仕上げてくれたよ。バンドに追加された部分だよね。 ストーン:皆ブームは大好きなんだ。=ツアーも一緒にまわるんですか?=そのようにも思えるね。でもまだわからないよ。今のところその様子だけど。 染野:今回のアルバムの手ごたえは。ミックスが終わった段階でどんな気分ですか? ストーン:ツアーに出てロックするのが楽しみだ。 マイク:そう、ライヴでロックするのがね!すごくエキサイトしてるよ。 |
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